帰ってきたヒトラーのレビュー・感想・評価
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面白い。ヒトラーは小男ではない。
戦後70年経ち、ヒトラーを語るタブーも小さくなってきているのだろうが、この映画を撮れるのだから、ドイツはすごいな。
コメディーとしてかなり面白い。
ドイツでは料理番組が面白くいじれる何かがあるんですね。劇場のドイツ人たちもそこはすごくウケてた。
ヒトラーについてそう詳しいわけではないが、それでも相当な魅力的な人物だったのだろうとは想像ができる。
彼の演説で、爽快、希望、焦燥、優越、挑戦、を刺激されるのがわかる気になる。
環境が整いそこにヒトラーのような才能が現れれば、歴史は繰り返されるのだ。
今は1935年あたりと雰囲気が似ているのだろう。狭義のナショナリズムが刺激されるという意味で。劇中でもそんなことを言っていた。
ラストはとても良い。
ひとつだけ、違和感があった、ヒトラーは小男だと思っていたのだが。劇中のヒトラーは高身長ですね。
と思ってググってみるとヒトラーは175cmで、ドイツ人とはいえ小男ではないかな。
チャプリンの影響で小男だと思っていたと気づいた。
全国16館だけど、多少遠くても鑑賞お勧めです。
トランプは大統領になるだろうよ
日比谷のシャンテに久々に行く。
以前は、シャンテシネマだったが、いつの間にかTOHOシネマズシャンテになっていた。
午後1時にチケット売り場に行くと、1時50分の回は完売だった。仕方なく、次回4時20分のチケットを購入した(もちろん、事前に丸井のそばの大黒屋で前売り券を買っている)。
4時20分の回も満席…。
比較的、若い男性客が多かったが、中高年、その上の客もそれなりにいて、映画好きがチェックしているのを感じた次第。
さて、
笑いながらも、確かに教訓に満ちた作品である。
ドイツでは原作小説、映画とも大ヒットというのも分かる。
上下2巻の原作は、出てしばらくして買っていたが、上巻の3分の2ほどで読むのをやめていたのだが、原作とちょっと違う、ドキュメントタッチになっているような気がした。
独版マイケル・ムーアみたいな?
それが、日本人にも十分伝わる、示唆に富んで内容だと思う。
「ヒトラー的」なものは、常に大衆に支持され、結果、選ばれてしまうことがある…。
歴史は教える。
そして、眼前にその可能性は大きく広がっていると思う。
その時は来る、と思うんだが。
もう止められないね。
日本だけが、平和ということはかなわないだろう。
単なるコメディではない。今が当時の再来にならないことを願う
市中での撮影は、映画の撮影と言うことを隠して撮ったらしいので、その後映画として公開するときに了承を得られなかった人には、目隠しなどの加工がされています。
いや、でも、これが今のドイツの本音なんだろうね。それにしても、ヒトラーの格好で歩いていても、思ったよりも反発がないばかりか(一人、反発していた人は居たけど)、例のナチスポーズを取ったりしていて、ビックリしました。あの敬礼は、ドイツでは違法なはずなのに・・・。
翻って、我が日本の事に思いを馳せました。今の日本も、この映画で描かれたドイツの様に、過去を過剰に美化し、賛美する風潮を感じます。過去に学び、未来に生きる。そう言うことを、この映画から感じました。
いやぁ、それにしても、ドイツの本音。そうだろうなぁと思うところと、知りたくなかったと言う二つの思いがあります。
原作未読
ベストセラー小説の映画化。
ヒトラーが、現在にタイムスリップしてきたのを奇貨として、リストラされたテレビ制作者が街角インタビュー番組を制作する。
番組は、YouTubeで人気を博し、テレビ局はバラエティー番組へのヒトラーの起用を決定し、ついにテレビにヒトラーが登場する。ヒトラーの演説は、約1世紀前とはややずれたかたちで、大衆を魅了する。
最後まで笑えることがコメディーの条件というけれど、はたしてこの映画はどうなのか。そんな関心で最後まで観客を引っ張ってゆく。
街角インタビューは、劇映画の一場面として脚本をもとに俳優に対して行ったのではなく、本当に市井の人を相手におこなわれたものを編集したように見える。現在のドイツ国民の政治に対する不満を聞いた「フィクションのヒトラー」が民主主義はいまだドイツに定着していないという感想をもらす。このような演出が継続することで、観客は劇映画と現実の境目がわからなくなる。それだけにエンディングが心に軽くない負担をもたらす。いい映画です。
主人公のテレビ制作者の恋人になるテレビ局の受付の女の子(トップペーヒトラーと並んでる子)がエロくてかなりかわいかった。
超問題作。
まさかの公開初日に観に行ける奇跡!
比較的人も入っていたように思います。
ポスターの「笑うな 危険」とはまさに!!
はじめはブラックジョークに思わず吹き出してしまったりもしましたが、物語が進むにつれてだんだんと恐怖に襲われる。
本当に恐かった(>_<)
そもそも自分も最初にちょっと笑っちゃってるからこその恐怖もあるんです。
賛否両論ある作品かとは思いますが、かなり強いメッセージ性があるかと。
社会的な問題がそこかしこに折り込まれている作品で、このような描き方はすごく新鮮な気がします。
「歴史は繰り返す」
過去 現在 未来。
この先我々はどうなっていくのか。
今だからこそ観なくてはいけない作品だと思います。
ブラックな終わり方で…。
なんとも笑えない終わり方が予想外。
ヒトラーが現代にタイムスリップしたら…。
徹底的にわらいとばしちゃうか、風刺込めて描くか。これは後者だと思うけど何が悪いかずばり言い切っていないからちょっと考えちゃいました。
ところどころ、グッサリくるセリフもあって、改めてヒトラーって何者だったのか、って考えてしまいますね?誰もがヒトラーになびいて行ってしまうのが怖かったな。
歴史は繰り返す?
コメディなので、笑いが散りばめられていましたけど、私には逆にツマラナくて笑えませんでしたが、終盤になるにつれて話がシリアスになり、最後にヒトラーが言う言葉に考えさせられます。某国の話題の大統領候補者の顔が何度か浮かんでしまったのは、私だけでしょうか?
本物そっくり⁉︎
突如、煙とともに現代に現れたヒトラー。
街ゆく人に怪訝な顔をされながらも、威厳を保ちながら悠然と歩く姿に感心しました。
お笑い芸人と勘違いして、『ハイルヒトラー!』と叫ぶ人々。
そんなユーモア溢れる街中で、無表情に堂々と歩くヒトラー。
そんな姿に、始めは偽物と笑っていた人達も、本物なのかもしれない⁉︎と疑い始めるのでした。
足にまとわりつく犬を、銃で撃ち殺してしまうシーンには驚きましたが、彼の独裁的な人柄を感じる一幕でした。
YouTubeやテレビ番組にも果敢に出演し、人々の心を鷲掴みにしてゆくヒトラー。
やはり、独裁者ならではの魅力をドイツ人はどこかで感じ取っているのかもしれません…。
現代の伝達機器を通じて、己を宣伝しまくるその姿はやはり独裁者だった頃の面影を感じます。
しかしながら、今の時代に彼ほど説得力のある人がいないのも事実。
アメリカの大統領候補であるトランプさんも、ヒトラーに似通っている部分はありますが、ここまでハチャメチャな姿はなかなか…。
彼がこの世で成し遂げたかったことは何か?
そして、また元の世界に帰ることが出来るのかにも注目したいところです!
シリアスな社会問題をコメディで
タイムスリップしてきたヒトラーが見る現代。シリアスな社会問題(特に移民問題)を時間移動ネタを含むコメディで表現していく。思わず声を出して笑ってしまう所も多い。こちらから見たヒトラーはコメディに見えるが、ヒトラーからみた現代もまたコメディに見えるのかもしれない。この作品のコメディセンスは私と相性の良いものでした。
なるほど!!問題作です。
「ヒトラーが現代で本人ソックリさん芸人に?!」
ってイメージだったので、もっとコメディ色が濃い作品かと思っていましたが(大衆が喜ぶ姿に高揚して、自ら一発芸「ハイル!ヒトラー!」を繰り出す的なww)
本作では、ヒトラーはあくまでもヒトラーでした。
その極端な価値観に、ブラックな笑いが生まれるという構図。
瞬く間にYouTubeで人気者になり、Twitterで拡散(笑)
TVでも人気者になるのですが…
TVで公共の電波にのるという事はYouTubeやTwitterとは違う訳で、局側はタブーを破る決断が必要。
ところがその英断の裏側にあるのは、単なる個人の出世欲で、ヒトラーを利用しているだけ。。
このへんからが実に見事でした。
現代のドイツが抱えている問題が浮き彫りになればなるほど、ヒトラーが“現代”にあらわれた恐ろしさが増します。
もちろん、お堅い映画ではなく、笑いもキュートなラブもあるので、多くの人に観ていただきたい!
(→実はこの要素が鑑賞後ボディブローのように効いてくるのだが)
しかしこれ、ドイツが作った映画ですよね?
凄い!!
いや。逆にドイツでない国が作ったら、それはそれで問題か(^^;;
結論。女は怖いね。
『顔のないヒトラーたち』をネットレンタルで予約しているのですが、早く観たくなりました。
虚実ないまぜ、笑ってシリアス。
(試写会にて)
もしもヒトラーが現代に生きていたら、やはり1930年代と同様に
大衆の人気を得て権力を獲得するかもしれない、ということを、
ドキュメンタリー・タッチとメタ・フィクションを組み合わせ、
どこまでが虚でどこまでが実なのかクラクラさせながら、
ふんだんな笑いとリアリティをもって描いたドイツ映画。
面白い!
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