「ある瞬間で描ききる戦争の浅ましさ」ダンケルク 映画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ある瞬間で描ききる戦争の浅ましさ
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クリストファー・ノーラン監督の最新作ということで期待値を上げすぎてしまったため、若干もの足りない感があった。
ただ、戦争というテーマを史実に基づいたストーリーで魅せるのではなく、ある瞬間(堤防=1週間、海=1日、空=1時間)の群像劇で描ききった点は素晴らしかった。
戦争は鉄砲や大砲のドンパチだけで死ぬのではなく、実際はそれぞれに泥臭い恐怖を体験しているということだ。そして本当に怖いのは武器ではなく、人間の浅ましさだということを伝えていた。
これを観てもつくづく戦争という資源もお金も人財も無駄にする虚しいものだということを実感させられた。
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