ダンケルクのレビュー・感想・評価
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ある瞬間で描ききる戦争の浅ましさ
クリストファー・ノーラン監督の最新作ということで期待値を上げすぎてしまったため、若干もの足りない感があった。
ただ、戦争というテーマを史実に基づいたストーリーで魅せるのではなく、ある瞬間(堤防=1週間、海=1日、空=1時間)の群像劇で描ききった点は素晴らしかった。
戦争は鉄砲や大砲のドンパチだけで死ぬのではなく、実際はそれぞれに泥臭い恐怖を体験しているということだ。そして本当に怖いのは武器ではなく、人間の浅ましさだということを伝えていた。
これを観てもつくづく戦争という資源もお金も人財も無駄にする虚しいものだということを実感させられた。
アトラクションです
IMAXで鑑賞しました。
これは映画というより、戦争アトラクションですね。FPSゲームが好きな人なら、酔わずに楽しめると思います。
緊迫感、危機迫る音響、美しい空と海。スピルバーグ系の戦争ドラマではなく、ドキュメントです。
間違っても家のDVDで観たらいけません。
やはりノーラン節。
2D劇場で普通に観たのだが音の臨場感がハンパなかった。
いつものノーラン節よろしく時間軸を操って視点を変えて
かなり実験的な映画に仕上がっている。有名俳優もズラリ
配してはいるが英雄という描き方はしていない(もちろん
ラスト美味しいとこどりのハーディはカッコ良かったけど)
とにかく生き残りたい祖国へ帰りたい一心の兵士達が救出
をひたすら待っている話で細かい説明などは一切語られず、
唐突に始まる陸パートから、海、空、へと切り替わる際に
時間軸が分かり辛くなることも否めない。しばらく経つと
さっきのシーンが今のコレなんだ!と視点を変えて描かれ
る同じシーンに幾つかの感動が芽生えてくる。なんたって
救出作戦なのだから、助けて、助かって、なんぼだ。感傷
に浸る間もなく次々と兵士がなだれ込んでくる。仲間外れ
よろしく嫌味な差別や虐めも描かれるが、救助した兵士に
突き飛ばされて命を落とした息子の友人はあまりにも不憫。
ホンモノに拘る演出は確かにお見事、しかしドラマを期待
すると結構な肩透かし、とはいえラストの海岸線に涙する。
迫力が凄すぎた
戦争もののお話はあまり得意じゃなくて、でもすごく気になってバイト先の先輩からもオススメされて観にいきました。
本当に面白かったです。
セリフはあまり無かったもののほんとにリアリティが凄くて、息をするのも忘れてしまうとはまさにこういう事だなと、、、。
空も海もこんなに澄んだ青をまとっているなんて。
第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く。
IMAXにて鑑賞。音が全身に迫りくる感じといい映像の奥深い感じ。
これは劇場に足を運んで良かった。
言葉はとても少なく、演者たちの表情と行動で状況を読み取る作品です。
歴史の知識がほとんどないに等しい私は、もちろんダイナモ作戦の背景も知らず。誰が味方なのかもわからず鑑賞してしまいました…
ただ、この作品、無駄に敵対シーンもないし血も流れすぎない。なのに戦争の危機迫る緊迫感はある。不思議でした。
生きていることが何よりの勝利であって、恐怖と敵に打ち勝つことよりも信じることが時に勝利を導くのかもしれない。
親切を押しつけずに人にやさしくできる彼は、まさに英雄でしたね。
100分、戦場にいた
インターステラーが好きで、同監督作品という事で鑑賞。
臨場感が素晴らしく陸海空、どこにいても映像にのめり込まされます。本当にいつ死ぬかわからない状況を100分間体験し、ずっと心臓を掴まれ続けているような感覚にどっと疲れました(良い?意味で)
パイロットのヒーロー感が半端なく、最後捕虜となってしまった彼の顛末が気になります。この方は本当に実在されたのでしょうか?
また、登場人物の名前がほとんど分からないのも、会話が少ないのも戦争という状況下ならではのリアルだったんだと思います。
あと、さすが映画館。何度、銃撃にビビったか分からないくらい、ホラー並に恐怖を感じてました。いつ、どこから、何が起こるか分からないけども、確実に命を狙われてる怖さ。
自分は戦争で生き延びれる自信がありません。
あー怖かった…
やばい死ぬ
姿の見えない敵兵の掃射。航空機からの攻撃。潜んでいる船への銃撃。助かったと思ったら敵の攻撃により転覆、修羅場と化す船内。この映画に逃げ場所はなく、観客は常に戦場における死の恐怖を体感することとなる。ただただ恐ろしい。願わくはこのようなことが、今後も誰の身にも降りかかりませぬよう。
戦争トラウマ
幼い頃に母と姉とで『蛍の墓』を劇場で見に行ったが、姉はその後戦争に対してトラウマになり戦争映画を嫌がるようになった。
もしこの映画を幼少期に家で父が見ていたのなら、確実に私もトラウマになったであろう。
全体的に描写が生々しく、ミサイルや銃弾の音などが終始激しく響いて、不安心理を仰いでいた。
主人公(?)の英兵に紛れた仏兵と行動を共にしている英兵が射たれるのではないかとハラハラさせられる。
一方で、取り残された兵士たちを助けに向かった民間の船を操縦する親子とその息子の友人が遭難した英兵を一人救助するが、英兵は錯乱して船をひきかえそうとして息子の友人に殴りかかって深傷を負わす。
自分の犯した行為に兵士は冷静になった後に後悔し友人の様態を息子に聞くが、息子は不機嫌に「良くない」とだけ、呟くだけだったが、苦しい戦局を目の当たりにした息子は他の救出した兵士が友人が死んでいることを告げられた後に、友人を殴った兵士が友人の様態を聞いたら「大丈夫だ」と穏やかに伝えていた。
この表現は本当に凄かった。
なかなかこういう展開を描くことってできるだろうか?
こういった不条理の表現が出来るのは、さすがクリストファー・ノーランだなと感じえなかった。
防衛のためには戦争も致し方ないと言っている人にこそ、見せたい映画だ。
IMAXで観てよかった!
IMAXの迫力におどろき。
一瞬であの地に引き込まれた。
中心にいる登場人物が、私と同世代の青年たちで、戦争のリアルが見えた。
こんなにも若い彼らが、こんな経験をしていたなんて。耐えられない。
クリストファーノーラン監督だからこそ、描けた作品だと思う。
苦しみ、優しさ、ヒーロー
普段、戦争に関する映画を観ないが、『ダンケルク』は観てよかった。
実話だしこんな感じかな
序盤は、
緊迫感漂ってて
何が起きるのか
胸騒ぎしつつ見入ってたが、
中盤からはあまり面白いみのある展開ではなかったかな。実話だから仕方ないのかも
終盤は少し感動した
戦時中の雰囲気を楽しみたい人向け
別の場所から、複数の視点で話を進行させてるのだが、
序盤の段階で、登場人物がどういう状況なのかを、人物の行動や話から察しないといけなくて、正直、分かりにくい作りになってた
もう少し素直に見せたほうがよかった
戦争にヒーローなんていない
特別すごいことが起こることではなく、ただただ、人々の絶望が渦巻くだけ。
戦争になったらいい物語なんてないのだと、事実を淡々となぞったようにみられました。それが、この監督のよさかと。
体験型戦争映画
1回目はIMAXで、2回目を大阪エクスポシティの次世代レーザーIMAXで、2回目のほうが画面が大きくて迫力があり、大阪で観れて良かった!!
1回目は酔ってしまって途中目をつぶってしまって、映画の中に放り込まれてどこに行くのか分からないまま流されていくような感じだったから酔ってしまったんだと思う。2回目は先が分かってたから、じっくり観られた。
これは面白いというのかどうか分からないけど、ストーリー的なものじゃないし、でも冒頭の市街で銃撃されるシーンから、ぐぐーっと映画の中に引き込まれて、3つの視点をグルグルと観ながら、最後に集約されていって、感動になって、上手なんじゃないかなと思った。3つの違う時間が最後に合うところが、なるほどー、となった。飛行機、少なくない?と思ったら、CG使わないのでああなったとか、そういえば砂浜の人たちも実際はもっと多かったはずで。実際にあったことをもとに戦争映画を、ノーランがどう撮るんだろうと楽しみにしてたので、観た中ではインターステラーが好きだけど、ダンケルクも良かった、しっかりと、映画になってる!みたいな感じがして良かった。
迫力、構成、演出、素晴らしかった。
あのような時間軸の物語にしたというアイデアもスゴイし、見終わった後に違和感を感じさせない演出もスゴイ。
20240223 再度鑑賞
本当に素晴らしい作品だと思う。
改めて感じるけど、日本の戦争は他の脅威から攻められてどうしようもなくなって始ったわけではない。自国の既得権益を守りたかった、というのが大きな要因だと思う。
ヒトラーという狂気と、ドイツの高度な技術によって、脅かされた陸続きのヨーロッパ。
第一次世界大戦のドイツに対する後ろめたさはあったかも知れない。でも陸続きの国々は簡単に敗北していく。
どちらが正しいという問題ではないが、島国の大英帝国は、少し事情も違うだろうけど、その脅威に立ち向かった。
日本は違うなぁ…。根本的に。
ツーベースヒット
人物描写は掘り下げられることはなく、戦場を描くことに主眼を置いている。
その描き方は実際の戦争映像を観ているかのようであった。
冗長な展開になりそうなものだが、ハンス・ジマーの音楽が緊張感を引き立てたり、シチュエーションごとに時間軸をずらして展開したりし、最後まで引き込まれながら観ることができた。
出来事を同系列に展開するのが普通だが、そこをあえてずらして見せていき、同じ出来事を別角度で何回か描くのは面白かった。一方で、初見で少し戸惑うところもあったので、再度観たい。
緊迫感の映像
イギリス・フランス軍 対 ドイツ軍。
ダンケルクの海岸に追いやられ、海を渡ってイギリス領国に戻らないとドイツに56される状況。
劇中の映像と音が、本当の戦争だった。
向こうから戦闘機がやって来る時の恐怖。
夜の夕食のひとときさえも、魚雷で安心ができない。
映画のストーリーとしては、展開はない。
ただ、色々な視点で現場をたたかう戦争体験の映像だと思っている。
戦争は、兵士たちとそれをサポートする人たちも、それぞれが死と隣り合わせなんだということを知った。
戦争って残酷だ。
映画館を出た瞬間、いつもののんびりした街でした。
ものすごい映像を観ていたことを実感。
もし今、自国で戦争が起きたら、無い知恵と無い体力を使って私は生き残れるのだろうか?
自信がない。
だまされた
久々につまらない映画を観てしまった。。
戦争ものの映画はたくさん見ているので、実話となれば尚更期待してみたのですが、ストーリー、映像、キャスト、どれをとっても最低ランク。見どころが全くないままダラダラと脱出するのかしないのか、出来るのかできないのか、イライラしてました。観ない方がよいと思います。
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