ダンケルクのレビュー・感想・評価
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100分、戦場にいた
インターステラーが好きで、同監督作品という事で鑑賞。
臨場感が素晴らしく陸海空、どこにいても映像にのめり込まされます。本当にいつ死ぬかわからない状況を100分間体験し、ずっと心臓を掴まれ続けているような感覚にどっと疲れました(良い?意味で)
パイロットのヒーロー感が半端なく、最後捕虜となってしまった彼の顛末が気になります。この方は本当に実在されたのでしょうか?
また、登場人物の名前がほとんど分からないのも、会話が少ないのも戦争という状況下ならではのリアルだったんだと思います。
あと、さすが映画館。何度、銃撃にビビったか分からないくらい、ホラー並に恐怖を感じてました。いつ、どこから、何が起こるか分からないけども、確実に命を狙われてる怖さ。
自分は戦争で生き延びれる自信がありません。
あー怖かった…
戦争トラウマ
幼い頃に母と姉とで『蛍の墓』を劇場で見に行ったが、姉はその後戦争に対してトラウマになり戦争映画を嫌がるようになった。
もしこの映画を幼少期に家で父が見ていたのなら、確実に私もトラウマになったであろう。
全体的に描写が生々しく、ミサイルや銃弾の音などが終始激しく響いて、不安心理を仰いでいた。
主人公(?)の英兵に紛れた仏兵と行動を共にしている英兵が射たれるのではないかとハラハラさせられる。
一方で、取り残された兵士たちを助けに向かった民間の船を操縦する親子とその息子の友人が遭難した英兵を一人救助するが、英兵は錯乱して船をひきかえそうとして息子の友人に殴りかかって深傷を負わす。
自分の犯した行為に兵士は冷静になった後に後悔し友人の様態を息子に聞くが、息子は不機嫌に「良くない」とだけ、呟くだけだったが、苦しい戦局を目の当たりにした息子は他の救出した兵士が友人が死んでいることを告げられた後に、友人を殴った兵士が友人の様態を聞いたら「大丈夫だ」と穏やかに伝えていた。
この表現は本当に凄かった。
なかなかこういう展開を描くことってできるだろうか?
こういった不条理の表現が出来るのは、さすがクリストファー・ノーランだなと感じえなかった。
防衛のためには戦争も致し方ないと言っている人にこそ、見せたい映画だ。
戦争にヒーローなんていない
特別すごいことが起こることではなく、ただただ、人々の絶望が渦巻くだけ。
戦争になったらいい物語なんてないのだと、事実を淡々となぞったようにみられました。それが、この監督のよさかと。
体験型戦争映画
1回目はIMAXで、2回目を大阪エクスポシティの次世代レーザーIMAXで、2回目のほうが画面が大きくて迫力があり、大阪で観れて良かった!!
1回目は酔ってしまって途中目をつぶってしまって、映画の中に放り込まれてどこに行くのか分からないまま流されていくような感じだったから酔ってしまったんだと思う。2回目は先が分かってたから、じっくり観られた。
これは面白いというのかどうか分からないけど、ストーリー的なものじゃないし、でも冒頭の市街で銃撃されるシーンから、ぐぐーっと映画の中に引き込まれて、3つの視点をグルグルと観ながら、最後に集約されていって、感動になって、上手なんじゃないかなと思った。3つの違う時間が最後に合うところが、なるほどー、となった。飛行機、少なくない?と思ったら、CG使わないのでああなったとか、そういえば砂浜の人たちも実際はもっと多かったはずで。実際にあったことをもとに戦争映画を、ノーランがどう撮るんだろうと楽しみにしてたので、観た中ではインターステラーが好きだけど、ダンケルクも良かった、しっかりと、映画になってる!みたいな感じがして良かった。
だまされた
久々につまらない映画を観てしまった。。
戦争ものの映画はたくさん見ているので、実話となれば尚更期待してみたのですが、ストーリー、映像、キャスト、どれをとっても最低ランク。見どころが全くないままダラダラと脱出するのかしないのか、出来るのかできないのか、イライラしてました。観ない方がよいと思います。
2D字幕でも心臓に悪い。
人物の見分けができなくて、その点がどうにもしっくりこなかったです。
わかったのは、イギリス人のふりをしていたフランス人兵士と、主役っぽい少年兵と、マーク・ライランス演じる民間船の船長と、ダウントンアビーのアンドリューをやっていた兵士と、始終桟橋にいたケネス・ブラナーで、トム・ハーディがどこにいるか最後の最後までわかりませんでした。
トムハが最後に降り立った地はどこなんでしょ?
ダンケルクの浜辺?
最初から最後まで、どっかから銃弾が飛んでくるかもしれない状況で、ハラハラドクドク心臓に悪かったです。
確かに戦場をアトラクションのように味わえる映像体験なんだと思いました。でも私は映像の芸術にはあまり興味がなくて、人間性を見つめる物語が好きなので、胸熱感は薄めです。
戦場のトラウマが強すぎて、民間船の小僧を死なせてしまった(最後まで内緒にしてたから気づいてないけど)兵士のその後とか、そっち方が興味ありますね。
ハンスジマーにやられたかも
クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」。本日見た三本の映画のなかでは、だんとつに製作費をかけている、しかも洋画で、ハリウッド一の売れっ子監督。戦争ものだが、海と海岸のシーンがほとんどで、あとは空中と船の中。
ストーリーはあってないようなもの。
命を賭けて人を救いに行くこと。戦場で敵を殺したりは少ない。味方を見殺しにしたり、味方でないやつを疑ったり、子供を殺したりするような反戦的な映画だ。
娯楽作品といえば、娯楽作品かもしれないが、わけのわからないうちに銃で撃たれたり、海に沈んだりするだけの群像劇。飛行機がそれほどよいものではないことも描いている。腕も大事だが、運がなければ生き残れない。
日本ではまずつくられないだろうし、仮にヨーロッパであってもストーリー重視すると製作は難しくなりそうなので、クリストファー・ノーランならではの意欲作、実験作といえよう。
助かってよかったぁーと思えるだけではない。戦争に行かされるのはたいへんなことだと理解するのによき作品だ。
戦争反対!
全体的に重くて暗い映画でした。
敵味方の区別がイマイチわかりにくかったです。
今回は実際にあった話として、観客にも戦争を体感して何かを感じ取ってほしいというものだったと思います。
古い時代に起こったとはいえ、やはり戦争は恐ろしいし、人を殺めてしまうのは愚かです。
兵隊さんは祖国を守るために命を張って戦場に赴くものだから、自衛隊の方や第一線で命を張ってる方に敬意を払わなくてはいけないですね。
毎日、某国をさっさと潰せとか目を覆うような言葉をよく見かけますが、実際に起こってしまうと、もしかしたら自分やあなたたち、そして家族や友達など、多くの方を犠牲にしてしまうと思います。
その事をよく考えて、「汝の隣人を愛せよ」をいつまでも大事にしたいですね。
ヘイトスピーチしても問題解決は遠ざかるばかりでなく、間違った歴史認識を作り出してしまうことにもなり、なかなか平和にはならないでしょう。
憎しみをやめ、相手をリスペクトする大きな心を持ちましょう。
ダンケルク
終わりのあたりで盲目の老人が生きているだけで、もうけものだよ。って言って顔は あまり映らないのだけど、最後の字幕で BLINDMAN
JOHN NOLANだってお父さん?監督本人?。。。。。
期待はずれ
この映画で何を伝えたかったのか、よくわからず、
よくあるアメリカ万歳(この映画の場合は英国万歳か)、連合国万歳的な映画にしか感じられなかった。
戦争ってそんな単純なもんじゃないだろ?
三つの話が同時進行で、カットバックしながら進んでいき、最後に同じ場面に行き着くという作りは凝ってるな~とは思ったけど、それだけ。
バットマンが素晴らしかっただけに、
ガッカリ。
これぞ戦争映画
IMAXで鑑賞して良かった
迫力ある音と映像で戦争を感じられる
全体としてのストーリーはなく、映像が戦争を追いかける
今風に技術を駆使して戦争映画を撮ったらこうなったという映画
戦争のシーンがメインで主人公の背景描写が薄く人物描写も薄い、セリフもストーリーを紡ぐ余計なものはない
映像と音と迫力でリアルに訴えかける戦争映画
ずーっと戦場
IMAXで観ました。のっけから戦場に引きずり込まれてひたすら絶望を味わいます。
見えないところから弾が飛んでくるし、飛行機は頭の上に爆弾落とすし。戦争映画は数あれどここまで悪夢的なのはありません。
ただし、ノーラン監督の大ファンとしては最後に急にヒューマニズム方面に寄っていったのはちょっとイマイチかと。
でも面白かったので星4つ。
戦争という魔物
ただただ、逃げては追われ、戻される。究極の閉塞感から、希望や力強さは一滴も見出せない。
多くの民衆の船が現れた時の、あの、祖国というものを感じる瞬間。その後にも訪れる閉塞感。
効果的な音楽と、洗練された映像でひたすらに描きつづけたこの作戦に、エンタメではない何かを感じられた。
凄惨さのリアルを追求せずとも怖くて美しい戦争映画
クリストファー・ノーラン監督作、しかも初の実話ベースという事で、かなり期待していた作品。IMAXで2回鑑賞しました。
「ハクソー・リッジ」と同様に、”殺す”よりも”救う”ことにフォーカスした戦争映画です。が、ハクソー・リッジと大きく異なる点は、残酷な描写をせずにリアルを追求したところ。ノーランが求めたリアルとは、CGを極力使わず本物の当時の戦闘機を飛ばすなどして撮影することでした。実際には大量の戦闘機が闘っていただろう空には、現代に遺された実物の戦闘機が2、3台しか飛んでいないのです。ハクソー・リッジのように血塗れどころかグチャグチャの負傷兵や死骸も映りません。むしろ、本物の戦闘機はもちろん、砂浜と波の花が白く輝くダンケルクの海岸や、登場人物の美男子達と、美しいものばかりが目に入ってきます。
ところが、凄惨さのリアルを求めずとも、この映画ちゃんと怖いんです。主人公と完全に同化して、砂浜で、桟橋で、駆逐艦で、海で、難破船で…度重なる敵の攻撃から逃れなければならず、ハラハラが止まらず息苦しい!戦争を擬似体験させられるような感覚すらあります。
登場人物のセリフもかなり少なく絞られています。そこがまた戦争の息苦しさを感じさせるのですが、それと同時に最小限の会話に胸が熱くさせられる、とてもスマートな映画でもあると思います。特に、ダンケルク海岸での救出へと徴用された小型旅客船でのやりとりにはグッときました。言葉の無い表情だけで語り合うシーンでも泣かせるのだから本当に凄い。無論、海だけでなく空でも陸でもとても紳士的な表現が印象に残ります。
そして、別々の時間軸で進んでいる陸海空の出来事が交わり合った時、後半へ行くほど分かっていくのですが、その度にジワジワ〜と胸の奥が熱くなっていくし、映画としてとても良く出来ていて面白い!
なんとか祖国に帰還した若き兵士逹を、勇気ある撤退として讃える一世代前の老人逹の言葉に、最後の最後でまた胸熱になる、若き巨匠クリストファー・ノーランのインテリジェンスとこだわりが爆発した素晴らしい映画だと思います。
あと暖かい紅茶が飲みたくなりました。
IMAXで観るのがお勧めです!
エンタメ要素を排除した戦争映画
時系列を上手く処理した三つの視点による構成が素晴らしい。
大救出作戦や空中戦はエンタメ要素満載のスペクタクル映画になりがちだが、監督は一切それを排除、重いトーンでスクリーンを埋め、戦争のリアルが伝わってくる。
多くの死が情け容赦無く降りかかり、お約束的なストーリー展開では無い中、
ラストのエンジン停止後のトムハーディの静かな飛行が余韻を残す。
IMAXでもう一度見たい傑作なのだけど、躊躇してしまうほどのあの体感
その日の体調だったりするのかもだけど、スピットファイアの主観視点によるピッチ/ロール/ヨーにはまりすぎて気持ち悪くなってきたのでしばらく視線を外すハメに。途中まで「これは凄いな」と思って入り込みすぎたのかもしれない。こうした経験は『クローバーフィールド』でもあったがアレはただただ苦痛でしかなかったので途中で離席した。
例えば『アバター』でも主観で飛翔するシーンは多くあったがあれは100%ヴァーチャルだったので楽しさしかなかった。今作では実機での撮影ということでリアリティしかなかったし、その感覚と実際の客席に座っているだけの自分の状況との食い違いに耐えられなくなったのかもしれない。
『インターステラー』でも繰り返されたノーズコーン横に相当する位置に据えられたカメラ視点のみでなく、コクピット内からのパイロット視点も加えられることで迫力は十分。CGIに頼らないための工夫に進化を見せた。あえて不自由な手法をとることでしか得られないものを最大限に作品に落とし込んでいる。こういう作家がいることに感謝しかない。
今作はドラマも希薄で登場人物は掘り下げられない。しかしそれは表面的な見方であり、彼らの行動の背景に何があるのかを考えればそれで十分補完できると思う。
ノーラン作品にしては全体の尺が短い今作にあって冒頭の台詞もなくただケガ人を担架で運ぶだけのシークエンスの冗長さがユニーク。あれでドラマ性に関してはある程度の覚悟が出来た。今作では全体の構成としてもそうだが、局面でもタイムリミットがあってそれらに対応させられる人びと、という構図がしつこいまでに繰り返される。そのしつこさに辟易しそうな頃に民間船による救出劇があって有無を言わせず感動的なシーンになっている。リアリティはともかくとして。
オリジナリティは評価するがホントに変わった作品を作るな、という感想が個人的に定着しつつあるノーランだけど、とうとう実話ベースの作品を撮ったということでますます今後の制作に期待がもてる作家であることは間違いない。
小学生向け戦争映画
レビュー通り映像は素晴らしいの一言に尽きる。
ですが私は開始30分後には終了時間を気にするようになりました。
そもそも高評価の方々は戦争映画を見たことはありますか?
実際の戦争でどのような事が起きてるか知っていますか?
銃で撃たれ、爆撃される。
でも血が出ない表現に疑問は持たないのですか?
そんな戦争があってたまるか。
私は戦争映画に映像美なんて求めない。
求めるのはリアルな描写とそれに見合った脚本だ。
この映画にはそれが一切無い。
最後に気になったのは主人公は無事にトイレに行けたのか位w
残念でした
良かった点
1.途切れない緊張感。でも緊張感があればよい映画なのか?
2.時速数百キロの戦闘機の戦い、距離感のリアリティ。
残念な点。
1.複数の視点や時間を交錯させて描いていく手法は斬新ではあるが(どこかで見たような気もするが)、エピソードを欲張りすぎた結果、失敗に終わった。はっきり言えば支離滅裂。
2.ある程度の歴史知識がないとよくわからないのではないか。なぜ30万ものイギリス軍がダンケルクにいたのか。なぜ1週間もドイツ軍は本格的に攻めてこなかったのか。ここで多くのイギリス軍が救われたことはのちの戦況にどのように影響したのか。おそらく欧州人であればこうしたことは常識なのだろうが。
3.リアリティがあるようで細かいところは嘘八百。「駆逐艦」と称される艦艇、ストゥーカやHe-111の爆撃、沈む船に流れ込む海水に逆らって脱出。燃料を気にしている割に繰り返される空戦、跳弾の無視など
ずっと心臓を握られているような感覚
独軍の侵攻によってフランスの港町ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍の史上最大の撤退劇。
描かれているのはどこかの国を打ち負かす"戦い"ではなく、生き残るための"撤退"にまつわる話のため、常に敵に命を狙われることの不安や恐怖が付きまといます。
序盤からまるでダンケルクの港町に立たされているような臨場感を味わえるあまり、観終わった後に正直かなり疲労感を覚えました。
まさしく体験型の映画なんだなと思います。
ただ、初見では何が何だか分からないという人もいたので軽くダンケルクについての予習をされてから観賞すると尚楽しめるかと思います。
ノーラン監督お得意の異なる時間軸で同時に進行する物語がやっと交わる部分で発生する感動は健在といった感じでした。
個人的にはジョージの死体を労り、英人パイロットに気を使うピーターとそれを見守る父、港に着岸しようとしている民間船を称える大勢の兵士たちの姿に感動を覚えました。
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