バースデーカードのレビュー・感想・評価
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愛
私も母を中学生の時病気で亡くしました。
母に聞きたかったこと。
母と過ごしたかった今までの日々。
教えてくれるはずだった母の得意料理。
足りないものが多すぎて
それでも誰が悪い訳でもなく
誰を責められるわけでもなく
ずっとずっと心の隙間は大きくなる。
周りの人のほんの少しの当たり前が羨ましい、
周りの人の嫌がる当たり前が羨ましい。
そしてその当たり前を目にして、悲しい。
19歳の紀子に届く手紙
『ママは19歳の紀子がどんな紀子でも、大好きです。』
私は今年19歳になりました。
慣れない一人暮らし、たまに日々を投げ出したくなって苦しくなる。
でも、それぞれに頑張る大好きな家族を心配させたくなくて、そんな気持ちの行き場はどこにもなくて。
毎日を適当に過ごす、寂しさは埋まらない。
ドンピシャでこの言葉が心に刺さりました。
分かっている。
この歳になって、何を言われても大抵の事は
そんなことわかっている、と思う。
わかってはいるけど上手く出来ないから、悩む苦しい。
だからこそ、どんな自分にも無償で愛をくれる母の存在は大きい。
あー、会いたい、会いたい。
私とママが空で会えた時
私は自分の人生、満足したって言えるように
目の前にある毎日を私らしく過ごしたい。
たまにまた挫けると思う。
悲しくて、やりきれない日もあると思う。
それでもまた、深呼吸して1日を噛み締めて生きていきます。
たくさん泣きました。
家族構成や、家族の人柄
私の家族とそっくりで、重なりました。
ずっと見たかった映画、観れて良かったです。
見守られて生きる。
チラシや予告編でも分かる通りのベタな王道ストーリーなのだが、
これがオリジナル脚本であることが(余白を残していたとのこと)
とにかく効いている。スッと通り過ぎていく日々を丁寧に丁寧に
掬い取るように描いた日常風景は、母亡きあと、娘と息子と父が
どんな風に生きてきたのかをしっかりと見つめる。綺麗事すぎる
描写は確かに多いが主人公が人見知りで悩みがちで引っ込み思案
というまるで橋本愛本人を見ているような人物なので感情移入が
しやすい。演じる彼女も成りきっているので上手い。ただ感動的
に見せることより母親の遺した軌跡を辿りながら成長していくと
いう普通さもかえってリアルだ。親を亡くしても妻を亡くしても
人間は家族と支え合いながら残りの人生を生きなければならない。
当り前の日常に幸福も不幸もあり、素直な時も反抗する時もあり、
そんな風に自分も子供も生きてきたことを実感する。もちろん何
よりも親は子供が可愛いものだが、出来のいい親ほど子供を支配
せず文句を言いながら見守るものだと今作の父親や、やがて彼女
を嫁にする彼氏を見ていて思う。愛情を受けるとはこういうこと
なんだよなとカードに見守られてきた娘の人生が微笑ましかった。
(アタック25とは懐かしい。こんなに舞台裏まで見せるとはね~)
笑えて泣けます!
久々に良い余韻の残る邦画を観た気がします。
設定は悲しいかもしれないですが、
決してネガティブな展開ではないので、
幅広い世代の多くの方にオススメできます。
そして主題歌がヤバいので最後まで
観て聴いてみてほしいです。
バースデーカード
バースデーカードおもしろいです。感動もしますが上品な笑いもありバランスとれてます。誕生日の年に毎回母から送られてくるバースデーカード。挫折や苦悩もあるなか絶妙なタイミングで読むその手紙は涙涙です。誕生日以外にもいろいろな方法で届く手紙にも感動です。
テレビドラマみたい?
朝ドラを観ているような気持ちになった。
ほっこりするけど映画館で観たい映画ではなかった。
ただ最後の結婚式のシーンはとても良かった。
自分が親になったときにもう一度観ようかな
満足できてる?
ママは希望どおりの人生おくれてる?
子供は時に残酷なほど真っ直ぐな言葉を
投げかけてきて大人のガードをぶち破ります。
10年後の手紙で気持ちを知るまでに、
紀子も成長が必要でした。
自分の人生をみかえせば、
現実の世界では、タイミングも方法も
ぐちゃぐちゃで後から後悔ばかりなので
時間を超越した本編のやりとりに、
憧れを感じます。
ひとつひとつのエピソードや言葉が
自分の琴線に触れるものが多くて
知らぬまに画面が雲ってました。
だけど、見終わった後の前向きな感じはなんだろう。一年間で数回しか経験できない空気感。
好きな場面です。
①結婚する紀子への手紙
「本当に困ったときには、頼りなさい。世界中を敵にしてもあなたのことを守ってくれる。。。」
短い言葉で父親の存在価値を表現しているなと。
②落ち込む紀子への励まし
「大丈夫あなたならきっとでける。きっとうまくいくよ。」
子供時代にこの魔法をかけてもらった子はしあわせ。
③20歳の紀子への手紙
自分の人生は決して思い通りではなかった~~(劇場にて)
これかなやっぱり、見栄をはらず、自然体で自分が生きた証を語る姿が想像できて心にのこりました。
追伸
パンフレットに劇場で紹介された手紙の全文載ってます。
いいなぁ。
なんだか奇妙な作品
全てのシーンが男性の私にはキナキナして見えた。
とくに母親が亡くなるときに作ったバースデーカードで、娘に対して「上目使いで相手を見ること」などという約束が書かれていたシーンは、顔を背けずにいられなかった。
夫のユースケ・サンタマリアがどんな仕事をしているのかとか、娘の橋本愛が図書館で働く(だと思うが)ことになった理由やら、大事な何かが抜けている作品。
ホームドラマにしては致命的な欠陥ではないかな。浮わついた架空の物語という感じがした。
クイズ、飲み会、結婚式など、私が不得手にしているものがたくさん出てくる。
気が合わないなぁこの監督とは、と思った。
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