劇場公開日 2023年6月16日

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「お祭り大作映画のバイブスとその弊害="濃いのに薄い"!!」ザ・フラッシュ とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5お祭り大作映画のバイブスとその弊害="濃いのに薄い"!!

2023年6月16日
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"不可避の交差"
DCがマルチバースに突入するのは避けられない運命だったが、解決できないこともあって時には諦めることも。同じ日に『スパイダーマン/アクロス・ザ・スパイダーバース』も見たけど、"運命"に対しての考え方・捉え方が逆だった。人生思い通りに行かないから、どこかでそうした経験も含めて今の自分があると折り合いを付けるしかない…。
『BTTF』✕『NWH』 = 正直、本編尺ずっと"最高!"って感じではなく、むしろ結構ダレたり薄くなったりしながらも、最後までなんだかんだ楽しませてくれる娯楽大作らしい一本。"遂にDC最高傑作誕生"かはさておき…?既視感の覚える展開というのは、それだけ裏切らない王道展開ということ。お祭りムービーとして正攻法かつ、過去の演者も引っ張り出して黒歴史もダムファンに!ただ、マイケル・キートンはアナログおやじネタはじめ、また退場含め最後まで本作の扱いには複雑な思いが入り混じった。あと、付け加えるなら今回初登場のスーパーガールについても(もちろん上述したように本作の真のテーマという帰着点がそこでないにしろ)。
タイトルの出方にもフラッシュらしい遊び心が。ヌルっとコテコテCGベイビーシャワーな冒頭からノーラン&スナイダー呪縛が解けて青空の中をバットモービルで走りまくるバットマンが見られて、複雑だったスパゲティはやっも真っ直ぐに。作品終盤でホットドッグ取られるのは監督。作中、時空にペニーワイズ議会を開いては主人公を閉じ込めて、今流行りのマルチバースを開く。誰が出るかは見てお楽しみ!まさかのあの人も!! もはやガル・ガドットとモモアのカメオ出演には驚かない、DC基本全員試合。感情的カタルシスや映画の魔法的快感はあまり感じなかったけど、親子の愛には流石に少し泣いてしまった。

勝手に関連作品『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』『レゴ・ムービー2』

とぽとぽ