「隅々まで瑞々しい美しさをとらえながら 抑制的に描かれる物語」裸足の季節 るりさんの映画レビュー(感想・評価)
隅々まで瑞々しい美しさをとらえながら 抑制的に描かれる物語
隅々まで少女たちの瑞々しい美しさをとらえながら
抑制的に描かれる物語。
残酷さや窮状を表現する名目で
少女の身体を晒しはしない。
そうした女性の身体の映し方自体が、
彼女たちが逃れようとする牢獄と同じものに根ざすのだ。
眩しいほどにみずみずしい美しさと
ストイックなまでの厳しさ。
こういう作り手があらわれたのは掛け値なしにうれしい。
この世もなかなか悪くないじゃないか、
足音が軽くなっていくのがわかった。
コメントする