「スーパーヒーロー2作」ザ・フラッシュ ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
スーパーヒーロー2作
「ザ・フラッシュ」
「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」
たまたま同日公開となったDCとマーベル(MCUとはちょっと違うかな) の最新作を初日・二日目と連続鑑賞。
以下ネタバレです…
MCUがフェイズ4で「マルチバース」という概念を一般化させたこともあり、過去作を「マルチバース中のもう一つのユニバース」と整理するのが大流行。「スパイダーマン ノーウェイホーム」が過去のスパイダーマン映画化作を回収する大傑作となったが、この2作もスパイダーマンとスーパーマンという最も古くから映像化されてきた作品を含むため、そういう整理は感涙もの (実現しなかったニコラス・ケイジのスーパーマン!!)。
そのうえで「ザ・フラッシュ」は「スーパーヒーローであるとはどういうことなのか?」に踏み込み、「自分の大切な人とそれ以外のすべての人のどちらを救うのか?」という問いかけに一定の答えを出して見せた。
しかし考えてみれば、スーパーヒーローは常にそれを問われてきてはいないだろうか?あるいは自分の大切な人を 救えなかったことがことが動機になっていたり…
スーパーマンにとってのロイス・レーンやスパイダーマンにとってのベンおじさんみたいにね。
「アクロス」のマイルズ・モラレスはそこから更に進んで「両方を救ってみせる!」と啖呵を切ってみせた。
これはスーパーヒーロー映画の突破口になるかもしれない。次作『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』に期待したい。
しかし「ザ・フラッシュ」はノーラン作品を除くDC映画では一番面白かったかも…
あとまあ、スパイダーバースの作画はヤバい。特にアバンタイトルのスパイダーグウェンの世界はほとんどアート。CGアニメ表現の最先端なのは間違いない…
そういえば冒頭、ザ・カルトのbad funが掛かってうれしかった。
よもや今更スクリーンで流れるとは思いもしなかったので。かなり変わったアレンジだったけど…
でもサントラには入ってないのな…