劇場公開日 2016年7月22日

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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のレビュー・感想・評価

全91件中、61~80件目を表示

4.0誰もが知るローマの休日を創った男の話

2016年8月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

前提知識無くとも楽しめた。
赤狩り、ハリウッド・テン、映画連盟等等、知らなくてもスッと入る。
家族愛の物語。

トランボの主義を曲げない生き方も凄いが、
それを支えた妻子はもっと凄いと思った。
エンドロールのインタビューも泣ける。

ジョン・ウェインが悪者に見えてしまうのは、トランボ側視点だと仕方無いのだろうか。
マイケル・ダグラスの父カーク・ダグラスが男気溢れていて格好良かった。
ヘレン・ミレンが憎たらしい女性を演じていたが、素晴らしく憎たらしかった。

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toosumi

4.5ナショナリズムを糾弾する映画

2016年8月3日
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鑑賞方法:映画館

アメリカはナショナリズムの精神構造を代表とする同調圧力の非常に強い国で、それは今も昔も変わらない。アメリカ人のナショナリズムこそ、世界を駄目にしてきた元凶なのだが、誰もそのことに触れない。ナショナリズムを否定するとアメリカでは生きていけなくなるからだ。アメリカだけではない、たいていの国で生きていけなくなる。
国家を第一義とするナショナリズムは、人間の自由と尊厳を大切にするヒューマニズムと正反対の思想である。ヒューマニズムの主張は尤もなのだが、ナショナリストからはエゴイストあるいはコミュニストと非難される。ヒューマニズムの主張は穏やかなのに対し、ナショナリズムの主張は攻撃的で高圧的で、時として暴力的である。そして大抵の場合国家権力を掌握しているのはナショナリストである。議論ではヒューマニストに敵わないが、権力を背景にした暴力で圧倒する。ヒューマニストは黙りこむことになる。
民衆はというと、世界を立体的に考えることができない多くの人々は、ヒューマニズムを理解することができず、ナショナリストの大義名分の圧力に抗うことができない。むしろナショナリズムの一員として全体に同調し、高揚する。肩を組んで「America the Beautiful」なんかを歌うのが幸せなのだ。

トランボはヒューマニストである。したがって、当然ながら反戦思想の持ち主だ。第二次大戦前後のアメリカでは反戦思想の政党はアメリカ共産党だけだったから、彼は共産党に入党する。そこにソ連との冷戦がはじまり、レッテル張りをするのが得意なナショナリストの格好の標的となってしまう。マッカーシーの赤狩りの餌食となったのだ。そしてトランボたちを攻撃している中にロナルド・レーガンやジョン・ウェインといった有名俳優もいたことが少なからずショックだった。

この映画は、酷い目に遭いながら、不屈の精神力で脚本を書き続けるトランボと彼を支える家族たちの苦闘の映画である。
トランボの生き方は見事だったが、映画はそれだけではなく、ナショナリズムの恐ろしさも端的に伝えている。

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耶馬英彦

4.5思った以上に良作

2016年8月2日
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鑑賞方法:映画館

主人公、ダルトン・トランボの不屈の姿勢に励まされるだけでなく、

夫のせいで本当は様々な苦難を経てきたはずの夫人が、夫と闘うという形で支えるシーンが素晴らしかった。

あんな父親なら、時には反発しても、娘は父を尊敬するでしょうね。

思想を国家権力が取り締まる愚かさ、そこにハリウッドが積極的に加担してしまった過ち、このことを忘れないためにも大切な映画です。

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Pocaris

3.5良くも悪くもアメリカなんだと

2016年8月2日
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鑑賞方法:映画館

良いものは良いと評価される体質、アメリカという国の懐の深さを感じます。

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さばとら

3.0共産主義者への親近感を感じる

2016年8月2日
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知的

米国映画会の実態が垣間見られる秀作だと思います。
主人公と幼い娘が馬の背で語った共産主義は、共産主義という言葉に対する偏見や先入観をクリアするのに参考になると思います。

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めにる

4.0風呂場で映画の脚本

2016年8月2日
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鑑賞方法:映画館

知的

ローマの休日に脚本を書きアカデミー賞を受賞した脚本家の実話です。

ハリウッドの赤狩りの話は他の映画でもあったので知ってはいたのですがこのトランボという人の事は全く知りませんでした。

評判良かったので劇場鑑賞しました。

共産党員という事で弾圧され酷い目に遭いますがやっぱり才のある人は違いますね!

偽名を使って脚本を書き2度のアカデミー賞受賞!!!

ローマの休日の脚本がまさか風呂場でタバコを吹かしながら書かれていたとは。。。

これが実話とは思えないトランボの人生その才能!

見応えありました。

脇役もダイアン・レイン、エル・ファニング、ジョン・グッドマンとキャスティングもいい

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heran

4.0エンタテインメント色たっぷりの社会派映画

2016年8月1日
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米ソ冷戦がはじまった1940年代後半から、米国では共産主義的思想の持ち主を徹底的に弾圧した。
ハリウッドとて例外ではなかった。
いや、大衆への影響が大きいことから、その弾圧はすさまじかった。
ダルトン・トランボもそのひとり。
いや、ハリウッドの共産主義の中心人物と目され、徹底的に排除された。
しかし、トランボは変名・偽名を使い、仲間とともに次々と脚本を書き続けていく・・・

という事実に基づいた映画で、とにかく面白い。
興味深い、ではなく、面白いのである。

その面白さの中心は、トランボそのひとにある。
とにかく、信念の人である。
自分を曲げない。
自分にできることは書き続けること。
ただし、主義主張、メッセージを重視するのではなく、量だ。
その量の中から、「質」が現れる。

「質」は、作品の質であると同時に、そのひとの内面の質だ。
「ひと」が認められることで、主義主張を通そうというのだ。

まぁ、やりすぎて、ワーカホリック状態になり、家族との危機も迎えるのだけれど。

この映画では、トランボを演じるブライアン・クランストンも素晴らしいが、妻役のダイアン・レインが素晴らしい。
いつもは控えめだけれども、家族の危機に際しては、言うべきことは夫に言う。
このシーンが良かった。

実話なので、エドワード・G・ロビンソン、ジョン・ウェイン、カーク・ダグラス、サム・ウッド、オットー・プレミンジャーなど、ハリリウッドの面々が登場するが、なかでも、カーク・ダグラスが酷似。
さらに、映画コラムニストのヘッダ・ホッパー役のヘレン・ミレンが憎々しくて、これまた良い。

社会派テーマをエンタテインメント色たっぷりに仕上げるのは、かつてハリウッドが得意としていたものだが、これは久しぶりにそういった類の秀作佳作である。

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りゃんひさ

4.0完売上映でした。

2016年8月1日
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映画の日でしたが19:05の回完売しました。映画好きには、たまらない内容の作品でした。
未だ美しいダイアン・レインの演技力に感動です。素晴らしい。

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タイガー力石

5.0これは後年も名作になる

2016年8月1日
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むだなところがなかった。

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ツン子

4.0数々のSNS炎上が、この出来事の再演で無いと良いが・・・

2016年8月1日
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怖い

知的

第2次世界大戦終結後にアメリカで起きた赤狩りの対象となり、映画界から追放されてしまったダルトン・トランボの伝記映画。

いやぁ、あの『ローマの休日』にこう言う隠された逸話があるとは知りませんでした。脚本には、「あこの作品は、あの人っぽいよね」と言う癖が有るような気がするんですが、専門家ばかりのアカデミー会員は、見抜けなかったんですかね?あるいは、この時のアカデミー賞受賞は、陰ながらにトランボを応援していたアカデミー会員の影の努力の賜物なんでしょうか?

『ローマの休日』以外にも、大ヒット映画の脚本に関わっていたトランボは、一種の天才ですね。見た事はありませんが、『スパルタカス』とか『栄光への脱出』とか、いやぁ、すごい作品ばかり。

見ていて思ったのが、自由に考えていることを主張していくことの大切さと、それを守ることの難しさ。いまSNSでは、誤った正義感・自己の価値観の押し付けによる過剰なバッシングが多いですが、この当時の赤狩りもそれに類するというか・・・、時間軸的には逆ですね。いまの過剰なバッシング傾向は、当時の誤った赤狩りに通じるものがあると強く感じました。

ちょっと意外に感じたのが、ヘレン・ミレンが、正にbastardとでも言われるべき人間を演じていたところ。いやぁ、本当に悪くて嫌な奴でしたね(笑)。あんな役を演じられるのも、ヘレン・ミレンが一流の女優であるからなんでしょうが。

それにしても、途中までは「トランボの作品は最高だけど、トランボ本人は人間としては最低だ」と思っていたんですが、奥さんの“激怒”により改心した所も中々凄いと思います。そう言うところがないと、こう言うヒット作品ばかり書き続けられないんでしょうね。

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勝手な評論家

4.5骨のある内容だが重くなく、ユーモアもあり、わかりやすい。ラストのス...

2016年7月31日
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骨のある内容だが重くなく、ユーモアもあり、わかりやすい。ラストのスピーチには心から感動した。クラシック映画ファンには必見の作品だろう。ただ子供達は成長していくのにトランボとホッパーは最初からかなり老けていて年を重ねていったようには感じられず無理がある。俳優はもう少し若手のほうがよかったのでは。

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tsumumiki

5.0もう一度観に行きたい!!

2016年7月31日
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鑑賞方法:映画館

五つ星を付けておきながら…
実は最初の数分、睡魔に襲われて意識が朦朧としていたんですよね。

好きなものは好き!
合わないものは合わない!
という性格なので、今回は失敗したかなーと諦めていたのですが(笑)

まさかまさかの巻き返し!!!!!
映画館で、
エンドロールで、
拍手したくなる作品は久しぶり\(^o^)/

最初数分の自分の態度を呪いたくなりました。笑

本当に素晴らしい作品!!!
もう一度、もう一度!映画館に観に行きたい!!!!!

劇中で流れた『ローマの休日』。
やっぱりすごくテンションが上がる!
かっわいいんだよなぁ。。
なんて素敵な映画なのかしら♡
色褪せない名作!

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runa

4.0今年大好きな映画の一つになった!

2016年7月31日
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timebandits

4.0頑張れトランボ家

2016年7月30日
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アカ狩りというアメリカの黒歴史のなか、名前を隠しながらも書き続けた脚本家のお話。

トランボは誰が見ても天才脚本家だけど、それよりも奥さんの聡明さと強さが非常に印象的だった。
皆から尊敬されたトランボが尊敬していたのは、きっと奥さんだったんだろうなぁと想像してみたり。
トランボが奥さんの説教に耳を傾けてくれてホッとしたし、それについての「あいつは口数が少ないから…」っていうセリフも最高。娘が着実に父の背中を見て育ってる感も最高。

これは逆境に耐え忍び、戦い続けた家族の物語です。

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ペンペン

3.0まぁまぁ

2016年7月30日
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政治的な内容がからむので、
全人向けではないです。
後半に向かって入り込む感じで、
トランボの入り込みも良かったと思います。
ただ、決して今年No1ではない。
まぁまぁでした。

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ヨシザイル

3.5ひとことReview

2016年7月29日
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泣ける

興奮

知的

トランボが隠れてコソコソと仕事しながら、赤狩りに立ち向かった軌跡をしっかり描いている。秀逸。

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極東新天地

5.0とても魅力的な映画

2016年7月27日
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ローマの休日を偽名で書いた赤狩りで追放されていた、脚本家の実話。

この作品がハリウッドで作られる事が、アメリカの希望なのかな?
朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦
共産主義と戦う事に大義をかけ、国民を動員する必要があったアメリカの赤狩り。

日本でもレッドパージとして、ひどい事になっていたのですが、あそれを正面から扱い、しかも娯楽的にも成功している作品は寡聞にして知りません。

脚本、演技、音楽、大勢の俳優さん達の熱意、アメリカの良心を感じました。

トランボの闘いは実力でブラックリストを無にするという、ある意味彼でないとできない闘いだった。しかし、彼は赤狩りを何も生み出さず、傷つけあっただけの時代とふりかえる。和解を信じている。これが真の勝者なのかもしれない。

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Momoko

5.0素晴らしい

2016年7月27日
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とても気持ちいい作品でした。
今年一番かもです。

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かん

5.0素晴らしい作品

2016年7月27日
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今年No. 1です!
俳優、脚本、演出、音楽全てのハーモニーが良質
さすが、ハリウッド!力のある作品です
エンドロールまで目が離せない
トランボさんが干されてから再起する迄
お涙ちょうだいでもなくユーモアたっぷりで
彼の真の脚本家としての実力が世に知らしめられる様
がとても痛快で頼もしく、ダイアンレインも
ヘレンミレンなど役者の演技もお見事
疎外されても思想や思考の自由は奪えないと改めて
考えさせられる秀逸な作品

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The music

4.0傑作です。

2016年7月27日
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役者、演出、音楽など全て最高でした。トランボファミリー皆よかった。ヘレン ミレン、ジョン グッドマンもよかった。カーク ダグラスはあんなに男前だったのか!
アカデミー賞って本当に面白いって作品に投票してたってことなんですね。

しかしなんでこういう良質な映画は日本で受けないのかね。確かに共産主義の描き方には問題があると思うけど。

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マクラビン