「ゴーイング・イン・スタイル」ジーサンズ はじめての強盗 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴーイング・イン・スタイル
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Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替)。
原典(お気楽コメディ シルバーギャング)は未見です。
モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキン―ベテラン名優揃い踏みで描いたクライム・コメディ。
3人が熟練の演技で魅せ、そこからもたらされる安心感たるや凄まじい。軽妙さと云うものは、演技達者でないと本当の意味で軽妙にならないのだと再確認させられました。
コメディながら、描かれた社会問題は深刻なものでした。
3人を追い詰めた制度の矛盾や落とし穴は、国は違えど他人事では無く、彼らが抱いた怒りには共感しかなかったです。
なのに物語が暗くならないのは、彼らが終始明るく元気だから。銀行強盗の準備をするシーンでは、新たな生きがいを手に入れたかの如くイキイキとしていて、犯罪なのに応援したくなるし、こちらまで元気をもらえるような勢いを感じました。
FBI捜査官との攻防もなかなかスリリングで手に汗握りました。当局を出し抜いたことで社会への仕返しも完了(笑)。
この3人組のように、愛する家族や信頼出来る友と共に、心の豊かさを失わず、カッコよく生きたいなと思いました。
[余談]
「この邦題はいかがなものか?」と思いました。まるで安っぽいコントのようではないか、と…。確かにコメディだが、ストーリーから乖離している気がするし、内容に関して誤解を招く懸念が…。原題をカタカナに直すだけで良かったのでは?
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