「戦争映画だが、過剰な描写はなく最後まで目を逸らさずに観ることができ...」ある戦争 くーさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争映画だが、過剰な描写はなく最後まで目を逸らさずに観ることができ...
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戦争映画だが、過剰な描写はなく最後まで目を逸らさずに観ることができ、また色々と考えさせられる良い映画だった。
広い視野で公正に物事を捉えられる人なので、主人公が罪を償いたいと考えたのはよくわかる。
一方で、部下に寄り添いその時々のベストを尽くす姿を見てきたので、結果として民間人が亡くなったけれど彼に責任はないと思ってしまう。
妻の孤軍奮闘は見てきたし、彼女が言うことも十分に理解できるのに、家族のことを考えて罪を償わなければ彼は一人で背負うことになって余計に辛くないかと心配。
判決が出たときはあの結果でよかったと思ったが、
あれでよかったのだろうか。
それを守ることで世界の秩序を保ちと平和の実現を目指す国際法や、戦争で命を奪われるべきでない複数の民間のアフガニスタン人の命より、
デンマーク人(白人、欧米人)の将来が大切にされるのがこの世の中なのだ、と冷酷な現実を突きつけられた。
強い者の思うとおりに世界は廻るのだなと。
現地では強い信頼関係に結ばれていたように見える副隊長があのように証言した訳や、判決を左右したあの証言が出た理由をもう少し掘り下げてほしかった気もするので0.5マイナスしました。
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