「純愛そして兄弟愛」レジェンド 狂気の美学 kthykさんの映画レビュー(感想・評価)
純愛そして兄弟愛
60年代のロンドン、ギャングの兄弟のお話し。実話だそうだがシチュエーションが面白く、最後までフィクションのつもりで観てしまった。統合失調症の弟ロニーを助ける好感度高い兄のレジー、彼には一途に彼を愛し続ける恋人フランシスがいる。ギャング映画でなければ、ドラマは純愛と兄弟愛といって良いかもしれない。各々は誰でもそうであろうが、みんなユートピアを探している。しかし、ロニーは知っている、ユートピアとはどこにもない場所を意味することを。
一方、この映画はプロ向きなのかもしれない。これも後で知ったが、なんとロニーとレジーを演じるのは、名優トム・ハーディただ一人。言われて初めて気がつき、なるほどなるほどと思ったが、では、あの血みどろの喧嘩はどう撮影したのだろうか。高得点の評価はこのあたりだろうが、ボクは最期までレジーの恋物語として観てしまった。
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