少女(2016)のレビュー・感想・評価
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ペースはちょっとおかしい
前半は結構暗黒なシーンが多くて二人の少女の過去を描いたり暗いなあーと思わせたりしている。
が後半急に進展があって物語が進んでる感じ。
で最後はすっきりさせた内容で見て気持ち良かった。
何だかバランスねー
すごく簡単な話だが色々要素が入ってきて逆にエンディングが軽かった。
中に敦子の足の話はよくできていると思う。心が強くなりつつ、守りたいという感情が強くなりつつ、もう装いもいらなく素直に自分に向き合える。パンツをよく着る姿が敦子の性格のモチーフにもなる。
対照に由紀はスカートやワンピース姿が多くて、声も太いが意外と繊細だ。彼女の守り方は自分の暗闇を抱きながら、小説を書くことだー
この点はいいだろう。
あと本田翼の演技はもうちょっと自然になって欲しい。
因果応報
パズルのピースが繋がっていく
まさに“ヨルの綱渡り”。さまよえる孤独な2つの心。
【賛否両論チェック】
賛:周りの人間関係から外れた2人の少女が、目の前にちらつく「死」と向き合いながら、少しずつかすかな希望を手にしていく様子に、人間としての在るべき姿を改めて考えさせられる。
否:特に序盤は淡々としているので、興味がないと眠くなりそう。イジメ等、思わず目を背けたくなるようなシーンもある。
片や、
「自殺は敗北宣言だ。」
「この世界には、愛も自由も平等も存在しない。」
と周りから距離を置いて生きてきた由紀。片やイジメの対象となり、周りから距離を置かれて生きてきた敦子。2つの孤独な心がもがきながら、同じように孤独な孝雄や、難病で入院中の子供達とのふれあいを通して、少しずつ希望を見出だしていく姿が、印象に残ります。それはまるで、由紀が劇中で書く“ヨルの綱渡り”さながらで、思わず考えさせられます。
一方で、他と違う者を簡単に迫害してしまったり、己の欲のために何のためらいもなく他人の人生を壊してしまったりと、人間の持つ醜い部分が淡々と描かれるので、その辺りは好き嫌いがハッキリ出そうなところでもあります。
軽い気持ちで観られる作品ではありませんが、闇のように深い絶望の中でかすかに光る希望を描く、そんな作品に仕上がっています。
命を扱った稀にみる秀作
宣伝の煽りが間違っている
十代の危うさ
を表現した良作でした。(自分が男だからか、共感まではなかった。その辺は女性の意見を聞きたい。)
本田翼も山本美月もルックス的に女子高生はかなり無理があったが、闇を抱える役が適役だった。校閲ガールといい、安堂ロイドの頃はザ・大根だった本田翼の演技力が徐々に増してきていると感じる。
一部登場人物のクソっぷりが相変わらず湊かなえさんらしい。著者の周りにはそんなに悪い人がいるのだろうか。単なるハッピーエンドで終わらせず、嫌なラストを持ってくるところも彼女らしい。
人の善と悪の両方を描くところは宮部みゆきさんと似ているが方向性は違う。悪意に立ち向かう暖かい善意・正義感を描き切る宮部みゆきも良いが、ほんの僅かだが確かな善を拠り所として圧倒的な悪意の中を強かに生きていく、そんな湊かなえ作品の方が自分は好きだ。
原作者に関する分析に終始してしまったが、そんな湊かなえさんらしさを上手く表現した映画だった。
良かった
少女たちはこれを見てどう思うんだろう
少女時代ならではの繊細な心の機微を描いた作品なんだろうが、37歳の私にはテーマとして響くものはあまり無かった。
そのためストーリーや台詞より、ゴシック調の美術や照明などの演出を楽しんだ。
(こういう美術は暑い季節に見たいものではないから、もう少し寒い時期に公開すればよかったのに)
その中で、本田翼の深く暗い目だけが、強く印象に残った。
台詞回しなどの演技としては改善の余地があると思うが、あの彫刻のような顔、あの深い目は、今の日本の女優で彼女だけが持つものだと思う。
しかし、制服を着ていればそう違和感は無いが、私服で寄り添う本田翼と山本美月を高校生と思うのはなかなか大変だった。
それと、まさにドクズとしか言いようのないアンジャッシュ児島も良かったな。今も思い出しただけで腹が立つ。
あとはGLIM SPANKYのエンディングも良かった。
映画に合っていたかは分からないけど、最後にあの曲が流れたことで、モヤモヤした気持ちが少し晴れた気がした。
渋谷という土地柄もあってか、観客はほとんどスクリーンの中と同じような女子高生だちだった。
きっと私とはまるで違う感想を持つだろう彼女たちに、話を聞いてみたい。
ラストシーンの希望の光が清々しい
少女
小説よみました。
普通に。
原作に忠実に作ればもっと良かったのに。
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