ザ・フラッシュのレビュー・感想・評価
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圧倒的な面白さ
正直観る前は本作に対してかなりイラついていて、マイケル・キートン/バットマンとゾット将軍の再登場が予告され、本作を楽しむにはマイケル・キートンの「バットマン」、「マン・オブ・スティール」、「ジャスティス・リーグ」、更に言えばそれに付随するDC映画を観なくてはならない事になる。
1本の映画を楽しむのに何本映画を観なくてはならないのか?こんな狂った事をいつまで続けるのか?いい加減にしてほしい。
ただ、もし上記の映画を全て観ているなら、今すぐ劇場に駆けつけてほしい。本作にはそれだけの価値がある。
本作最大の勝因はオープンニングから、悪ふざけ全開の唖然とするエンディングまで全編を突いている笑いにある。(ハラハラドキドキのアクションシーンでもその手を緩める事をしない。)
この全編にちりばめられた笑いが作品のリズムを作り、観る者を一瞬たりとも飽きさせない作りになっている。
「IT」を撮った監督のコメディセンスは嬉しい驚きだが、恐怖と笑いは紙一重であり、優れたホラー映画とは常に笑えるものであるならば、当然の結果なのかもしれない。(因みに「IT」は全然笑えない、退屈な映画だったが・・・)
それとクライマックスのカタストロフィ
のシーンは大変素晴らしく、感動すら覚えるレベルであり、必見である。
DC映画ファンは是非ともスクリーンでその目に焼き付けてほしい。
最後に、本作で初登場となるスーパーガールだが、スーパーマンの衣装を女性が着るだけであんなにエロくなるなんて嬉しい発見であり、こちらも目に焼き付けてほしい。
面白かった! 、、、けど
個性的な出演陣、最先端を感じる演出、超絶CG、過去作との絶妙なクロスオーバーなどなど、製作陣の「本気」が全編通じてこれでもか、とあふれまくっていました。
面白くないわけがない。
ただ「本気」で「最先端」な「超絶」ばかりを、こうも全編に渡って引っ切り無し&手加減抜きで繰り出されると、「飽きる」とまでは行かなくても、頭が馴れるというか、少々ダレてしまう。
全ての曲の間奏で、長めの超絶アドリブギターソロが用意されてるロックのライブのような、5曲目辺りでゲップが出そうになるあの感覚。
加えてDC映画作品は、起承転結のリズム感がどれも似てて、さらに拍車がかかるというか。
いやね、チケット代分以上には面白かった!というのが前提ですが、今更「マルチバースを舞台にしたオールスター作品」をやるなら、もうちょっと別の方法があるんじゃないかなー。
DCよ、おまえもか。
映画「ザ・フラッシュ」を観に行ってきました。最近のヒーロー映画にこだわりは特にありませんが、評価が高かったので興味があり、観に行きました。
しかし、平日夕方の早い時間とはいえ、公開からまだ1週間しか経っていないのに観客は5〜6人ほどで、少し心配になりました。
「スパイダーマン:ノーウェイホーム」から始まったマーベルヒーローのマルチバース。対するDCコミックヒーローの本作でもマルチバースを主題に取り上げています。
自分としては、マルチバースは混迷するだけの反則技だと思っているので、最終的にはやっぱりな、という印象でした。
ストーリーは混乱極まりなしで、「スパイダーマン:ノーウェイホーム」で感じた違和感と同じ感情を抱きました。
まあ、製作側からすると過去作の敵や登場人物を便利に使い回すことが可能なので、都合が良いのでしょう。
でもこれがなぜ評価が高いんでしょうね?
コミカルさとシリアスさのバランスがいい!
初フラッシュ
DCやるじゃん!!👍
軽いノリでおもしろそうな予告から、公開を楽しみにしていた本作。公開日にIMAXで鑑賞してきましたが、期待以上の完成度に大満足です。
ストーリーは、スーパーヒーロー・フラッシュことバリー・アレンが、持ち前のスピードで時間を遡れることに気づき、幼い頃に殺害された母とその容疑をかけられて投獄された父を救おうと、過去改変を実行してしまったため、かつて倒したはずのゾッド将軍が再び現れる一方、スーパーマンは存在せず、ジャスティス・リーグも結成できない世界となってしまった中、過去の自分と協力して事態の収拾に挑むというもの。
フラッシュについては、高速移動できるスーパーヒーローということしか知りませんでしたが、本作を通して、バリーの生い立ちや背景、フラッシュ誕生の秘密などがよくわかりました。加えて、本作ではタイムスリップやマルチバースなどの設定を持ち込み、その上で友人や家族との関係性も描き出しています。とかく時間軸が絡むと話が難しくなりがちですが、そこに必要以上にこだわらせないような流れになっていたのは好印象です。おかげで、バリーの心情に寄り添うとともに、目の前のアクションに夢中になることができました。
そして肝心のアクションですが、圧倒的な映像表現に開幕5分で完全に魅了されました。あっという間にトップギアまで上げて走りきるような怒涛のアクションは、冒頭からもはやクライマックスです!さすがフラッシュ、その名に恥じない高速展開とテンポのよさで、最後まで全く飽きさせません。アクションシーン以外でも、CGが使われてないシーンがないんじゃないかと思えるほど、フラッシュの能力を随所で発揮しています。加えて、絶妙なタイミングで笑いを放り込んでくるのも心憎い演出です。
ラストは、ポストクレジットでも楽しませてくれて、一貫してエンタメ作品づくりに徹した姿勢を感じます。数多くの作品で見られる昨今のマルチバース展開は、正直ちょっと食傷気味でしたが、本作はハマります。複雑になりすぎたmarvel作品群より、気楽に鑑賞できます。DCやるじゃん!って感じでした。
主演はエズラ・ミラーで、現在と過去のバリーを巧みに演じ分けています。脇を固めるのは、ベン・アフレック、マイケル・キートン、サッシャ・カジェ、マイケル・シャノンら。中でも、サッシャ・カジェは、これまでのスーパーガールのイメージを一新するビジュアルとスーパーパワーで、とても魅力的でした。
エズラミラーの演技力化け物級!
分かりやすいマルチバースの説明と、軽快なコメディ、母の喪失、ヒーローとしての生き様を描ききってくれました。
特に主演エズラミラーの凄さたるや!
無能力でお調子者のバリーを、能力があるがゆえに苦労してきたお調子者バリーが諌めるコンビは見ていて非常に楽しめました。この2人の活躍をもっと見たかったです。
難点としては少々中だるみがあったのと、真バリーの能力喪失時間が長くてフラストレーションが溜まる点。
能力の回復はもう少し早いタイミングでもよかったのかなと思います。
DCEU最後の作品なのが切ないですが、作ってくれたスタッフ陣に感謝を。
そして、次のDCUを担うジェームズガンに大いなる期待をこめて。
バットモービルを走らせろ!!
5代目バットマン(ベン・アフレック)と初代バットマン(マイケル・キートン)が1つの作品で見れるだけでも激アツなのに◯代目バットマンまで登場!?(誰かはヒミツ)
更にバットマンだけでは無く歴代スーパーマン& 幻のニコラス・ケイジ版まで見せて頂き楽しい映画だった。
欲を言うとバットウィングの活躍も良かったが、やっぱり初代バットモービルの動いている姿を見たかった
トマト缶
昭和生まれにはたまらん内容だ
1980年代後期~90年のマイケル・キートン主演のバットマンを映画館でリアルタイムで見た自分には、嬉しくて涙がちょちょぎれる場面(音楽も!)がてんこ盛り。ストーリーは毎度おなじみの、タイムリープもの(過去にタイムスリップしてほんのちょっといじくったら、実はえらいことになってしまった)なのだが、主演のフラッシュ・バリー役のエズラ・ミラーが未来のバリーと過去のバリー(性格はまるっきり逆)を同一画面で実に自然に演じていたのと、21世紀のバットマン(ベン・アフレック)と20世紀のバットマン(マイケル・キートン)が同時に出てくること。マイケル・キートンは老いたとは思えないほどのアクション・シーンをこなしていたのは凄い。ただ、フラッシュのコスチュームがちょっと体にぴったりしすぎていて、股間が妙にリアルで、もうちょっとなんとかならんかったのかとは思った。終盤、過去の世界のスーパーマンやバットマンもちょろっと出てくるのですが、白黒テレビ時代や70年代後半のクリストファー・リーブが出てきたのは、長年のファンへのご褒美か。我々世代にははまりまくりの内容でした。ニコラス・ケイジもスーパーマンやっていたのか!知らんかった!
期待は越えないが、期待通りの映画
例えるなら80-90点期待してその期待通りの映画
食って栄養補給しないと力を発揮できないヒーローとか斬新すぎだし
両親を失った過去(母死亡、父誤認逮捕)を変える方法を見つけたら
全員がそうするとは言わないが100人中80人はその力を使うだろう
と言えるぐらい感情移入しやすい設定だし
笑わせてくるシーンを入れてくるのも個人的には良かった
そして何といってもティムバートン版バットマンのマイケル・キートンが再びバットマンを演じるためにDCに帰ってきたこと
劇場であのテーマ曲が流れたらテンション上がらずにいられないだろう。全てが懐かしすぎた
結末をちょろっと話すと、あれは涙せずには見られないし
あの歴史の変え方?歴史を変えたというか未来を変えたというか、それも良かった
最後にあの人が出てきます
もうヴァル・キルマーもクリスチャン・ベールもパティンソンも出しちゃえよ
評価 4.4
笑いのツボにハマる
フラッシュの願望と選択
フラッシュ、彼はスピードのみに特化し、それは敵を倒すことよりも人を助けることを求める力。
ヒーローとなり倒したい願望もあるのだが、その葛藤も盛り込み悩む姿が観てるものの共感を得る。
そしてフラッシュというキャラクターが持つコミカルさもしっかり残してる点も嬉しかった。
タイムトラベルものなんだが、いままでのものとはまるで違い彼の人生の選択の物語であった。
そして失った母を想う息子の愛の物語でもあった。
そして彼が行う並べ替え(バタフライ効果)がラストにその意味を教えてくれる。だがそれも観てるものの心を躍らせてくれた。
修整しなければならない過去など無い。
マルチバースって便利な概念ですね。
シュールなギャグがはまった
フラッシュというヒーローのことは全然きいたことがなかったし、ビジュアルも惹かれるものがなくて、なんかジャスティス・リーグのザコみたいな存在なんかな、と思ったのであまり期待せずに観た…。
期待値が低かったからなのかもしれないけど、むちゃくちゃ面白かった。こんなヒーローもの観たかったんだよ~、と思った。アントマン観たときも同じこと思った。
「人間が超高速で動けたらどうなるのか」ということについて科学的解釈をして能力やストーリーにつなげてるところが良い。身体だけが超高速でも、服が空気との摩擦で燃えてしまうとか(本当は摩擦ではなく断熱圧縮だと思うのだが…)、能力者がほかの人間を高速で移動させたら、その加速にほかの人間は耐えられないとか、瞬間的に変身するのは実は単に速く着替えてるだけだとか…。
もちろん全部が全部科学的に整合つくわけがないのだけど、やっぱ物語の中で提示された「なぜ?」に対して、科学的に説明できたりすると、快感がある。
身体を超高速で振動させたら壁を通り抜けられる、という能力はよくわかんなかったが、まあなんかそういう科学理論があるんだろう、という気にさせられる。
あと、洋画のギャグってあまりはまらないことが多いのだけど、このコミュ障気味のあんまりいけてないヒーローがくり広げるシュールなギャグがはまりまくってむちゃ面白かった。赤ちゃんをずらっとならべて得意げになってるフラッシュと絶叫してる看護師とか、能力を失った主人公がたったった…、って普通に走るシーンとか、とくに面白かった。
歴史改変によりマイケル・キートンのバットマンとかスーパーガールとか出てくるのもまあまあ面白い展開だと思ったけど、予告編で見過ぎてしまってあまり感動はなかったかな…。あとマルチバースのいろんなバットマンや(幻の)スーパーマンが出てきたっぽいけど、昔の作品とかなんだろうな…、くらいにしか思わなかった。マニア向けの映画なんだな、という疎外感をちょっと思った。
正直、歴史改変により未来が変わるとか、マルチバースとかは、そんな安っぽくバンバン出すものじゃないと思う。お互いに決して干渉できないからこそパラレルワールドなのであって、そんな簡単に違う宇宙に干渉できたらパラレルワールドとはいえない。
フラッシュというヒーローや過去の自分と協力する展開のストーリーとかは面白かったけど、最後のオチはいまいちだと思った。ちょっと雑に処理しすぎというか…。
「愛する者の命を救うために過去に行くが、逆に事態は悪化してしまい、それを正すために何度も過去に行くが、そのたびにさらに事態は悪化していき、最終的にすべてを無かったことにする」、みたいなパターンの物語って、一番有名な「バタフライ・エフェクト」も含めて、過去改変ものの様式美みたいなもんだと思う(さらにいえば、真のラスボスが時間軸の違う自分自身だった、とかも)ので、今さらそれをワンパターンだとかは思わないけど、使い古されたパターンであるからこそ、整合性とかストーリーの流れとかキャラの心の動きとかを丁寧にするべきだったのではないかなー、と思った。
一番「なんじゃこりゃ?」と思ったのが、フラッシュが未来に戻る途中で「闇落ちフラッシュ」にどつかれて時間移動を中断させられるところ。そんな風になったら、「アイツは誰だ?」「自分以外にも時間移動できるやつがいるのか?」とか気になるはずだけど、全くそういった疑問をもたないのは不自然すぎる。
あと、自由に時間移動できる能力をもつヒーローというのは危険すぎる。リアルにそんな能力をもつ存在があったら、正義のヒーローだって「その能力は絶対封印しろ。できないなら殺す」って言うと思う。その危険性があまり指摘されないのもナンダカナと思ってしまう。
フラッシュというヒーローは単体でも十分魅力的だと思うので、ほかのヒーローとかマルチバースとかに頼らず、単体作品としての続編がみたいなー、と思った。でも、MCUにおけるドクター・ストレンジみたいな役割になっていくんだろうか…。
とても面白かったが根本的な問題も
演者も設定も違うとはいえ、ドラマ版の「フラッシュ」を観ていないと話がわからないかなと不安に感じていた本作。設定をとてもわかりやすく説明していたので一安心。冒頭、ビルの崩壊から赤ちゃんを救うシーンは、若干コメディテイストが入っていて、フラッシュというヒーローの特性やこの映画の雰囲気をうまく伝えるものだった。
冒頭の救出シーンの後にメインの話が始まる。過去に戻る能力に気づいたフラッシュことバリーが、亡くなった母が殺されることのないよう過去を改変。母を救うことができたが、スーパーマンが倒したはずのゾッド将軍が地球を襲ってくるという話。過去を改変したことで、バットマンは別人になり、スーパーマンやアクアマン、ワンダーウーマンが存在しないという設定が面白い。スーパーマンの代わりにスーパーガールが登場し、別人のバットマンと協力してゾッド将軍を倒そうとするのだが…。
マイケル・キートンのバットマンが登場することは予告編で知っていたが、クリストファー・リーブやニコラス・ケイジのスーパーマンが見られるなんて思っていなかった。ま、ニコラス・ケイジのは映像化されていないから初出しになるのだが、これがまた一風変わったスーパーマンで面白かった。そしてスーパーガールがまたいい。中盤はむしろスーパーガールの映画として楽しんでしまった。
母とのやりとりが感動的だし、最後はなんかいい話として終わる。はー、面白かった。と思ったのだが、根本的なことに気づいた。本作のフラッシュはメインの敵(ゾッド将軍)を倒さない。スーパーガールやキートン・バットマンが殺されるのを助けることができないのだ。こんなヒーローものあり!?と驚いてしまった。違う世界線を見捨てる話じゃないか。
最近のヒーローものは過去に戻る話とマルチバースの話が多すぎやしないか。いろんな人が演じた同じヒーローを観ることができるのは嬉しいのだが、似たような話が多いなと思ってしまう。敵を倒すという単純な話では満足できなくなっている私たち観客にも問題があるのかもしれない。それでもフラッシュはまだ続くから、次作以降も楽しみにしてしまうけれど。
134分あっという間
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