シャザム!のレビュー・感想・評価
全52件中、1~20件目を表示
日本のアニメと香港のロープワークの融合❤
20:30着
機内で鑑賞。残りはU-NEXT。
かつてATOMICBOYつまり鉄腕アトムは全米で暴力映像として、評価されたと記憶する。
Gと言う事は誰でも見れるんだよね。
いい時代になった。
のか?
現実の西洋の人って
見た目も内面も子供に見えるけどね。いい意味でね。
オチャラケだけど、必死です!
ダークなイメージが強かったDC作品群のなかでの一風変わった作品です。コミカルな面を全面に出したコメディ色満載の楽しい一本でした。
ちょっとダークっぽい始まりで、結構真面目にヒーロー映画しているかと思いましたが、最初だけですね。
特に、能力を手に入れてからは、『身体は大人、頭脳は子供』のふざけた雰囲気満載の心底、楽しめる勧善懲悪の作品でした。
【ネタバレ】
大いなる力を手にいれた少年が、大いに悩みながらピンチを乗り越え、真のヒーローになっていく紹介編って感じ(王道のヒーローもの)です。
ただ、魔術の戦いのわりには、スケールが小さいかな。
大いなる力と世界を崩壊する力のぶつかり合いのはずなのに、デパートみたいなところでこじんまり戦ったり、仮設遊園地で総力戦?になったり。 スーバーマン並みの大破壊になってもいいはずだけど、子供のヒーローだからかな。
死者が出たのは、悪者の身内の会社だけですよね。
ご都合主義の極みと思えるクライマックス!人質が味方になっちゃうんだから、こんな便利な展開はない。
そこも好きなんですが、とにかく楽しませてもらった一本です。
今回、改めて見直して感じたのは、最後のランチシーン最高でした。思わずウルウルしちゃいました。
ところでエンドロール後のオマケ映像でスーパーマンらしき人が出てきたり、エンドロールのアニメでDCのヒーロー勢揃いしてたみたいですが、どうなのかな?
「ジャスティス・リーグ2」自体が怪しいですよね。個々のヒーロー物がヒットしちゃってるから、ゲスト程度の出演のみで全員集合は必要ないかな?
もっと面白かったような。。。
来月からNetflixで神々の怒りが見れるようなので復習がてら再視聴。
基本的にアホな子供が主人公なので、いらつく言動が多い。過去の事故のエピソードが主人公ではなくヴィランの方というのは意外性があって良かった。最後皆でSHAZAMするというのはいいけど、みんなこれ誰?状態なのがちょっとどうかと思う。。。
最近のヒーローは孤独じゃない
親を探し求めるところや
グループホームに馴染めない様とか
痛々しかったし
本当の親との再会シーンは見てられなかった。
助けてくれた仲間がいる反面
残酷な現実だな〜…
それでも誰かのために
仲間のためにって考えることが出来るって
カッコいいなって思う!
14歳って年齢設定にえ?って思ったけど
正義感や行動力、真っ直ぐな思いは
大人だとなかなか出来ないよね笑
子供たちヒーロー応援したくなった📣
楽しく観れたよ♫
コスチュームがダサすぎる
コスチュームがダサすぎてなんとも。。。
それなりに気軽に観れていいかな。
結構低年齢層向けな気がした。
それは置いておいて、変身前と後の主人公の性格が変わりすぎ。
ビリーの時はなんか暗いのに変身するとノリノリになっちゃう。
スーパーパワーに浮かれちゃう子供というのは分かるけどなんか違和感。
シャザムの髪型もやだなー。
ビリーがお母さんに捨てられて、ずっと探しててそれが原因で暗いのに
お母さんがビリーを捨てた理由に言及されてないけど次回作で解明
されていくのかな?それがなかったらビリーの設定微妙だよね。
スーパーマン次回作で出てくるのかな?
悪くは無いけど
スーパーヒーローにしてはビジュアルがなあ(((^^;)あの、顔ではなかなか憧れしづらいぞ。DCコミック原作だから忠実なんだろうけど最後までカッコいいとはならなかった。コミカルなストーリーはBGMと相まって悪くはなかった。特にシャザムって分裂できるの!ってちょっとした驚きもあったから。スーパーヒーローものではなくコミカルな変身物として楽しむのが一番かな。最後のシーンは改めてDCなんだなと感じさせてくれた愉快、愉快。そういえばMCUに比べてDC側には今までシリアス一辺倒なヒーローばかりでユーモアが足りなかったからこれは、これでアリなのかもね。バランスかな。今後ジャスティスリーグにどうからんで来るのか楽しみです。
コメディ色が強いのは良いが、主人公が「共感」しづらいキャラなのはマイナス
軽い娯楽作としては良い。
コメディだけど、
家族と成長がテーマで、
里親やティーンの結婚出産の問題提起もある。
でも、主人公が共感しづらいキャラに感じたのは私だけだろうか。
それが本作の、ツライところ。
共感できないヒーローの成長物語なんて…
彼より相棒の杖の少年の方が共感出来るし、だからこそ杖の少年他、家族がヒーローになった瞬間が盛り上がるポイントだろう。
続編がどうなるか?
硬く考えずに見れる作品
スッと内容が入ってきやすく、複雑な部分が
ないため、とても見やすい作品でした。
吹き替えで見たせいか、シャザムの声だけが
スッと入ってこなかったです。
子供っぽい話し方ではあるのだけど
なんか浮いてて、そこだけが引っかかる感じでした。
あとは、なんなに自慢げに指から雷出してたのに
おハゲさんと戦う時、全く雷使わないんかい!でした!
あれ使えばもっと簡単に倒せたのではなかろうかと思ってしまいました。
シャザムと唱えて、家族がみんなヒーローになるシーンはなんだか、すごくすきでした!!
妹ちゃんが足速いしノリノリなところ可愛かったです!笑
笑うシーンも入れ込まれているし、気軽に楽しく見れる作品でした!
最近シリアスな物ばかり見ていたため
たまには、こういう楽しい気持ちの作品見るのも
良いなって思いました!!
ストーリーは普通。 友情や家族がテーマのありきたりな展開。 けどコ...
ストーリーは普通。
友情や家族がテーマのありきたりな展開。
けどコメディ要素ありのヒーロー物だからそれでいい。
最後の家族で食卓を囲むシーンなんて結構好き。
ただコメディの部分がちょっと寒いかなあ。
もう少し笑えるものを期待してた。
あとビリーが何故選ばれたのか本当に謎。
みんなで叫ぼう、「シャザム!」と!
DCエクステンデッド・ユニバース第7作。
"シャザム!" シリーズ第1作。
Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替,レンタル)。
原作コミックは未読。
「アクアマン」からすっかり作風を変化させ、ユニバースの方針転換を図ったDCフィルムズが続いて放ったのが、これまた明るく楽しい痛快ヒーローアクション大作!
「見た目はオトナ、中身はコドモ」な新ヒーローが誕生しました。14歳のビリーが魔術師の力を継承し、「シャザム!」と叫ぶとオトナの姿をしたヒーロー、シャザム大変身!
手に入れた能力を使ってすることと言えば、道行く人々のスマホの充電(時々過充電)、電撃で大道芸、その様子をネットにアップ…って、くだらねぇことばっかしてんじゃん(笑)。
コドモだから仕方無い…なんて言ってられない。ヒーローの宿命として、超強いヴィラン、ドクター・シヴァナが立ちはだかり、ビリーの家族へその魔の手を伸ばして来ました。
ビリーは能力を得て浮かれていた己を反省し、中途半端な心でヒーローやっちゃいけないんだと覚醒。大切なものを守るために決死の戦いへ挑んでいく姿が胸アツでした。
楽しいヒーロー映画もやっぱいいなぁ、と…。笑いあり、ちょっぴり涙ありの王道な成長物語にほっこり。それを補完する福田雄一監督監修の吹替がこれまた最高でした。
何かを守りたいと思った時、もうその人はヒーロー!
さぁ、みんなで叫ぼう。「シャザム!」と!
[余談]
ポストクレジットシーンでのサプライズはもはやヒーロー映画の定番。首から下だけでしたが、鋼鉄なヒーローが登場してびっくりしました。いつの間に友達になったんだよ!(笑)。
※修正(2024/02/25)
DC反撃の狼煙?
「DCは観なくて良いかな..」という感じでいたが、ユーザーレビューを読んでるうちに興味が湧いてきて鑑賞。
見た目が大人で中身が子供のギャップ描写が最高。手からビリビリをアイズオブタイガーに合わせて小遣い稼ぎすんな笑笑ドントストップミーナウあたりから物語がドライブし始める。相方フレディのヒーロー大好きっぷりも素晴らしい。スーパーヴィラン!スーパーヴィラン!って嬉しそうだったし笑
残念だったのはビリーの成長ポイントを明確に表現して欲しかった。
自分で起こした問題を自分で解決する。これは誰もがアイアンマンを連想すると思う。アイアンマンに比べると被害規模が小さいにせよ、その自分で全部やった問題は一般市民にバレていなく、しかもその部分は回収なし。これはあまり良くないなあと思ったり。最終的にビリーは成長している訳だが、その転機をハッキリ見たかった。
あ、でもお母さんのくだりとか、その辺りがポイントか。ぼんやり見てた俺が悪いのかも。。
あと、これはハッキリ自分が悪いのだが、昔の神話的な話が全然頭に入ってこなく、シャザムが何故大人のルックスなのかとか、シャザムのルーツの部分がよくわからなかった。
ちょっと長めに感じたかな。
しかし最後、いじめられてたフレディの逆転は最っ高に嬉しかった!しかもそこに現れた「友達」は何を意味する??この先があるのか??人種多様性の面然り、明らかなマーベルへの対抗意識を感じたし、力作である事は間違いない!結果的には楽しめました!
愉快なヒーロー物
CMを見てコメディかなと思い見始めたら、始まりが暗く怖かったのでこれは怖い系だったか…と思いきやその後から楽しくなりました。
力の試し方ではしゃぐ少年たちや、最後みんなで変身して頑張る様子が、他のヒーローモノにない明るく愉快な感じで面白かったです。
七つの大罪が人を虐殺するシーンは要らなかったよ…。怖がらせるシーンにしては見たことある演出だし、ビジュアルだけで十分怖いし、あのシーンのせいで全体的に楽しい仕上がりなのに子どもに見せられないのがもったいないです。
シャザーム!!!!!!!!
初めは何映画かな、コメディ?ファンタジー?ヒーローもの?
なんかすべての要素が入っていて軽い気持ちで観れました!
えっみんな変身出来んのかーい!!
変身したときにAmazonドラマに出てる人いて、あっ見た事あるーってなった!
終わり方が、もしかして続編あるの?って感じでした。。。
福田雄一 監督に感謝!
わたしにとって大切な作品、名作『アニー』を
アメコミヒーロー物で脚色を施した!
そんな印象です!
昔から知人にコミックを読まされて
一応、アメコミの基礎教養?は最低限あるのですが
わたしはCG、VFXをゴリ押しする作品が
あまり好みではなく、実はアメコミ映画は本作が
劇場では初視聴だったりしました…
しかし、〈福田補正〉がかかっているのであれば
これは観なければならない!
と、そんな使命感(笑)にかられ
本作『シャザム』を視聴しました!
主人公・ビリーとヴィラン役・ドクターシヴァナ
共に家族に見捨てられた孤独感を抱えていたふたり…
「他人に頼るな!」と言う
セリフが指し示していたように
“七つの大罪の力”を身に宿し
〈自分だけの力〉を誇示しつつ
復讐心にかられたシヴァナ。
たとえ血の繋がりは無くとも絆を信頼し
〈きょうだいの力〉を頼ったビリー。
そこが主題であり
ふたりを分けた違いなのでしょう。
そんなシヴァナでも、どこか切なく
嫌いになれない自分もいる…
(大好きな子安武人さんだしネ!)
最初に自己を承認し確立するのも
アイデンティティー形成に影響を
及ぼすのも“家族”ならば…
シヴァナもまた、そんなうねりに翻弄された
もうひとり裏の主人公なのだなと思ったりしました。
いつもなら絶対観なかったであろう
こんな素敵な作品を引き合わせてくれた
福田雄一 監督に感謝です!
嫌いじゃないけど少しもどかしくなります
もともとヒーロー名がキャプテンマーベルだったシャザムですが、マーベルの大人の事情でヒーロー名がシャザムになりました笑
こども達は可愛いし、見た目は子供中身は大人になって色々いたずらしちゃうシーンは少し笑えます。
かなり強いシャザムの能力を全然使いこなしてない戦いをする少年にあまりにももどかしい思いをしました笑私だったらこうするのに!となります笑
内容はすごくこどもっぽいのですが、かなり見た目が怖いヴィラン達のシーンはえげつないシーンもあるので、こどもがトラウマになる可能性もあるし、小さいこにオススメできないかも…。
すごい単純なストーリーで、ザアメリカヒーローなお馬鹿ヒーローものです。かなり深いシーンとかを期待してた人には物足りないと思います。何も考えず明るく観れます。
吹き替えで・・・
映画は非常に良かったです。
有りそうで無かった、スーパーパワーを持った中身は子どもってのが最高でした。
続編製作の話も有るそうで今から楽しみです。
自分が見に行った映画館は既に字幕版が終了してたので吹き替え版だったのですが、ちょっと微妙な感じでした。
主人公は何度も里親の元から家出する位アクティブな子ども・・・声優の緒方恵美さんの声は、どうしても某ロボットアニメの内向的な主人公が思い起こされてしまう。
新しい里親の母親役の声優が三石琴乃さんってのがまた・・・。
一応シャザムの主人公も某ロボットアニメの主人公も同じく14歳との事ですが、一般的には声変わりしてる年齢だと思うのですが・・・。
MARVELでいうアントマンみたいな
孤児の少年がある日謎のおじいちゃんに雷の不思議な能力与えられて見た目はおっさんのスーパーマンになる話。
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DCはマン・オブ・スティールしか見たことないけど、これは箸休めみたいな感じなのかな。笑えて普通に面白かった。
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このボヘミアンでQUEENにハマってる時期にQUEEN持ってくるのも最高だったね。隣の終始チューしてた外国人カップルもあのシーンはノリノリで見てたよ。
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色々あって家族全員変身できるんだけど、変身してからのフレディがただの陽気なおっさんになってて悲しかった。私の可愛いフレディを返せ(笑).
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あとおデブちゃん1番喋らないから雑魚キャラかと思ってたらなんかめっちゃ活躍してたから戸惑ったわ。
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あとな~突っ込みだしたらキリないんだけど、なんで敵やたら観覧車壊したがるん?(笑)観覧車倒しても人数人しか乗ってないって!(笑).
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ヴィランがイマイチ
予想外に楽しめました、よかった。
ほぼ敵についてだけ書きます、あんまり誉めてません。
一見すると強い敵!と期待しかけましたが、思い返せばどうもそうでもなかったかなと感じます。
まず、ヴィラン化する動機?トラウマ?がイマイチな気がしました。 根源は親や兄へのコンプレクス。
他人には針穴ほどにちっさく見えても 当人にとってはブラックホールほどの大きな闇の穴に感じてしまうのがコンプレクスというものだから、それならそれでもう少し コンプレクスの根深さや複雑さ、深刻さを納得させて欲しかった。
気になったのは、家族に疎外されてきたことが自分の不幸だと云うわりには 自身でスポンサーをやれるぐらいには大成してる、もしくは援助してもらえてる。
金銭の問題だけじゃなく、それ相応の教育や教養も受けられてる。 それなのにその長年の研究は、あのときの自分が正しかったのだと証明したかっただけ? でもそれを認められたところであの車の事故は弁護しづらい。 なんというか敵の人生に説得力を感じませんでした。
また、ヴィランの体内に最後まで嫉妬?羨望?が粘着してましたが それだと、自分が成れなかったシャザムや、自分が持てなかった(良い)家族らにヤキモチ妬いてたことになるのですが、それホントですか。 ここの些細なズレのために ヴィラン自身のもってた愛憎コンプレクスの鮮度が薄まったかな、という印象です。
敵も味方も 不遇で多難な子ども時代だった。 そりゃあ大変だった、愛してほしかった。 そこは同じなんですよね。
だから、あっちの子どもはピュアだから許されるけどこっちはそうじゃないから許されない・なんて可哀相。 敵である現在はともかく彼の過去の気持ちだけでも拾ってあげられてたら、あるいは救いはあったかもしれない。 そうじゃないから じゃあみんな全部悪魔に喰われちゃえ・ってなっちゃうし、心を救わないまま 主人公のピュアさを示すために命だけ残しちゃうから、その後も恨みを残しちゃう。
そして問題の実践。 魔術がどうのこうの云うわりには相手への攻撃は首根っこつかんで上空から落とすか 体当たりでド突くかのくり返し。
ヒーロー映画はまず敵が強いことが重要だと思うので、個人的に残念でしたよ、ポテンシャルは十分だったのに。。 悪神たちも単なる肉食獣、凄みはあるけど仕事が雑な下っぱ。 そして神セブンが全部ぬけると生身に戻るとかビックリするほどマヌケな弱点。 子ども(ヒーロー)の口車に乗せられちゃってるし。。。
・
アメコミはたいてい出生や使命が根暗なんですが、この作品もそこはおさえつつ、子どもの能天気パワーで痛快コメディーにまで昇華させようとしたところは良かったと思います、いろいろウケましたし。
でも 能天気パワーな子ども=ピュアな人間かというとちょっとちがう気がしました。
てなわけで、ホントの子ども vs いつまでも子どもの腕力対決、そしてどちらも力を使いこなしきれないところでタイムアップ → 最後は魔術で決着☆てな感じですかね、おつかれさまでした。
・
遠い様で近い
一見異質過ぎるヒーローも
その特性を生かした見事なバトルと熱い友情で観客を引き込む
ユーモアとシリアスのバランスもよく
多様化していく映画を体現している。
それだけでなく、DCユニバースへの熱意もとても伝わりこれからのユニバースへの絡みが楽しみ。
疲弊した現代人に元気をチャージしてくれる作品。
自分の居場所探し
元々は、この『シャザム!』こそが、DCコミックのヒーローであるスーパーマンのバッタものとして、その人気に便乗して英国のフォーセット・コミックスから本家本元の『キャプテン・マーベル』として誕生したヒーローでしたが、見かけがスーパーマンのソックリの模倣であり著作権侵害だとして、和解したその後、DCコミックが版権を買い取ったという経緯がある、まさにツイていないヒーローだったのです。
その際には、当時誕生したばかりのMARVEL社も「キャプテン・マーベル」という名前のヒーローの存在には、かなり快く思ってはいなかったものの、大手のDCコミックに著作権侵害の争訟の先を越され口出し出来なかったところ、一旦、DCコミックとフォーセット・コミックス間で和解が成立し、キャプテン・マーベルの出版を停止し、コミック業界からも撤退した間に、そのキャプテン・マーベルの不在に乗じて、1967年にMARVEL社が自社名を冠した『キャプテン・マーベル』を刊行し始めるといった、一時期には、DC社にもMARVEL社にも双方に『キャプテン・マーベル』が存在する状態が続きましたが、同じ名前のヒーローの存在が非常にややこしい事態も生じたため、このツイていないバッタもののヒーローを拾った大手のDCは、元々の名前である「キャプテン・マーベル」から『シャザム!』といったヒーローにリニューアルを行ったという訳でした。
そう言った複雑な大人の事情によるヒーローの変遷の経緯はさておき、ヒーローとは、正義やその力の意義などに悩むものとして、従来からアメコミ・DCコミックの実写映画化計画であるDCEU=「DCエクステンディッド・ユニバース」においては、『マン・オブ・スティール』のスーパーマンをはじめ暗くて重いトーンがヒーローの世界を支配していましたが、今回のDCコミックが贈る新ヒーローは、突然、勇者にされた14歳の少年が活躍する底抜けに明るい『シャザム!』の登場です。
で、この「SHAZAM」とは、ソロモンの知恵、ヘラクレスの剛力、アトラスのスタミナ、ゼウスの全能、アキレスの勇気、マーキュリーの神速の、それぞれの頭文字を採った頭字語でした。
ここからも、このヒーローの特徴が分かってくるかも知れないですが、なんと、このシャザム!は、あのスーパーマンと対等どころか上回る力を持つらしいです。
幼い頃に生き別れになった実母を訪ねて三千・・・。じゃなくて、里親から里親へと転々と渡り歩く問題児ビリー・バットン(アッシャー・エンジェル)。母親を探し当て自分の居場所を得たいと願っていましたが、とうとうフィラデルフィアのグループホームに入ることになるのでした。
そこにはヒーローオタクで足の不自由な障碍者のフレディ、誰にでも抱きつくアフリカ系アメリカ人のダーラ、ゲーマーでハッカーでもあるアジア系アメリカ人のユージーン、無口でガタイがデカいペドロ、MIT工科大学に進学直前のメアリーの5人の孤児が一緒に暮らしていましたが、こんなところからも直ぐに逃げ出してやるぜと、彼らとも距離を置いていましたが、学校で、障碍者のビリーを狙ういじめっ子たちの行動を黙って見ていられずに仕返しをしてしまった後、地下鉄に乗って逃走。地下鉄が停車すると、そこは洞窟の中。謎すぎるヒゲもじゃの魔術師シャザムに出会い名前を言うように半ば強要されるのでした。
そこで仕方なく「シャザム!」と呼ぶと、なんとビリーは、スーパーヒーローの姿(ザッカリー・リーヴァイ)に変身してしまうのでした。
底抜けに明るいシャザムですが、子供たちが主役なのでMARVELで言えばスパイダーマンの立ち位置に相当するのかも知れないですが、コメディ要素が過多なこともあり、また前述したように突出したパワーを持つことからも従来のヒーロー像からは独立した感が際立っているかも知れないですね。
お話しの展開的には、この後、ヴィラン(悪役)である、また謎すぎる科学者ドクター・シヴァナ(マーク・ストロング)に狙われるビリーが、グループホームの子供たちとも信頼関係を育みながらも、予期もせずいきなり勇者にされた彼がヒーロー(シャザム)の意義を知っていくといったお話し。
シャザムの強さの程度を調べながらYouTubeにアップするヒーローオタクのフレディは、まさに今時の子供風で本当に面白い!
そのシャザムの秘めたそのパワーを引き出す練習の際の選曲がQueenの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」というのも洒落ていて良かったです。
そして、一方、自分だけは親に捨てられたとは思っておらず、グループホームの仲間達ともいつまでも馴染もうとしないビリー。彼は、それからも自分の居場所を探していました。
また他方で、子供の頃から父親や兄からほとんど愛情を受けずに育ったヴィランのドクター・シヴァナは、はなっから信用などされずに40年以上も魔法の世界にのみ自分の居場所を求めているのでした。
この二人共に家族愛や自分の居場所を求めているという共通項目がありながらもその道が大きく分かれてしまう。
その人生の対比は鉄板ながら、「自分の幸不幸を決めるのは他人様ではなく自分自身にあるのだ。」というメッセージとして、とても説得力を持つ話となっていました。
強大な力を持つ者はその力の使い道を問われがちですが、ヒーローものにはお馴染みの主題ですが、ここでもそれが生きています。
ザッカリー・リーヴァイが演じるシャザムの見た目がダサダサめのオッサンなのも落差があって面白い。
ビリー少年が試練を乗り越えながら成長していく物語としても普遍的な輝きを魅せてくれた作品でした。
そしてDCEUシリーズ作品の『ワンダーウーマン』『アクアマン』と同様に、今作では他のDCEUキャラは乗り入れていない。
ただ、都合2回のオマケ映像には、エンディングロールで、シャザムと一緒に、ある大物DCEUキャラの首から下が映っていましたし、エンディングロールの最後には、シャザムが金魚と意思疎通を図ろうとするシーンにもニヤリとさせられましたし、何よりも、エンディングロールの背景画がジャスティスリーグのDCEUキャラとシャザムが絡んでいるシーンがコミカルに劇画風に描かれていてとても面白かったですね!
私的には、近年観たDCEUキャラものの中では、最高傑作じゃないの?!くらいの面白さでした。
デッドプールほどのブラックジョーク満載でもないし、日本語吹き替え版に菅田将暉くんや福田雄一監督の監修など彼らに頼らなくても充分にウケる映画だと思いました。
※因みに、私はもちろん字幕版で観ました。
私的な評価と致しましては、
ビリーがシャザムになれて、シヴァナがなれない根拠の部分が乏しい点で、若干減点をしますが、五つ星評価的には、ほぼ満点に近い★★★★☆(4.5)の四つ星半評価とさせて頂きます。
アベンジャーズの鑑賞前の予習なんて今からじゃ間に合わないよ・・・。という御方々は、是非ともこのDCEUシリーズの新ヒーロー『シャザム!』においでませ(笑)。
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