キングコング 髑髏島の巨神 : 特集
絶叫! 歓喜! 本当の“サイコー!”を経験した時、人はだまっていられない!
「ゴジラ」の国=日本の春休みを“ド直撃”するアトラクション超大作!
全編クライマックス! 神秘の島、髑髏(どくろ)島を舞台に、最新VFX満載で描くアドベンチャー超大作「キングコング 髑髏島の巨神」が、3月25日に公開される。トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリー、ジョン・グッドマンら実力派が集結した注目作が、いよいよ日本を飲み込む!
映画評論家・ライターも! ゲーム監督も! 編集長も! コング祭りだぁぁぁー!!!
“ハリウッド史上で一番デカい”キングコングに全員アドレナリン全開!
メガホンをとったジョーダン・ボート=ロバーツが来日し、「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督とのトークショーで本作に込めた日本の特撮、アニメ、ゲーム、漫画へのオマージュを語ったほか、「怪獣映画」感満載の日本版ポスターも発表され、すでにSNSで映画ファンからの熱い視線を集めている本作。まさに「祭」直前の期待感があふれる今、「GODZILLA ゴジラ」製作チームが送り出した暴走アドベンチャー・アトラクション超大作の全貌を、映画に関わる10人の業界人がいち早く目撃した。映画評論家・町山智浩氏が、本作のキングコングに加え、ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラも登場する“モンスターバース”の存在まで発表。“全編クライマックス”、空前絶後の大バトルに、映画評論家も、ライターも、世界的ゲームクリエイターも、映画.com編集長も、あらゆる者が大興奮の声を上げた!!
2月28日、都内で開催されたイベントにて、本作の字幕監修を務めた映画評論家・町山智浩氏によって驚がくの事実が明かされた。なんと本作で、あの「ゴジラ」の存在が示されるというのだ。すでに2020年に、キングコングとゴジラの対決映画が公開されることが発表済みだが、町山氏によると、本作「キングコング 髑髏島の巨神」と「GODZILLA ゴジラ」の続編である「ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ(原題)」と合わせて3部作構成になるとのこと。「マーベル・ユニバースやDCユニバースみたいに、レジェンダリー・ピクチャーズは“モンスターバース”というものを考えていて、色々な怪獣たちのバトルをやっていくみたいです」。絶対に乗り遅れてはならない「祭」が、いま開幕した!
映画.comも体験してきた“全編クライマックス”!
とにかくこれだけは絶対に言っておかなければ!
「いいか、エンドロールで席を立つな! 絶対に、絶対にだぞ!」
映画.com編集部員も、いち早くこの“モンスター祭”に参戦。本物の“サイコー!”を体験してきた!
舞台は1973年、ベトナム戦争真っ盛りの時代。誇り高き歴戦の司令官(演じるのは俺たちのサミュエル・L・ジャクソン!)率いるヘリ部隊が、調査遠征隊として謎の島「髑髏(どくろ)島」に潜入する。大音量で音楽を流して編隊で進撃するさまは──まさしく「地獄の黙示録」! テンション上がる!! すると前フリもなく突然キングコングが来襲! 早い、早いよ!……というか、デカすぎないか!? 次々にたたき落とされていくヘリ部隊に、「これまでのキングコング映画とは絶対に違う!」といきなり常識をブッ壊された!
のっけからヘリ部隊は全滅し、生存者たちによる決死のサバイバル作戦が始まる。救出ポイントへの移動を優先するトム・ヒドルストン&ブリー・ラーソンのチームと、「絶対に許さねぇ」とリベンジを懸けるジャクソン部隊の姿が描かれる。だが、この島では人類が「最弱」だった! 巨大な水牛や人食いグモ、翼竜のようなどう猛な怪鳥など、恐ろしい怪獣が次から次へと現れる。そして、巨大なトカゲを思わせる二本足の怪獣スカルクローラー! こんな島から逃げるなんて、“無理ゲー”じゃねぇか!!
生き残りを懸けた調査隊と怪獣どもの戦いに、島の守り神としてあがめられているキングコングももちろん参戦! 島の湖の主・巨大タコをブッ倒して酒のツマミ扱いにしたと思ったら、島の大ボス・超巨大スカルクローラーとのタイマン・バトル勃発! ガッツリ組み合って投げ飛ばし、そしてダイナミックに殴り合う──これぞ超巨大怪獣プロレス・髑髏島カップの頂上決戦。「パシフィック・リム」の怪獣バトルのアップデート版と呼ぶに相応しい戦いに、見ているこっちもアドレナリン全開だ。
手に汗がびっしり、心拍数アップ、大興奮状態に陥ってしまう“アトラクション感覚”満載の本作だが、思わず声を上げてしまうサプライズが待っている。事情通なら、すでにウワサを耳にしているかもしれないが……あえてもう一度言っておこう。いいか、絶対にエンドクレジットが始まっても席を立ってはならない。「アベンジャーズ」ほかマーベル作品は、エンドクレジットの後にも見逃せない映像が入ってるじゃないか。「キングコング 髑髏島の巨神」もバッチリこのパターン。我々も思わず声を上げた映像を見れば、きっと映画ファンも「マっ、マジか!?」と言わざるを得ない!
特撮・アニメ・ゲーム・映画ファン、いや“日本人”なら「監督の本気」に大感謝!
一瞬たりとも見逃せない日本の「あの作品」へのオマージュ! いくつ発見できる?
すい星のように現れたのが、本作のジョーダン・ボート=ロバーツ監督。32歳の若さながら、伝説かつ王道の人気モンスター、キングコングを最高の形で復活させたこの男は、とんでもない“オタク”だった。特撮、アニメ、ゲーム、映画──本作には、日本人なら思わずにんまりとしてしまう数々のオマージュが詰まっていたのだ。登場シーンやアイテムなど、「元ネタはきっとあの作品に違いない!」と、熱く盛り上がるのは間違いなし。ここではその一部を紹介。あなたも劇場へ足を運び、新たなネタを発見するしかないのだ。
本作に登場するキングコングは、身長31.6メートルという、これまでにハリウッドで描かれてきたキングコング史上最大のサイズ。なぜこの身長にしたのか? それは、05年に発表された上田文人によるゲーム「ワンダと巨像」の影響とのこと。同作の主人公ワンダが、対じする巨大な相手(巨像)を見上げる角度と、本作の人間たちの角度を同じにしたかったというのだ。
物語にはキー・キャラクターとして日本兵(ギタリストのMIYAVIがカメオ出演)が登場するが、彼の名は「グンペイ・イカリ」。その由来は、「新世紀エヴァンゲリオン」の主人公・碇シンジと、任天堂ゲームボーイを開発した技術者・横井軍平なのだ。このネタは、当の碇シンジの名前の由来である映画監督・樋口真嗣がイベントでボート=ロバーツ監督に質問して明らかになった。
エヴァだけではない。宮崎駿率いるスタジオジブリへのオマージュまで捧げられている。髑髏島で長年生き延びていたアメリカ兵が、グンペイから日本刀を受け継いでいるのだが、そこにはある紋章が刻み込まれている。それは、「もののけ姫」で主人公サンが扱う刃物に刻まれている紋章と同じだというのだ。
そして日本アニメへのリスペクトは、怪獣のデザインにも反映されている。キングコングと最大のバトルを展開する怪獣スカルクローラーは、くちばしのとがったガイコツのような頭をしているが、それはどこか「千と千尋の神隠し」のカオナシを思わせ、「新世紀エヴァンゲリオン」の敵である使徒(第1話に登場するサキエル)にそっくりなのだ。