劇場公開日 2016年8月6日

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「社会の秩序」ハイ・ライズ Alexaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5社会の秩序

2016年8月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画は色んな見方ができると思う。けれども私の見方がどう考えてもおかしいだろっていうことがあるかもしれないけど、優しく見守ってください笑

まず高層マンションの階によって階級が別れているという設定は、決して珍しいものではないかなと感じた。スノーピアサーという映画は高層マンションではなく列車だけれども似たようなところがあるため。この高層マンションにはスーパーマーケットやジムやプールなど何でも揃っている。生活に欠かせないものがすべて揃っていてわざわざ外に出る必要がない。だからこの高層マンションはただのマンションじゃなくて街みたいなもの。社会を表している。上層の人々はルールに従うべきだと考え、下層の人々はルールなんて知るかという感じ。下層のワイルダーは上層の人々、とくにこのマンションを創った建築家を消せれば、どうにかなると考える。でもそれで上手くいくわけじゃない。最近よく聞くフェミニストが今度は支配しはじめる。ちょっとしたこと、今回は停電だったが社会の秩序を乱す原因になるのだ。一方、ドクターのラングは、新しく入ってきたということもあり、下層と上層の間の立場に入る。マンションの中がどんなに狂っていても彼は平常心を保とうとする。そのためスーパーでペンキを買ってマンションの壁、自分の部屋の壁と同じ色に自分を染める。それで幸せを得ることができたと思う。彼は平常心を保とうとしていたが、その行為でさえ狂っていたのかもしれない。社会の秩序が元どおりに戻ったとしても、またいつ崩れるか分からない。永遠に続くことなのだと思う。

これは小説を映画化したわけで、少し説明不足だったり説明しすぎたりする部分があったと思う。主役はトムで、彼目的で観に行った私だけれども印象に残ったのはルークエバンスだった。

Alexa