アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のレビュー・感想・評価
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誰だって、殺したくないよ
撃つのが仕事だから、その仕事をすれば大学の学費を返せるからやってるんだよ。正義とか、頭の中では理解できても、最後にボタンを押すのは人間だもの。誰だって、人間を殺したくないよ。
軍人てスゴいなぁ。公共の福祉って言葉を習ったのは、中学生の頃の公民の授業だったかなぁ。
みんな見たらいいと思う。
軍事におけるドローンカメラを駆使した戦争において、
【一言では言い尽くせない】、様々な立場における人々の《難しい選択の連続》と《良心と正義を問う》作品。
2回見ました。
正義を実行したいのに、その理念で動いてきたはずなのに、100%正義でいられない、現実の有り様。
今回はテロ組織を追った戦いであったが、戦場にいない状態で戦う、仕掛けるという、良くも悪くも様々な議論がおきる現代の戦争の話だ。
こんなことじゃアメリカの兵士もPTSDになって然りだと思う。どんな状況でも戦争や戦いってつらいんだ。
日本の今の状況ー《お金を払っていて、万が一の事態が起こった時、守ってもらう。》という現状も、このようなことの多くを誰かに強いていると考えると、決してよいことだと言いきれない。
最後に兵士は、『また12時間後に、』と言われるが、終わりのないことが示唆されるこの言葉によって、より辛さが増してくる。
ここまでの技術が今の様々な戦いで駆使されているかはわからないが、近い話ではあるだろう。戦場にいないことでの良さとわるさ、ずるさ、つらさ、すっきりしないもどかしい感じ。
みんな見たらいいのにな、と心から思った。
遺作になったアランリックマンの姿も目に焼き付けよう。
生涯でこんな意味のある映画に携わったことを、彼はきっと誇りに思っているに違いない、と私は思う。
変なミステリーより。。。。
緊張感の連続です。上映時間中、落ち着いて座ってられないこの感覚、久しぶりです。
刻、一刻一刻ハラハラさせられました。
(まるでドラマ24のように次から次へと色々なことがおこります)
それは多分この映画の最後がハッピーエンドなのか、はたまたバッドエンドなのかわからない、というかそういった応えのでない映画であることが痛いほどわかるからだと思います。
大勢の命を守るべきか、それとも今、ドローンを通して映し出されている目の前の映像にある確かな命を守るべきなのか、、、、
現場を知らない奴が指揮がとれるのか。。。でもこれからの世の中、こうなっていくんでしょうね。
これはおもしろい!
写ってるシーンはほぼ会議シーン
なのですが次々に展開が変わっていくので飽きること無かった!
鳥型や昆虫型の小型カメラを使っていたがリアルすぎて実際飛んでいても全くきずかないと思う!
特にクライマックスは本当に引き込まれました!
自分達が生活している裏側であんな事が会議され起こっていると考えると何とも言えない気持ちになる!
迫られる決断。現代の戦争が映し出す、それぞれの葛藤。
【賛否両論チェック】
賛:リアルタイムで送られてくる対テロ作戦の映像を前に、それぞれの立場から決断を迫られる軍人や政治家達の葛藤が描き出され、現代の戦争のリアルを突きつけられるよう。サスペンス感満載の緊迫した雰囲気の中でも、命を守ろうと奔走する人々の、重厚な人間ドラマとしても楽しめる。
否:「ドローン・オブ・ウォー」のような、ドローン攻撃そのものに対する是非を問う内容ではないので、イメージしていたものと違うと感じる人もいるかも。
本作同様に、ドローンによる攻撃を扱ったイーサン・ホーク主演の「ドローン・オブ・ウォー」では、〝ドローンによって、安全な母国から攻撃をする行為”そのものに焦点が当てられていたのに対し、本作ではどちらかというと、その先に有る攻撃によって生じる様々な被害や影響に焦点が当てられ、各国の軍人や政治家を巻き込んだ議論へと発展していく様が印象に残ります。片や政治家は、起こりうる世論等からの政治的な利害を真っ先に考えて強硬論を渋り、片や軍人は目の前にある脅威を防ぐべく、1分1秒を争う決断を迫ろうとする。両者のそのせめぎ合いに、現代の戦争のリアルさが浮き彫りになっているようです。
同時に、そんな中でも人間としての本来の理性を垣間見せるドローンのパイロットや、罪のない少女をなんとか助けようとする現地の諜報員の奮闘等、観ていて感慨深い部分も多くあります。
サスペンスとしても観られますし、重厚な人間ドラマとしても考えさせられる、そんな作品といえそうです。
正義とは
かなり期待きて観に行きましたが期待通りでした
対テロという正義の下での司令室、責任を負いたくない閣僚たち、司令を待つアメリカ軍人、現場での工作員、日常生活を送る関係のない民間人、日本にいたら全然想像出来ないけど、実際にこんな事はあるのかもしれません
1人の少女か80人の大勢の命か…
少女の命が軽く扱われてない事に少しは救われますが、計算は計算にしか過ぎず、本当に重い内容です
見終わった後気持ちが明るくなるものは何もないけど、とても良い映画だと思います
45%の意味
緊張感が持続。始めから終わりまで画面に惹き込まれました。それだけ凄いのは、現代の戦争のあり方。サブタイトル通りの「世界一安全な戦場」で戦っているのは、敵ではなく自分たち。それは本音と建前、保身と正義、ミサイル発射ボタンに近い人と遠い人の意識。リアルタイム的に画面を見させられている観客としては、成り行きの緊迫感がたまらない。しかして45%という数字に含まれる膠着からの落としどころに唸らされる。重い、本当に重い作品。これは戦争のみならず、社会においても同じようなことが起きているから身につまされる。考えなくてはならない問題提起がそこにあります。
最新の戦争とはこういう事なんですね。 最初、関係が分からず眠くなり...
最新の戦争とはこういう事なんですね。
最初、関係が分からず眠くなりましたが中盤から引き込まれました。
踊る大走査線とシンゴジラを思い出しました。
舞台劇にしたら面白いかも
自爆テロの準備をするテロリストのアジトをドローンからのミサイルで先制攻撃。しかし、攻撃直前にアジトの前の路上で幼い少女がパンを売り始める。ミサイル攻撃したら少女は死ぬ。攻撃しなければ、自爆テロで多数の犠牲者が出る。
ストーリーは実行側の軍のオペレーションルームと決定権を持った政府側の政治家の会議室の会話劇で進行する。
ほぼ2時間会話が中心の映画なのに緊張感が途切れない。
良く出来た映画だと思う。
無情の世界
操作室や会議室と変わらぬ映画館という安全地帯にいる我々との立ち位置が効果的に響く。
キャラクターそれぞれの人間性は掘り下げず、これも俯瞰視点で描いている。
しかし現実的な描写に対し、人の葛藤がテンプレートである為くどく感じた。
命は足し算や引き算では無いと分かってはいるが、決断を渋る側に苛立ちを感じた己を恥じた。
相手はテロリストだけでない。道義的責任にどう折り合いをつけるか。
レビューでの評価が高かったので鑑賞。前半、登場人物とかつながりがよくわからず、ちょっと寝てしまった。疲れていたのかもしれない。実際のドローンを使ったテロリストの殺害において、これほどまでに道義的責任について議論されることがあるのだろうか。主人公とその上司は、軍人として優先すべき事柄とその責任をしっかりわきまえて決断を下しているように見えた。民間人に紛れて潜んでいるテロリストとの戦いの難しさを垣間見た。
最後までドキドキ、でも…
日本では絶対に考えられない映画、アメリカも作れない、やはりイギリス映画ですね。
近未来にドローンがここまで進化するだろうことを見越しての、問題提起の映画です。
ヘレン・ミレン好きなので見に行きました。
いやー最初から最後まですごいサスペンス!心臓悪い人はどうかというぐらい、私はずっとドキドキしてました。
ヘレン・ミレンはこういう役がいいですよね。もともと好きになったのが、英国ドラマのプライム・サスペクトだったからかもしれませんが。
軍事作戦の遂行に際して、色々な立場からの意見がぶつかり合う様は、すごいと思います。軍隊でもないのに、こういう上司と部下の関係は日本ではあり得ないよなあと感じます。ここに、ヒューマニズムが入り込むわけですが、英国やアメリカの現実の軍隊でも、これはリアリティのあることなのでしょうか。(日本の軍隊では、太陽が西から昇っても、水が下から上に流れてもあり得ないと思います。)なにか軍人を美化して描かれてるのではないかという気がしてしまいました。戦争は必要悪であり、その結果人が死んでも、それは多くの同胞を救うためにはやむを得ないみたいな。こうして、戦争もやむを得ないということが意識の前提に押し込まれていくような気がします。
とてもよく組み立てられていて、最後まで目が離せない緊張感がありますし、そこで議論されることは、ここに登場する人たちの立場からは、とてもよく練られたものだと思います。
しかし、この外にある、自爆テロを行なっている組織にいる人たちは、絶対悪として描かれていて、それは自分たちの側の議論の重層性とは真逆に一面的にしか描けない。そこにやはり私は違和感ありありでした。なぜ彼らがあんなことをやるのか、自分の命を投げ出してまでして。
そこがない限り、絶対悪に対して最善の努力をしている軍隊に気持ちがひきづられて行きますよね。
特に現場にも行かずに遠くからコーヒー飲みながら民間人を巻き込むような作戦命令への批判に対して、5回も自爆テロの現場で死体処理したんだという軍人。これから起きることがわかっている自爆テロを阻止することは執念な訳です。納得しちゃいますよね。
しかしこの渾身の軍人の言葉で終わりにしないところに、私は救われました。
それにしても、やはりヘレン・ミレンいいですね。71歳か72歳らしいです。
決断と選択
ドローン戦争の実態を極めてタイトに描いた傑作。
空を行く無人機ドローンはまだしも、ハチドリや甲虫タイプの小型ドローンには驚かされる。
物語はドローンをモニターを前にした攻撃側とテロリスト周辺の攻撃される側を行き来して展開する。しかし視点はタイトル通りあくまでモニターを前にした人びとにある。唯一バーカッド・アブディ扮する現地工作員のみが現場で体を張っている。彼がいなければ天空の目はまだ完全ではない点に少しホッとする。またこの天空の目もバッテリーが切れれば機能しない点にも。しかし人類はやがてこれらも克服して完全な天空の目を手にするのかもかも知れない。
攻撃する側は軍人と政治家。彼らの議論がスリリングに描かれ、映画的快楽に充ちている。議論としたのは決断を迫られているのはあくまで政治家で、軍人側はすでに選択を終えていて、その選択がいかに有効かをプレゼンするに過ぎない。右往左往して自ら責任を負わないのは政治家だ。ヘレン・ミレン、アラン・リックマンがプロの軍人を極めて高い説得力で演じている。ヘレン・ミレンが自分の部下の伍長バボー・シーセイに強いるある決断には戦慄する。ラストにアラン・リックマンが女性政務官の非難に対して発する言葉は強烈。
ある決断を迫られる伍長とアーロン・ポール、フィービー・フォックスのドローン操縦士は混乱の中にいる。ある意味この3人が我々観客と同じ目を持っている。だからこそこの3人に残ったであろう心の傷に思いをいたすことになる。
それが故にこの映画を手放しでは楽しめない。ヘレン・ミレンとアラン・リックマンが魅力的に描かれれば描かれるほど。この描き方で良いのか。
それほど重い内容です。
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