「ある程度の知識は求められるが、傑作なのは間違いない」ザ・フラッシュ フラレオンさんの映画レビュー(感想・評価)
ある程度の知識は求められるが、傑作なのは間違いない
超高速の男、フラッシュことバリー・アレンはスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンと同じくジャスティスリーグの一員。タイムスラベルの能力が自分にあることを知った彼は、子供のころに殺された母親と無実の罪で投獄された父親を助けるために過去を変えようとするが...
リアリティやダークな世界観で高い評価を得ているヒーローものはダークナイトをはじめとして数多くあるが、完全SFとコメディで傑作と呼べるものはそう、多くはない。その意味でこの映画はすごい。
内容を完全に理解して楽しむためには
1.タイムトラベル、パラレルワールド等に関して、映画やドラマ等で得られる知識
2.DCコミックの過去の映像作品だけではなく、一般的に有名と呼ばれている他の映画(特にタイムトラベルの名作であるバックトゥザフューチャー)の知識
が求められるので、あまり映画を見ないという人には厳しいかも。
自分も映画の専門家ではないので、?という場所もいくつかあり。
とはいえ、序盤のフラッシュの能力を最大限に使ったアクションシーンや、ベタなギャグシーンでも十分に楽しい。
マイケルキートンが思った以上に、ガッツリ出ていて活躍。バックトゥザフューチャーのドクのように、白髪の長髪で登場し、主人公が現在に戻れるように、雷を落とす。
しかし、他のヒーローが大勢登場しても、これがフラッシュの映画だと思えるのは、何といってもバリーが終始出ずっぱりで、一人二役?で画面を賑わせているから。
これが影が薄ければ、誰の映画?という話になるでしょう。
終盤のスーパーマン祭りから、まさかの(自分もすっかり忘れていた)第三のバットマンまで、観客へのサービスを忘れない映画。
ニコラスケイジから始まってジョージクルーニーって、反則でしょう。
ラストバトルが、序盤のアクションを上回らなかったため、0.5マイナス。