好きにならずにいられないのレビュー・感想・評価
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アイスランド映画って初めて見たと思う
あまりにもレビューの評判が良いので安心して視聴。
なるほど、こういうのは「好きだわー」って自信持って言える類のものだ。
高緯度の国アイスランド。
イギリスの更に北の方にぽつんと浮かぶ島。
(デンマークと交流があるんだなあ、合作という事は。
調べたら、しばらくデンマークの統治下にあったと判明)
当初、聞いた事もない言語で、いったいここは何処だろうと思いながら、寒そうな町を眺めた。
淡々とした映像に、突然挟まる母親とボーイフレンドの性行為。
成長出来ない高校男子以上に成長してない四十男。
ジオラマ作って戦争ごっこしてる。
振り回す方の彼女はもう詐欺罪レベルのメンヘラぶり。
主人公フーシに思い入れを持てば、かなり許せないんだけれど
フーシの友人は、何も言わずに彼を手伝う。
散らかった彼女の部屋を片付け食事を作り、彼女の代わりに仕事して、(挙句に仲間も出来る。)
悪気がなければ
そして、病んでいるのだから
許せる? いやいや
ゴミ女呼ばわりする母の気持ちは少しわかる、のに
初めての彼の恋を、喜ばしいと思う友人の気持ちがあたたかい。
主人公のインタビューで
当初、エジプトには行く予定だったが予算の都合でここで終わったとあった。
監督側の話だと、そこはいらない となったと。
この物語は完全なあてがき で、彼が受けないなら作らなかった映画だったとあった。
映画の手法としては、説明的な部分は全て省き
完結にストーリーが進む心地よさがある。
確かにエジプト行きがなく アイスランド国内で完結している良さはある。
誰もが言う 日本国内向けのポスターは間違っていると思う。この映画の解釈をしてなお このポスターにしたのなら
日本の映画ファンをわかっていない。侮り過ぎです。
もちろん題名も。
もうちょっと何とかならなかったのか?
メンヘラ
アイスランド映画いいな
超一途な大柄男の恋路
太陽を待ち望む
日本語タイトルからのイメージが悪かったがストーリーが気になり観てみたら、とても秀逸な作品でした。フーシには母親もいて、友達もいる、子どもや猫に懐かれる、彼女の代わりに働いたゴミ処理の仕事仲間もおそらく移民?で、先入観なしの相手にはすぐに彼の本質をわかっって受け入れられる。そのことに戸惑いながらも、少しずつ世界を広げていくフーシ。どこの国にもある、さまざまな差別や偏見、家族、老親、結婚、子どものと問題、孤独引きこもり鬱などがあるがままに丁寧に描かれていて全編を通して静かに心を動かされた。
屈折しないフーシ
毒親からの巣立ち
映画を見ているとフーシーはシングルマザーの家庭で育ったことがわかる。序盤でフーシーに対していろいろ講釈たれる白髪の男は、実は母親のボーイフレンドであり、しかもその男と白昼堂々、おまけに息子の目の前で情事に及ぶなど母親もまともではない人とわかる。そんな母親は43の自分の息子にようやく出来たガールフレンドをヘボ女と罵ったり、息子が別居すると言ったら放心状態になったりと、いかに息子を拘束してきたのかが描かれている。
そうしたことの弊害が他の人と築く関係性にどう作用するかこの映画では上手く表現されているなと感じた。最後の場面でフーシーは一人で飛行機で飛び立つのだが、前述の文脈と映画を照らし合わせてみると、それはまさにフーシーにとって巣立ちの瞬間なのだと感じた。
好きにはなれなかったかも。
宣伝ポスターが可愛い感じだったので、コメディを予想して前情報一切無しで鑑賞しました。
中身を開けてみれば、なんともこれまでに無いくらい可哀想な主人公、、。見た目で誤解されて、人に反論することができない小心者。ただし、味方がいない訳では無いんです。微力なだけで。
主人公のフーシは恋をしますが、このヒロインがなんとも微妙。ヒロインは心優しいフーシによって癒されていきますが、側からみるとヒロインがフーシをブンブン振り回しているようにしか見えません。
フーシ〜!かわいそ〜!って思える内はいいんですが、なんてったって言い返せない男ですから、「そこ!違うって言わないとダメだよフーシ!」「嫌って言わないと誤解されるよ!!」って言っても画面越しのフーシには届かず。嫌なことをされても受け入れたままor反発した時にはやりすぎて軽い事故になります。
皆さん他のレビューをみると「フーシが優しすぎる可愛すぎる」との感想が多い様に思います。しかし、考えてみてください。ダンス教室で出会って数回の男性が家の前に来て2人きりで旅行に誘ったり、職場まできたり、勝手に家に住みはじめたり、自分の代わりに業務をこなしていたり、自分のためにと言って空き店舗をリフォームして渡したり、、。
優しいんです。優しいんですが、ちょっとキモいかな。
うん、イケメンだとしても大したデートしてないのに海外旅行は無いわ〜。憧れの花屋さんも自分のデザインにしたかったかもしれないし。
どうせリフォームするなら、2人で笑いながらお店を作った方が夢があって素敵だなと。ありきたりですがそう思いました。女性の考えでも日本人的な感覚なのかもしれませんが、優しすぎるというかやりすぎです。
1人の女性のためにそこまでできる人はなかなかいません。だからこそ良いのかも知れませんが、そこまでしなくてもいいんじゃないかな〜。
莫大な優しさを押し売りされても困っちゃう人もいるんですよ。もしかしたらヒロインも鬱病だったので、優しさが逆に申し訳なくて辛かったのかも、、
この映画は寒くて暗い冬の景色が、フーシに対する周囲の対応と相まってより一層冷たく仕上がっています。
人によっては、この作品の優しさに注目する方もいらっしゃったようですが、私には辛さが際立つ演出に目が行ってしまい、「本気で心が病んでるときは見ない方がいいな。」と思いました。
映画が終わりに近づくにつれ、残りの時間でどうやって終わらせるの気になっていましたが、ハッピーエンドにも成らず、、プッツリエンドでしたね。
まさかここで切るとは思いませんでした。エジプトでいい出会いがあるといいね〜フーシ!(応援)
オタクの恋物語?
オタクの恋物語といった感じでしょうか。ポスターのインパクトはありますが、映画中はそれほどでもなく、心優しい男です。
恋物語といっても、恋に開かれてない心が、少しづつ開いていく感じかな。そこに優しさがあります。
【”外見と個人的嗜好により”孤独で不器用だが、心優しき大男の少し物悲しき恋物語】
<原題:フーシ そっけないなあ・・>
■今作の魅力、幾つか
・主人公、フーシが巨漢の太っちょで、髪の毛は寂しく、趣味が”有名な戦いを再現するジオラマ作り”という設定。しかもフーシは殆ど笑わない。
(中々無いね、こういう設定。個人的に好きである。)
・そんなフーシと仲が良いのは、隣の小さな女の子(成程)。けれど、両親は心配そう・・。
そんなフーシを同居している母が心配して(40歳を超えて、親と同居かあ・・)、与えたダンスレッスン券。
ダンスはしなかったけれど、出会った女性シェブン。
・この、シェブンとのギコチナイ遣り取りの中で、上手くフーシの優しさが描かれている。ハードロックが好きなのに、シェブンの好みを聞いてリクエストした曲。流れる曲を車内で聞く二人。(それにしても、フーシがローカル局のDJと仲が良くてリクエスト曲が直ぐ流れるのねえ・・。でも、違和感なし。)
・シェブンが決して、”凄い美人”ではないところ。(すいません、演じた女優さん・・。)
・シェブンが体調を崩し、窓を割って(おい!)部屋に入り、語りかけるフーシ。(ココラヘンでシェブンの”気質って”もしかして・・と思う。)シェブンの代わりに、空港荷物配送業務を”有給”を取って休み、”花屋”ではなく町の”清掃人”として、働くフーシ。
ー 人が良いというか、優しすぎるというか・・。あと、”仕方ないなあ”と言って有給を認める上司も良い。(というか、流石北欧。労働基準法、しっかりしてます。) -
<ラストを”哀しい結末”と観る人もいるかもしれないが、私は、”初めて自分の意思で見知らぬ国に旅立つ”フーシの姿を、彼は”未来へ新しい一歩踏み出したのだ” と思いました。>
■北欧のアイスランドが舞台のため、吹雪のシーンが多く、流れる曲調も短調系が多かったので、決して”ハッピー”感溢れる映画ではないが、じんわりと沁みて来る作品である。
女性に魅力が感じられなかったな
原題「Fusi」(フーシ)を「好きにならずにいられない」って邦題にしたのはギリギリ詐欺にならないレベル。そのくらいタイトルと印象の違う地味なアイスランド映画。(配給会社が搾り出した感ある)
主人公のピュアさを讃えるレビューが多いようだが、モテない人生を送ってきた人間ならわかる「純粋さ」で勝負するほかない、ってことを。なのでフーシの行動はまったくもって理解はできるが褒める感じではなかった。
後半ようやく話が動いたと思ったら終わってしまう。正直、面白さも楽しさもなく、切ないという感じでもなかった。
アイスランドの奇妙な映画を観たなぁ、というレベルの作品でした。
主人公の人柄の良さ
主人公を観ていくうちにどんどん応援したくなる。彼女のワガママ、近所の住人の理解力のなさ、職場の同僚からのイジメ などシャイな彼に様々な問題が襲いかかる。それでも彼らを責めず許す主人公。キレもせず最後まで良い人だった。彼には幸せになって欲しいと観ているみんなが思うだろう。主人公を好きにならずにいられないのだ!
ラストがイイ!
女はなんなの?
この映画が何を伝えたかったか私にはわかりませ?でした。
しかし、フーシの人柄の良さは伝わりました。女が急に鬱になるのはよくわからなかったが、それを必死で受け止めようとするフーシは本当に心優しい人間でした。
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