帰ってきたヒトラーのレビュー・感想・評価
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映画って面白いだろ?って言われてるような
フィクションとドキュメンタリーが混ざってるような演出(ホントに混ざってるのかもしれないけど)で映り込んだ人の目に黒線が入っていたりモザイクになっていたり、犬を撃ち殺したりヒトラーがネオナチに殴られたりする。ユダヤ人の認知症の老婆が、ヒトラーに向かって突然目をひん剥いてハツラツとブチ切れる。全てジャーマンギャグなんだろうが、その微妙なさじ加減を肌で理解することはぼくには出来ない。どの演出にも反応して笑えるところが多い。
イギリス人が観たら?ロシア人が観たら?ユダヤ系の人は?とまず考えてしまう自分は頭でっかちなんだろうが、少なくともドイツではスマッシュヒットを飛ばし、日本でも上映館は少ないが、土曜の21時40分の回でほぼ満席なところを観ると、誰もが学校で習った絶対的な悪人に興味があり、どこか右翼的な思想に羨望の眼差しを持っているところが興味深い。本気で今ヒトラーのような魅力的な独裁者が現れたら?この問題提起は日本に置き換えることもできる。
「大衆が私を選んだのだ」というようなセリフがあるが、これはヤられる。かつてドイツ人はホロコーストも敗戦も全てをヒトラーの責任として葬り去ろうとしたが、それを激烈にむし返す言葉だ。ユダヤ人を追いやったヒトラーと、難民を排斥する現代人は同じだよねっていう描かれ方も面白い。
ヒトラー役の俳優がパワフルで引き込まれる。距離感を持って観なくてはいけない!おもしろい!どうしよう!という変な緊張感が楽しい映画でした。
心酔しそうになった方々はエンディングで浄化を
イギリスEU脱退のタイミングでした笑
ヒトラーの思想を受け入れたのは国民であるという、
全体主義と民主主義の本質を突いていたと思う。
単なるパロディーではありません。後半からは笑えません。戦争を経験した世代の後退による最近のファシズムの台頭への警鐘を鳴らしているようにも思いました。なにより世代により認識が違うはず。
発見できた他映画のパロディ部分
・ヒトラー登場の仕方がターミネーター(黒い球体で出現)
・ザヴァツキがお母さんとパソコンで動画を
確認している時の背景の「back to the future」のポスター。
・そしてそもそもザヴァツキ自体マーティー=マクフライの格好じゃね?って笑 監督ファンなんですかね笑
いい映画
イギリスがEUからの離脱決定となった日に見たら・・・
イギリスがEUから離脱を決定した日に観ました。
人々の考え方の多様化や、格差社会、移民問題など多くの苦悩を抱える現代。
決してヒトラーは肯定されるべきじゃないけど、その主張が現代の大衆が求めているものとあまり変わらない。
現代人が過激に主張することが高じて行くとみんなヒトラーみたいになるのかもしれないな〜
あんたたちが選んだんだろう
かの大戦の責任をナチスにかぶせてしまったドイツ国民が作った映画。ホロコーストの生き残りのお婆さんが怒り狂うまで映画の行く末が心配なぐらいだった。
我が闘争の発禁解除がニュースになるぐらいセンシティブな話題なんだろうと思っていたのに、ドキュメンタリー風の場面は意外な展開。
まじめなザバツキ君は事実を背負いきれなくなって入院か。
笑えないけど面白い
ブラックジョーク。どこからが本当でどこからが嘘なのかわからない。
最後、ヒトラーを本物だと信じたAD君が精神を病んでしまったのに考えさせられた。
平日の昼間の回で観たけど結構はいっていた
終盤は引き込まれる♪
映画の演出とかは今風で好みが別れるかも。SNSとかを使った表現は日常で見飽きてるからあまり好きじゃない。最初は外国なユーモアが笑えずマネーモンスターの二の舞か?と思った。
でも、ほんとに最後の方は映画の世界に引き込まれる。みたあとは清々しかっのでこの評価。
でも社会的な映画を期待してるとがっかりするかもしれないかもなぁ。。
あぶねーあぶねー
ウッカリ彼の演説に引きこまれました。
その人物がどういう人間かわかっていようといまいと、
強大なる吸引力には逆らえないのだ。という
実体験ができます。
全体主義。
ハンナ・アーレントの言葉、
「悪は悪人が作り出すのではなく、思考停止の凡人が作る。」
なるほど、ホロコーストは、こうして、起きたのか。
納得します。
彼も彼の周りのクセのある人々も、わたしたちを
笑わせてくれますが、ふと、遠い国で起きていた他人事が、
他人事でないと気づいた瞬間、笑いは止まります。
よく、こんな映画つくったな。
総統面白い
ヒトラーのカリスマ性が心の中にジワジワ歩み寄ってくるような作品。そして現在の国際情勢に対する風刺であり警告だった。
随所に笑えるシーンがあったり、逆に全く笑えないシーンがあったりと上手くヒトラーの思想へと誘導されてるような感覚に陥る。
作品としては面白いんです。でも恐いんです。
笑ってた自分自身も恐くなる…
とあるシーンなんですが、まるで『ヒトラー 最期の12日間』に出てきた総統地下壕の会議のようで笑えるのに笑えない恐さがありましたよ
居心地悪い
現代に至るも最大のタブーであるヒトラー礼賛。ギャグであれカリカチュアであれ、やっぱり居心地悪い感覚がずっと貼りついていた。なんだか、そんな反応を見透かしてへらっと笑っている制作者の(ちょうど登場するアホなテレビ屋のような)思うツボにはまってしまっているようで、やはり居心地悪い。
ホラーよりもホラー
ヒトラーが現代に蘇ればこうなるかもという原作は傑作小説であるが、映像で見ると様々あるホラーと呼ばれるコンテンツよりもホラーであった。
様々あるホラーは空想ストーリーがほとんどであるが、本作はリアルよりのストーリーであったため怖さが潮の様に増していった。もちろん笑い要素もあったが。人間的にくる怖さの要素の方が強い。 そして現代(いま)の状態とは…
深く突き刺さる
一昨日からチケットが完売していたのも、
なるほどと頷ける。
これはドイツの映画ですが、なぜか日本人の自分にグサグサ突き刺さりました。
初めから最後まで、つっこみどころが満載。
劇場で、こんなに笑ったのは久しぶりです。
でも、こんなに笑えるのに、凍りつく気持ちになるなんて…。
ヒトラーが、あちこちで市民と語り合うシーン。
現代も1933年も同じだったのか?
魅了されていく人々の反応に、
世界中で起きてる極端な民族主義の台頭を思わずにいられませんでした。
ヒトラーのセリフに圧倒されました。
スクリーンの向こう側のヒトラーから、大きな宿題を突きつけられたような気持ちです。
カリスマに酔った…
すごい映画ですよ
コメディなんてとんでもない!
笑える所は盛りだくさんなんですけど…
ヒトラーのカリスマ性に映画の中なのにグイッと引き込まれます
映画ですらこんな状態になるんですから現実のヒトラーは物凄かったんでしょうね
タイムスリップ物は現代人が過去に行くより過去の人が現代に来る物語の方が感情移入しやすいですね
劇中ドイツ人の語るに語れない本音が同じ同盟国だった日本人として共感しちゃいます
あとテレビに対する批判は日本も同じですよね?!
日本映画界でも東条英機を題材に似たような映画を作ってくれないかな〜
上映館は少ないですけど映画館に足を運べるなら行く価値はありますよ
面白い。ヒトラーは小男ではない。
戦後70年経ち、ヒトラーを語るタブーも小さくなってきているのだろうが、この映画を撮れるのだから、ドイツはすごいな。
コメディーとしてかなり面白い。
ドイツでは料理番組が面白くいじれる何かがあるんですね。劇場のドイツ人たちもそこはすごくウケてた。
ヒトラーについてそう詳しいわけではないが、それでも相当な魅力的な人物だったのだろうとは想像ができる。
彼の演説で、爽快、希望、焦燥、優越、挑戦、を刺激されるのがわかる気になる。
環境が整いそこにヒトラーのような才能が現れれば、歴史は繰り返されるのだ。
今は1935年あたりと雰囲気が似ているのだろう。狭義のナショナリズムが刺激されるという意味で。劇中でもそんなことを言っていた。
ラストはとても良い。
ひとつだけ、違和感があった、ヒトラーは小男だと思っていたのだが。劇中のヒトラーは高身長ですね。
と思ってググってみるとヒトラーは175cmで、ドイツ人とはいえ小男ではないかな。
チャプリンの影響で小男だと思っていたと気づいた。
全国16館だけど、多少遠くても鑑賞お勧めです。
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