劇場公開日 2016年11月12日

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「邦題は無視して見るべきか─」誰のせいでもない SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5邦題は無視して見るべきか─

2016年11月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

自分にはヴェンダースの絵が合っているかもしれない。
突発的な出来事が発端となって物語は始まるけれど、内容はいたってシンプルであり、世の中の一部を切り取ったようなストーリー、だから悪く言えばつまらないのかもしれないけれど、人生なんて何とかなるでしょう、といった楽天的な内容だったと認識した。それを受け入れるかどうか人それぞれ、自分としては映像が非常にしっくりとくるものばかりだったので、それなりのストーリーさえあればこの作品は楽しめたなという印象。音楽の使い方というか響きも非常に効果的だったように思う。それほど難解ではなくむしろわかりやすいと思ったし、絵と音楽がシンプルに結びついて、感情が容易に見て取れるように思った。
シャルロット・ゲンズブールも良かったなー、彼女を捉える絵がことごとく素晴らしくて、ありきたりの表現で言えば、これこそがまさにフォトジェニックな映画なんだと思ったところ。さすがはヴィム・ヴェンダース、と個人的には思った。
絵と色味と空間と音、こだわりの極みを見て取れたけど、油断すると意識は飛んでしまうこと必至。

SH