「キャストの存在感が抜群」ブランカとギター弾き kkmxさんの映画レビュー(感想・評価)
キャストの存在感が抜群
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ブランカをはじめ、ピーターやセバスチャンらのキャストがとても生き生きと息づいていて、それだけでも観た甲斐がある映画だな、と思えました。
特にピーターの存在感はすごい。とにかく絵になる男だ。
この映画はブランカとピーターありきの作品なので、他の人が演じていたら、かなり今ひとつな作品になっていたかも。
また、映像もどことなく印象に残る。映像美みたいなタイプではないのですが、鮮やかで独特の美しさを感じました。スラムのリアル感もよかった。
キャストや映像、ロケーションの良さがあるものの、ストーリーは比較的アバウトでした。ドラマとしてはいささか退屈。77分とタイトな尺でありながら、結構飽きてしまった。
とはいえ、主題である自分を無条件で受けいれてくれる存在≒精神的な意味での家族の描かれ方は丁寧で胸に迫ります。ラストでピーターと再会したときのブランカの表情が本当に最高。観終わってからの方が、ジワジワと感じ入るものがある、心に残る映画でした。
最貧困地域の話でありますが重苦しい暗さはなく、それもこの映画の魅力のひとつかな、と感じます。
ただ、歌はもう少し聴きたかったかな。
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