「満潮になると海に埋もれてしまう道ゴア通路。そこを水面ギリギリに車を走らせるシーンが印象に残った。」ミモザの島に消えた母 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
満潮になると海に埋もれてしまう道ゴア通路。そこを水面ギリギリに車を走らせるシーンが印象に残った。
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2人の娘を持つアントワーヌ(ラフィット)だったが、長女がレズビアンであることがわかり、いささかショックを受ける。母の死に疑念を抱き、父とは喋らなくなってしまったことで、セラピーにも通っている。母が溺死した前日に自分はどこにいたのか、記憶がなくなっていたのだ。悩みながらも探ろうと何度も島に向かうアントワーヌだったが、建設現場の現場監督という仕事も身が入らず、ついには解雇されてしまう。
自殺だったのか、事故だったのかさえわからず、死の疑惑を当時使用人だったベルナデットにぶつけてみるも要領を得ない。やがて、母の遺品である時計を手に入れたアントワーヌは裏に刻まれたジャン・ウィズマンという名前を知り、父にぶつけたおかげで大喧嘩。祖母の葬式にさえ呼ばれなかったのだ。
祖母が死んだことにより、ベルナデットの夫婦から当時の事情を聞くことができた。母クラリスはジーン・ウィズマンという女性と恋に落ちていたのだが、娘がレズビアンだということと重なり、重厚さを増していた。そして嫁姑の確執もあったおかげで、満潮になると水没する道路を渡って島にいるジーンに会いに行こうとした事実を知らされた。
冒頭ではアントワーヌと妹アガット(ロラン)の車が事故に遭うシーンがあるのだが、終わってみると、それがかすんで見えてしまうほど・・・
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