「日本愛を感じた作品でした」キングコング 髑髏島の巨神 ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
日本愛を感じた作品でした
キングコングと言えばエンパイアステートビルと美女が真っ先に浮かぶんですが予告を観た時に、それらとは無縁の雰囲気に興味をそそられました。
監督は、まだ若く日本の作品にとても影響を受けている方だそうで随所に日本愛を感じましたね。
キングコングは結構ひっぱってから登場するのかと思っていたんですが序盤でいきなり登場したのは驚きでした。
島の衛星写真を見た時に髑髏というか人の顔の様に見えたのは私だけでしょうか?
島を覆っていた雲は「天空の城ラピュタ」の竜の巣の様で一日ぐらい様子見てもよさそうなのに、、、
もっと上空から降りてくのかと思ったんですが真正面から突っ込んでったで驚きました。
嵐を抜けた先の髑髏島の風景はとても綺麗でしたね。
物語としては脱出チームと討伐チームの二つの視点のストーリーで
パッカードは戦争で部下を沢山失っているので気持ちがわからなくもないんだけど悪者ぽく描かれていたのは少し可哀想だったかな。
キングコングと対峙してる姿は勇ましくかっこよかったです。
キングコングも凄かったですが髑髏島の生態系だったり見たことのない生物達に興味をそそられました。
個人的には大人しい馬鹿デカい鹿みたいな生き物が可愛くて好きでした。
キングコングとスカルクローラーとの戦いは怪獣映画そのものですね。
動きは躍動感のある野生的な動きなんだけど人間の様に頭を使って戦っている姿が魅力的でした。
最後の方でスカイクローラーに自爆しようと突っ込んでった兵士がいましたけど、もうちょっと爪の後ぐらい残して欲しかったかな。
それで手傷を負わせてたので辛くも逃げ延びれたみたいな展開だともっと良かったんですけど
単にホームランボールの様に尻尾で弾き飛ばされ犬死だったのが可哀想過ぎでした。
なにげに今回の主人公はマーロではないのかと個人的に思ってるんですが、、、(笑)
冒頭からエンディングまで登場しててグンペイの日本刀を抜くシーンはかなりかっこよかった。
マーロウと家族との再会は、ちょっと泣きそうでした。
私には奥さんがマーロより結構若くみえたので、ひょっとして妹?とか思ったんですがあれは奥さんでいいんだよね?
怪獣映画の印象が強い作品でしたが、お約束の美女との触れ合いもちゃんと押さえてあって良かったです。
正直、エンドロール後を観るまでは☆3.5~4未満だったんですけどエンドロール後のあの映像に「そうきたか!」って感じでやられましたね。
外伝でマーロウとグンペイの島での生活だけで一本映画ができないかなと思うんですけど、そういう作品も観てみたいなと思いました。