「なるほど!!問題作です。」帰ってきたヒトラー shironさんの映画レビュー(感想・評価)
なるほど!!問題作です。
「ヒトラーが現代で本人ソックリさん芸人に?!」
ってイメージだったので、もっとコメディ色が濃い作品かと思っていましたが(大衆が喜ぶ姿に高揚して、自ら一発芸「ハイル!ヒトラー!」を繰り出す的なww)
本作では、ヒトラーはあくまでもヒトラーでした。
その極端な価値観に、ブラックな笑いが生まれるという構図。
瞬く間にYouTubeで人気者になり、Twitterで拡散(笑)
TVでも人気者になるのですが…
TVで公共の電波にのるという事はYouTubeやTwitterとは違う訳で、局側はタブーを破る決断が必要。
ところがその英断の裏側にあるのは、単なる個人の出世欲で、ヒトラーを利用しているだけ。。
このへんからが実に見事でした。
現代のドイツが抱えている問題が浮き彫りになればなるほど、ヒトラーが“現代”にあらわれた恐ろしさが増します。
もちろん、お堅い映画ではなく、笑いもキュートなラブもあるので、多くの人に観ていただきたい!
(→実はこの要素が鑑賞後ボディブローのように効いてくるのだが)
しかしこれ、ドイツが作った映画ですよね?
凄い!!
いや。逆にドイツでない国が作ったら、それはそれで問題か(^^;;
結論。女は怖いね。
『顔のないヒトラーたち』をネットレンタルで予約しているのですが、早く観たくなりました。
コメントする