アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場のレビュー・感想・評価
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タイトルなし
無人偵察機 ドローン
戦地から離れ遠くから指示を出す
現代の戦争をみた
それぞれの立場
それぞれの思い
救う命奪う命をめぐる重たいテーマ
ヘレン・ミレン主演
ギャビン・フッド監督
コリン・ファースが製作に参加した
緊張感が続く軍事サスペンス
正義とはなにか
正解などないのでは.
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『今日コーヒーとビスケットを手に見たことは恐ろしい。
彼らがやったであろうことはもっと恐ろしい。
決して軍人に言ってはならない。
彼らが戦争の代償を知らないなどとは…』
ベンソン中将役のアランリックマン
最期に放ったこの言葉は心に刺さった
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ーアランリックマンを偲んでー
手に汗握る緊張感、そしてアラン・リックマンに捧ぐ。
評価:★★★★★ 98点
テロを未然に防ぐ為に、上空から爆撃可能なドローンから小鳥サイズ、昆虫サイズを使用し、政府にとっての危険人物を監視している。
作戦命令に従い、イギリス政府高官の指令室、アメリカ軍の作戦室、ドローン操縦士、現場ケニアの工作員4視点から物語が主に進んでいく。つまり戦場には工作員のみだ。
感想は、全ての人に鑑賞してほしい作品であり、こんなにも手に汗握る映画は久しぶりである。
1人の少女の命とこれから起こるであろう無差別テロによる何千人の命。この作品は観客側にその二者選択を迫られる。あなたは決断できるか?
撃つか、撃たないかの攻撃の意思決定の緊迫感と議論が全編102分に渡って続くという構成は見事。
政府高官達は軍事的にみるか、法的に問題はあるか、人道的にはと作戦のたらい回しが続いていく。 「このドローンからの映像が外部に漏れることはあるのか?」
「あなたはこの映像がYouTubeに漏れることを心配しているのか?」
「だが、革命はYouTubeの映像から生まれる」
つまり、この攻撃の責任を責任者である彼等は誰もとりたくないのだ。
観客側の正義と悪の価値観を揺さぶり続ける今作品。
我々の視点から見たらテロリストと言われる彼等も個と見れば良き隣人なのである。ラストのトラックがそれを物語っている。
そして、また復讐の連鎖は続いていく。
最後の高官達のやりとりもぜひ聞いてほしい。
戦地に行き銃撃戦で相手を殺せば正義なのか? 机上でドローンを使い殺すのは悪なのか?
そもそも戦争が正義ではなく、人が人を殺す行為が正しくない。戦争などなくなってくれと強く思う作品であった。巻き込まれるのはいつだって善良な国民なのである。
ハリーポッター作品のスネイプ先生こと名優アラン・リックマンの遺作となった今作。
彼の最後の言葉「戦争の代償(痛み)を知らない兵士などいない」安全地帯から平和を掲げることしか出来ない文民と世界を守る為に戦う軍人。綺麗事で世の中上手くいったら戦争など、とっくになくなっている。戦争をしたくないと思っているのは戦争を経験した軍人達なのだ。深い言葉である。
オススメです。
2017年度ベストムービー!
一瞬足りとも目が離せず、スリリングな作品。現代の戦争が実際にどのように行われているのか、私たちは目の当たりにする。今年、最高の一本。
正解の無い問い
多くの命を救う為なら多少の犠牲は仕方がないのか?
その一点を法律、戦略、道徳的にどうなのか、それぞれの立場で限られた時間の中で決めなければいけない苦悩を描いている。
この映画で一番印象に残ってるのは、少女を犠牲にしても自爆テロを阻止すべきだと言う意見に対して、自国の爆弾が少女を殺すくらいならテロリストが何十人と殺す方がいいと言う意見。
ある意味人間の本音がこれだと思う。自分が殺したと言われるのは嫌、テロで大勢亡くなったと聞いたならどこか他人事でいられる。その後テロリストを許さないと叫べばいい。
自爆テロの被害を目の当たりにした者は、それを阻止すべきと主張する。少女一人犠牲になるのは仕方がないと。
どっちが正しいのか?テロの時代の現代でそれを問われる事態は沢山起きるのだろうけど、正解はあるのだろうか?
少女を殺された父親が、テロリストの仲間になって自爆テロに参加するようにならないよう祈るばかり。
思考を刺激される良作。
事件は会議室で云々、なんて映画が昔ありましたが…戦争も今時は会議室でするのね。
でも、昔から上の人達は綺麗な姿で飲み物飲みながら会議で人殺しさせてたんだよね、それが戦争。
本当に恐ろしいことです。
アイヒマンの後継者という作品と共に見ると、人の善悪の判断がどんな心理なのか分かって更に面白いと思いました。たまたま同時に借りてとても良かったので。
間違わずに生きていくことの難しさをシミジミ考えたいと思います。
ああいう少女を出さないために、自分が今生きてる場所でする判断を間違わないように、ね。
私はあんな立場になることはないけど、それでも各々に判断することが、きっとあると思う。
PSP phone!?
現代戦を描いた映画として素晴らしい
「ゼロ」グラビティ同様に、作品の内容を理解していないとしか思えない副題、付けた奴は本当に見たのか?
現代の戦争は対テロ戦争かつ非対称戦争
ドローンで対象をピンポイントに絞り戦う米国
自爆テロにより無差別に民間人を虐殺するテロリスト
命がけで現地工作員が情報を入手し、数年掛けて追跡、絶好の機会が訪れても法律上外交上政治上問題のない事が確認出来るまで攻撃できない
シン・ゴジラの序盤とデジャブするほどお役所仕事的でアメリカ的英雄行為とはほど遠い本作
印象的なのはあまりに小さいドローンと、その操作にまさかのPSP phoneを使っていることだ。数年前の超ニッチなデバイスの登場にあまりに意外すぎてびっくりした。
空の目
あるテロリスト捕獲のためのミッションを描いた作品
まさに現代における戦争…
ひと昔前は衛星での監視ぐらいだったものが
ドローンでの監視
ドローンでの爆撃
兵士が手を汚さずボタン1つで戦争ができる時代ね
そのボタンを押すのは安全な作戦司令室
現場では状況が刻一刻と変化するも
意思決定が下されるまでの官僚閣僚のたらい回し
湾岸署の青島さんもきっとあの名セリフを叫びたくなるであろう…
この映画には決して華々しい銃撃戦はない
そこにあるのは緊迫感
その緊迫感にひたすら引き込まれる良作
兵士がドンパチやるのが戦争?
ボタン1つで壊滅させるのが戦争?
どちらの戦争が正しい?
と思いがちだが、そもそも戦争など正しくないこと。
ヘレン
サクサクしてて、おもしろい。イギリスとケニアが友好国で、イギリス籍とアメリカ籍がいる特殊な状況だから凄く丁寧な攻撃だけど、きっと本当はもっとずさんで、日々バンバンやってるだろうし、承認プロセスも、データ照合ももっと雑だろうし、そこにほパトリオット精神絡むと、もう短絡的で機械的でワンクリックな結論に毎回落ち着くんだろう。
で、そんな感じは別に戦争というか、これは戦争とは言わないで、テロとの戦いとかいうのかもしれないけど、それに限った話ではなくて、決断の責任が現場から会議室に順繰りにたらい回しにされるのはどこにでも一般化されてて、皆んな良くない結果になった時に、自分に降りかかる火の粉を払うのは、当たり前にやってる。だから、むしろ一般社会とおんなじことを、こういうミサイル撃つとか撃たないとかいう時にやってるのが、本当かしら?って不思議。
虫カメラ操作してたケニア人の彼だけが、リアルな危険に直面させられてる。で、狂信者じゃなかったお父さんはこれをきっかけに次の自爆ベストを着る。
意図的にテロリスト側の実態は描かず、攻撃する側に絞ってて、でもテロリストはちゃんと台座外して、少女を搬送してくれたりして、そういう描き方は良い感じ。
パン売りの少女の話は、パンと植木鉢をちょっと思い出した。まぁ全然違うけど。
本当によく出来てる。
どんどんと引き込まれて行きました。
現代の戦争を良く描いていると思います。
命を巡り責任をなすりつけ合い、それぞれの命に対しての価値観や立場での行動や言動が非常にシリアスで良く作り込まれています。
ただドンパチやっているだけの脳筋単純戦争映画ではなく、とても深い作品に仕上がっています。
ぜひ観るべき作品です。
選択
戦争は外交と言うが 机上から命令する者 前線で直接手を下す者、標的にされた者、巻き添えを食らった者 複雑な関係性と人としての倫理と 思想の違いが あらゆる紛争の種となる 外交とは他国と交流する事で争いを避ける努力をする事がではなかったのか。
力の差を武器に排除しようとする権力者達 何が人の命の重さを決めているんだろうか?
思想の違いやテロは元の種を蒔いたのは誰だったか?そして子供が犠牲になる そんな事を感じざる得ない作品
最後は政治判断しかない
凄さまじい作品!!
伏線も背景描写も無く、ただただ単一の軍事オペレーションを100分間でひたすら描いている、この約100分が徹頭徹尾 緊迫の連続で兎に角重く、 でも目を離せない
コブラ中枢の激しい議論が為されるけど、
皆、各々の立場でポジショントークに徹していて結論を導けない、
けど 最後は やはり 政治判断しかない、だってこれは戦争だから
人道派のように映るアンジェラも、
責任回避しつつ宣伝戦勝利オプションを訴求しているし、突き詰めると人道判断じゃない
ラストのアンジェラによる糾弾への中将のカウンター、
これも本質的だった
戦争の代償(コスト)を誰よりも知っているのは文民じゃなくて
軍人であるってこと
感情で叫ぶアンジェラ(人道派文民の象徴だと思う)こそ コストを実感できてないっと感じた
しかし、荒唐無稽かもしれないけど
こんなシーンはこの世から無くなれ!!って純粋にそう思うばかり
経済的困窮が 危険思想を喚起し テロル等の破滅を導く
これが問題の核心のはず
ソリューションの多くは マクロ経済政策に依存するから
世界の指導者達は 頑張ってほしい
重い
アラン・リックマンの遺作なんですね。
パイロットといっても、ドローン操作なので、大きな躯体のシミュレーターのようなものを操るのみ。志願したのではなく、奨学金返済のために軍隊にいるとのセリフがある。
昔の空軍パイロットを描いた「トップガン」が、なんと能天気だったことか…
しかし、このタイトルはひどい。目立たくて見落としそうになった。「空の眼」でよかったのに…
世界各地で勃発している紛争の多さに、また大きな戦争が起きるのではと...
世界各地で勃発している紛争の多さに、また大きな戦争が起きるのではという懸念を持っていますが、反面、日本という地においてはその意識は若干薄いとも感じています。この映画の様な事が現実に行われている事に大変驚きました。戦いのあり方が今後も変化していのでしょうね。自分の無知さを痛感しています。勉強になりました。
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