「最低限、ジャスティスリーグは見ておいた方がいいかも」ザ・フラッシュ うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
最低限、ジャスティスリーグは見ておいた方がいいかも
オマージュと言えば聞こえはいいが、過ぎたるは及ばざるがごとし。
この映画、オタクのオヤジ以外誰が喜ぶというのか?
「若い女性にウケがいい」みたいなPR番組を見たが、本当だろうか?少し疑ってしまった。
ストーリーはシンプルでとても共感できるものなのに、ややこしくしているのは、時間移動の要素だ。
過去を無かったことにして、あげくにマルチバースが開くという、どこかで聞いたことのあるような展開だが、そこから見られる世界が、期待以上だったので、満足度は非常に高い。
特に、スーパーガールの凛々しさには感動してしまった。彼女独自のシリーズを立ち上げてほしいとさえ思ったほどだ。
ただし、お話をもう少し上手にたたんでほしかった。
結末がバタバタして、スケール感でごまかされてしまった印象はぬぐえない。カーラ・ゾー・エルもゾッド将軍もどこから来て、どこへ行ってしまったのか詳しくは語られない。
以下はネタバレなので、ご注意を
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クリストファー・リーブ ヘレン・スレイター ジョージ・リーブスたちへのオマージュはシリーズへの愛情が感じられて、とても嬉しかった。
だが、エリック・ストルツ版BTTFや、ニコラス・ケイジなどの実現しなかった企画まで、あたかもあったことのように扱われるのは心外だった。一瞬で通り過ぎるので、見逃したのかもしれないが、他にもいくつものイースターエッグが見つかるのだろう。
どうせなら、ブランドン・ラウスも見たかった。
さらに、ジョージ・クルーニーがブルース・ウェインを再度演じるのには、ニヤニヤを通り越して、笑ってしまった。