レゴバットマン ザ・ムービーのレビュー・感想・評価
全8件を表示
I'm starting with the man in the mirror. まさか万人橋に泣かされるとは…😭
レゴブロックの世界で巻き起こる大騒動を描いたアドベンチャー・コメディアニメ『レゴ(R)ムービー』シリーズの第2作目にして、前作の登場キャラクター・バットマンを主人公に据えたスピンオフ作品。
自己中でナルシストなスーパーヒーロー・バットマンと、そんな彼に執着する宿敵ジョーカー。いつものように追いかけっこをしていた2人だが、バットマンの不用意な発言がジョーカーの嫉妬心に火をつけてしまう…。
バットマンの執事、アルフレッド・ペニーワースの声を演じるのは『ハリー・ポッター』シリーズや『007』シリーズの、レジェンド俳優レイフ・ファインズ。
バットマンに固執する宿敵、ジョーカーの声を演じるのは『ハングオーバー!』シリーズや『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のザック・ガリフィアナキス。
ゴッサムに蔓延るヴィランの1人、キャットウーマンの声を演じるのは『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のゾーイ・クラヴィッツ。
バットマンがライバル視するスーパーヒーロー、スーパーマンの声を演じるのは『ホワイトハウス・ダウン』『ヘイトフル・エイト』のチャニング・テイタム。
スーパーヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」のメンバーの1人、グリーン・ランタンの声を演じるのは『ナイト ミュージアム2』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョナ・ヒル。
バットマンの日本語吹き替えを担当するのは山寺宏一。
まず初めに。
本作は『LEGO(R)ムービー』(2014)の主要人物であるバットマンを主人公に据えたスピンオフではありますが、物語上の繋がりはありません。前作を観ていなくても全く問題なし。
ただ、『LEGO』のバットマンは性格がかなりファンキー…というか超問題児。結局本作でバットマンがやってるのは自分の起こした失態の尻拭いですからね。ほんまコイツいい加減にせえよ…😡
他作品でも大概要注意人物として描かれるバットマンだが本作は別格。バートン版やノーラン版、DCEU版しか知らない人がいきなり本作を観たらかなりビックリしちゃうかも知れないので、やはり前作を観ておくに越したことはない。
なお、レゴブロックのバットマンが活躍する映画には、本作に先行して『LEGO(R)バットマン:ザ・ムービー <ヒーロー大集合>』(2013)というものがありますが、どうやらこれは本作とは繋がりのない作品の模様。観てないからわかんないけど。
レゴのアニメは色んな種類の作品が滅茶苦茶たくさんあって、どれとどれが繋がってるのか正直よくわからん💦
レゴブロックのアニメ化、しかも題材は「バットマン」。こう聞くと完全に子供向けのアニメだと勘違いしてしまうが、本作の内容はバリバリにハードコア。
「脱構築」という言葉はこの作品の為にある!と言い切って良いほど、とにかく既存のルールをガン無視した問題作である。
圧倒的な情報量が画面に詰め込まれている上、怒涛の如くメタネタが投入されている。さらに、誰も知らないであろう超マニアックなヴィラン&バットマンとは全く無関係なワーナー作品のキャラクターがどしどし登場してくるので、観客はとてつもなくカオティックな映像体験を強いられることになる。
まさか伝説の「バットサメ避けスプレー」が再びスクリーンに甦るとは…。バットマンvsヴォルデモートも見られるし、世の中何があるかわからない。
はちゃめちゃなコメディアニメなので子供も楽しめるだろうが、実はバットマンオタクの大きなお友達向けに作られている本作。私はまんまと楽しんでしまいましたよ♪
バットマン&ロビンによる〈ダイナミックデュオ〉の活躍、映像作品ではかなり久しぶりに観た気がする。
この2人が協力して戦うとき、効果音が文字になって飛び出してくるのが最高にアガる!やっぱりバットマンと言えば「POW!」だよね。
飛び出す効果音やメタネタの数々、圧倒的な画面情報量から、鑑賞中何度も『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)のことが頭をよぎったが、実は本作の方が『スパイダーバース』よりも先なんですよね。両作品ともハリウッドが誇るダイナミックデュオ、ロード&ミラーがプロデュースしているのだから似ていて当然っちゃ当然なのだが、その評価には随分と差がある気がする。
何だか『スパイダーバース』のことばっかり持て囃されるけど、この作品のこともちゃんと評価してあげてほしい。じゃないとそのうちバットマンがむくれちゃって、「スパイダーマンのば〜か」って言い出しちゃいますよ!
本作で掘り下げられるのはバットマンとジョーカーの共存関係について。ジョーカーはバットマンが居なければ成り立たず、バットマンもジョーカーが居なければ成り立たない。殺伐とした世界感だから見逃しがちだけど、基本的にこの2人はトムとジェリー、ルパンと銭形とおんなじようなもんなわけです。
それを提示しただけでもかなり攻めた姿勢だと思うんだけど、この作品はそこから更に掘り進める。
バットマンが足を踏み入れた鏡の間は、彼の鏡像をジョーカーとして映す。とどのつまり、バットマンとジョーカーはブルース・ウェインという1人の人間が分裂した姿であることが指し示されている訳です。
心の底では家族を求めながらも他者を寄せ付けないよう素顔を仮面で隠すバットマンと、傷つきやすいナイーブな心を狂気というメイクで覆い隠すジョーカー。鏡に映されたように、似ているが正反対な2人は共にブルース・ウェインの心の弱さが具現化した存在なのである。
この2人が手と手を取り合い和解するクライマックスシーンは、自己の弱さに向き合いそれを受け入れたということに他ならず、そのことが分裂する世界を繋ぎ止める=アイデンティティを確立する唯一の方法であると示唆している。
しかもバットマンとジョーカーはお互いのことを「嫌いだ」と告白しあう。自分の嫌いなところを無理に好きになる必要はない。嫌いなものは嫌いなまま受け入れる、それで良いんだという作り手からの優しいメッセージについつい涙腺が緩くなってしまった…😢
やってることは「魁!!男塾」の万人橋と一緒なんだけどね。まさか万人橋で泣く時が来るとは思わなかった…。
バットマンとジョーカーの和解という、「バットマン」で絶対にやっちゃいけない事をやり切った本作。もうこれ最終回じゃん!!
バットマンという凝り固まった世界観を脱構築し、その上で一つの回答めいたものを提示してしまった本作。先にも述べた通り、本作は終始バットマンが自分の尻拭いをする物語である為、中盤ちょっと「今これ何を観させられてるの?」と言いたくなったりもするのだが、それを補って尚余りある強いメッセージ性とシンプルな面白さ。バットマン映画としては『ダークナイト』(2008)以来の傑作だと言い切って良いと思います!✨
※最後に日本語吹き替えについて一つ。
バットマンを演じるのは前作から引き続き山寺宏一。言うまでもない事だが、山ちゃんの演技は言う事なし。コメディシーンの多い作品であるからこそ、山ちゃんのコメディアンとしての才能が光る!見事!!
前作とはキャラこそ違うものの、ヒロイン枠は引き続き沢城みゆきが担当。こちらも安定感抜群である。
問題はロビン。担当声優はまさかの小島よしお💦キャスティング担当は何考えてんだ…。
とは言え、実は演技自体は嫌いじゃない。ロビンのウザいけど純真みたいな性格に小島よしおの演技はマッチしていた。良い意味で、本業声優じゃ絶対に出来ない演技だと思った。
ただ…。合間合間に挟み込まれる小島よしおの持ちギャグ、「オッパッピー」とか「そんなの関係ねぇ」とか、が耳障りすぎて…。何度音声を切り替えようと思った事か。山ちゃんボイスのバットマンが観たいから頑張ったものの、もし山ちゃんじゃ無かったら速攻切り替えてた。
これは小島よしおが悪いのではない、悪いのはギャグを挟み込めば面白くなると思い込んだバカな日本語版台本を書いたやつ。今回の吹き替え翻訳したやつはヘビピエロに襲われてしまえ!💢
今日も...街を救ったよ
【レゴバットマン ザ・ムービー:おすすめポイント】
1.ブルース・ウェイン / バットマン役ウィル・アーネットの独りごとセリフが最高!!!
2.ジョーカー役ザック・ガリフィアナキスが悪役を引き連れているシーンがいいなぁ!!
3.ブルース・ウェイン / バットマン役ウィル・アーネットとディック・グレイソン / ロビン役マイケル・セラ、バーバラ・ゴードン / バットガール役ロザリオ・ドーソン、そしてアルフレッド・ペニーワース役レイフ・ファインズが一緒にいるシーンが好きだなぁ!
4.エンディングソングと映像が素敵!
【レゴバットマン ザ・ムービー:名言名セリフ】
1.ブルース・ウェイン / バットマン役ウィル・アーネットの名言名セリフ
→「コンピューター、ただいま」
→「今日も...街を救ったよ」
→「やだやだ やだやだ やだやだ やだやだ やだやだ やだやだ やだやだ やだやだ やだやだ」
→「A.B.R. いかなる時も録画しろと!」
→「あのクソガキを家族に?」
→「スーパーマンはガチで強いがお前は敵でも何でもない 相手にならないってことだ」
→「やるなパンイチヒーロー」
2.アルフレッド・ペニーワース役レイフ・ファインズの名言名セリフ
→「あなたがもっとも恐れているのは...再び家族を持つことです」
3.ディック・グレイソン / ロビン役マイケル・セラの名言名セリフ
→「いいね..ちょっとズボンがきついかな?そうだ、脱いじゃぇ!」
→「やった、家族旅行だ 僕もスーツで決めたい!」
4.バーバラ・ゴードン / バットガール役ロザリオ・ドーソンの名言名セリフ
→「新警察署長のバーバラよ 私の夢は警察とバットマンが手を取り協力し合うこと!」
ハイテンション!
バットマン映画として最高なんじゃないだろうか!笑
レゴゆえに可能な凄まじいほどにハイテンションで豪快なアクション!
そこで描かれるのはバットマンの孤独であり、バットマンの過去から来る彼の失うことへの恐怖であり、ジョーカーとの持ちつ持たれつというか、お互いがあってこその関係性というなんとも言えない処など、バットマンの大事なファクターを色々と押さえてあるのがとても素晴らしい。
ロビンという養子を得て、自分勝手に暴走した結果から学び変わっていくバットマンの姿もレゴというポップな型で説教臭くなく、伝えられていく感じも良い
他の作品からのキャラクターやジャスティスリーグ、過去のバットマン映画ネタも絶妙にいじっており、元ネタを知っているとより笑いが止まらない笑
レゴという形を取ることでモービルもその場で生み出したり、絶体絶命の状況も豪快に解決していくのも安心して観られる要素であり、素晴らしい。
もう実写のバットマン映画は今後この感じでやればいいのに!みたいなことを書いてる方々もいましたが、良いのかも笑
ハイテンションに盛り上がって、笑えて、でもどこかホッコリするような楽しい映画!
お子達にあやまりたい
私が行った回がたまたまだったのかもしれないが、観客にお子さんが多かった。子どもはレゴ好きなんだなあ。
DCお馴染みのバットマン、スーパーマンだけでなく、お子さんは一切興味ないだろうグリーンランタン、フラッシュなども続々登場。DCと何の関係もないサウロン様も大活躍。案の定、お子さん達、飽きちゃって大騒ぎ。私みたいな大人になりきれないオっさんオバさんばかりが楽しんじゃってゴメンナサイと、お子達にあやまりたい気分に。(ストーリー自体は判りやすいし、画も派手だから楽しめた子もいたと思うけど。)
なんつうか苦笑するしかない出来だったDC『スーサイド・スクワッド』に比べれば、笑われるのではなく、パロディとして笑わせている本作はちゃんとしてる。面白かった。
孤独な偏執狂…バットマンの大前提を踏まえつつ。
それを笑いにし、解決法まで示すストーリー。レゴムービーという枠組だから許されるというのもあるが、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』も、いっそこういう話にすれば良かったのにとも思う。
最初から笑える
気になっていた作品でした。シネマチネの枠で安く鑑賞できた上に内容もスゲー面白かったです。バットマンと言えば悪役ですが、実はかまってちゃんだったのです。自称・バットマンの最強の敵と豪語するジョーカーが、「お前は敵でも何でもない」と言われ、ウルウルする描写は思わず笑えました。その他には、配給元のワー◯ーをディスるパロディや、戦いの後の食事でロブスターを食らうシーンで、ロブスターを温める時に2分を20分としてしまうハプニングもあり常に笑えました。「おパッピー」の小島よしおさんが声の担当をしていたパンイチ小僧のロビン、最初はうざったいキャラかと思いましたがバットマンを尊敬する思いや危機を皆で解決しようとする力に胸が熱くなりました。「そんなのカンケーねー」も出てきますよ。最後に、バットマンが泣かせてくれる名言を言うのですが、ラストは…。もう、腹筋崩壊必須です。DVDが出たら、絶対買いたいと思うくらい良かったです‼
レゴならではのバットマン!
傑作を送り出し続けるレゴ ザ・ムービーの最新作はバットマンの映画化!
これがレゴ映画でしかできない九つの必見ポイントだ!!
①過去のバットマン映画・ドラマの名シーンが次々とレゴで再現!君は幾つ発見できる?
②過去作のバットビークルも大集結!今回のバットケイブは一味も二味も違う!
③バーバラ・ゴードンといえば単独映画化も決まった あのスーパーヒロイン!コスチューム姿での活躍をいち早く見られる!
④年末のジャスティス・リーグ公開前にDCヒーロー達が大集結!
⑤これまでのバットマン映画では数名登場させるのが限界だったヴィランが、レゴムービーではほとんどのヴィランがこれでもかと次々と登場!バットマンどうする!?
⑥敵はバットマンのヴィランだけじゃない!数々の名作傑作映画の悪役たちがゴッサムシティを危機に陥れる。今話題のキングコン〇、ハリポタシリーズのヴォ〇デモート、ロード・オブ・ザ・リングの〇ウロン、グレム〇ンからマトリックスのサングラス、BBCの長寿SFドラマ ドクター・フーの〇ーレクまで!バットマンはどう立ち向かうのか!?
⑦レゴになってもバットマンの基本線ははずさない!孤独に戦うバットマンは家族を取り戻せるのか!?涙腺崩壊必死です。
⑧組み立てては壊すレゴの魅力は本作でも健在!危機に立ち向かうバットマンのレゴの腕前に魅了されよ!
⑨今まで明かされなかったバットマンの秘密が遂に・・・。バットマンの〇筋は〇つ!
さあ、傑作レゴムービーを見逃すな!
映画館へgo!
すごくよかった
途中まで、『レゴムービー』の方がレゴ感があってよかったな、などと思いながら見ていて、少し退屈でもあった。ところが里親映画の傑作であった。
ロビンがうざかわいい。彼が孤児院育ちで、非常にアグレッシブな性格でバットマンに強引に養子になってしまうのだが、愛着障害もなく、あんなに明るく育つものかと疑問を抱きながら見ていた。
バットマンもアルフレッドもロビンも、血縁のない家族として結束する姿に非常に胸を打たれた。うちの子は養子であるので、ロビンのように明るく前向きに元気で育ってくれたらどんなにいいかと思いながら見ていたら涙が出るほど感動した。養子であることに一切コンプレックスを感じさせないロビンに大変な希望をいただいた。
バットマンが一人の力では限界があり、協力しあうべきだというテーマが強く訴えられており、オレ自身人に協力を仰ぐのが苦手でできれば一人で全部やってしまいたい人間なので、胸が痛かった。
ワーナー映画史上最強悪役軍団vバットマン
ワーナー映画お歴々(アルゴ探検隊〜グレムリン〜マトリックス〜ハリーポッターなどなど)の有名悪役が枚挙をなして登場するのは圧巻!!!
その代わりオリジナルバットマンの悪役達がモブになってしまっているのがチョット哀しい。
物語の背骨が“バットマンの孤独こじらせ”、
あばらが『ルパンx銭形』みたいな“バットマンxジョーカー”の追う追われる間のロマンス
というバットマン作品を観たことのある人なら誰もが感じるモヤモヤがテーマになっている。
好きな人にはムフフですわ。
どうしても「レゴムービー」と比べてしまうので、あれほどのノスタルジーもないので点数は上がりづらいが、60年代のバットマンへの目配せ等ウハウハで見れました。
ただ、ヒーローの失態で起きた事態をそのヒーローが解決して、ヒーローとして復権という話はどうもスッキリしないからもうやめてもらいたいな〜〜。
全8件を表示