劇場公開日 2016年3月26日

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「めちゃくちゃ面白くてエンドロールで泣いた。(錯乱)」バンクシー・ダズ・ニューヨーク のさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5めちゃくちゃ面白くてエンドロールで泣いた。(錯乱)

2016年7月15日
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鑑賞方法:映画館

先日よく知らないけどなんとなく気分で観た「イグジットスルーザギフトショップ」という映画で人物に興味を持ったので今日はこちらを観てみました。
私は本当に世間のことに疎くて、バンクシーなる人物のことを先の映画で初めて知ったのです。(割と最近、ディズニーランドのパロディが騒がれていたのはちらと見聞きしていましたが、その仕掛け人がバンクシーという人物だとまでは知りませんでした。映画観てから知って驚きました。)

この映画めちゃくちゃ面白くないですか?
久しぶりに、こんなに知らなかったこと、知りたかったことをワクワクさせながら教えてくれる映画観ました。個人的大ヒットです。
ぜひぜひ、こちら観て興味沸いた方は、イグジット以下略も観てみることをオススメします。どっちも観たからこんなに面白かったって断言できます。

まず、バンクシーやばいかっこよすぎ。
ちょっと皮肉屋だけど芸術家らしい繊細な感性も持ち合わせていつつ、型破りで大胆不敵、行動力抜群でおまけにびっくりするほどクレバー!!カリスマありますね。感覚が現代的で鋭いのもスマートでかっこいい。
おそらく、バンクシーという名のプロジェクトなんだろうなあ。しらないけど。ソロアーティストの多くはそういう形態を取るものだから。手足となる忠実な信奉者やしもべはいくらでも集まるんでしょうし、信頼できる身近な協力者も数名いるんでしょう。

バンクシーみたいな軽薄で目立ちたがりでチャラチャラしてるのは芸術と認められない、芸術とはもっと厳かで深遠で慎み深く知的なものだ、っていう意見、わかります。私はどちらかというとそっち側で、やっぱりアンディーウォーホルみたいなやつが美術館で展示会やるのは、美術館の質を落とす行為だと思うし、芸術といえばミケランジェロのアダムの創生とかカバネルのヴィーナス誕生だとかああいう感じのものこそ正統だろって思うし、奇をてらっただけのよくわからん現代アートはばかばかしくて芸術なんて呼べないよって思う。
誰でも簡単に情報発信できるこのご時世、SNSで作品公開してる「自称アーティスト」は掃いて捨てるほどいる。やってるほうからすると、絵も小説も写真も漫画も日記もエッセイもひとりごとも全部同じでただの暇つぶしの自己発信。バンクシーもその中の一人って位置づけでいいのでは?たまたま、ちょっとずば抜けて行動力と発信力があって、目立ってるだけ。バンクシー自身も芸術家と呼べなんて言ってないわけだし、無理に芸術家の枠に入れようとしなくても。そんなこと言ったら生きてる誰もがなんらかの表象してるから芸術家だよ。

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