「義と大義」シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為(アテルイ) 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
義と大義
田村麿と深い縁のある処が、京都の観光名所となり、賑わっています。その観光ルートの片隅に、阿弖流為の碑が佇んでました。誰一人、足を停めることは、なかったです。あの石碑、まだあるんですかね?。
大きなコミュニティは、小さなコミュニティを飲み込むことで、大きくなるのでしょう。結果、荒ぶる神も、民の誇りを賭けて戟を振るい、刃を交える英雄譚も、時の彼方に消え失せるのでしょう。
しかし、大義の名の元に、さらに大きいコミュニティと対峙することを選択したら、忘却の彼方に消え失せるのは、私達なのかも、知れません。石碑ひとつ、残すことなくね。
梨園に疎い私なので、良く知らないんですが、サラブレッドな皆さんが、舞台を踏むと云うことで、凄まじい数の御見物。お陰で前列シートで、首が痛かった。とにかく、本作をご贔屓にする方々が、石碑に足を停め、この世界の形に、思い馳せることがあれば、阿弖流為と田村麿の描く未来に、少し近づくことも、できるのではないでしょうか。
ま、そんな堅苦しい理屈抜きして、楽しいですよ。お友達をお誘いの上、御覧あれ。
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