好きにならずにいられないのレビュー・感想・評価
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アイスランド映画いいな
個人的には好き。
劇的なストーリーじゃないけど、日常の変化ってこんなことでも大きい。
新しい人との出合いが自分を変えていく。
フーシの元の生活も悪くないと思う。
淡々と仕事をこなし、
趣味に没頭し、
ルーティンを大事にし、
ちょっと面倒な親を相手にする生活。
大人なのに奥さんがなんでいないの?
わからない。
ここのやり取りが好き。
ラストに少し口角が上がるのを見てホッとした。
フーシよかったなと思うし、変化していく姿を見習いたい。
超一途な大柄男の恋路
太陽を待ち望む
日本語タイトルからのイメージが悪かったがストーリーが気になり観てみたら、とても秀逸な作品でした。フーシには母親もいて、友達もいる、子どもや猫に懐かれる、彼女の代わりに働いたゴミ処理の仕事仲間もおそらく移民?で、先入観なしの相手にはすぐに彼の本質をわかっって受け入れられる。そのことに戸惑いながらも、少しずつ世界を広げていくフーシ。どこの国にもある、さまざまな差別や偏見、家族、老親、結婚、子どものと問題、孤独引きこもり鬱などがあるがままに丁寧に描かれていて全編を通して静かに心を動かされた。
屈折しないフーシ
毒親からの巣立ち
映画を見ているとフーシーはシングルマザーの家庭で育ったことがわかる。序盤でフーシーに対していろいろ講釈たれる白髪の男は、実は母親のボーイフレンドであり、しかもその男と白昼堂々、おまけに息子の目の前で情事に及ぶなど母親もまともではない人とわかる。そんな母親は43の自分の息子にようやく出来たガールフレンドをヘボ女と罵ったり、息子が別居すると言ったら放心状態になったりと、いかに息子を拘束してきたのかが描かれている。
そうしたことの弊害が他の人と築く関係性にどう作用するかこの映画では上手く表現されているなと感じた。最後の場面でフーシーは一人で飛行機で飛び立つのだが、前述の文脈と映画を照らし合わせてみると、それはまさにフーシーにとって巣立ちの瞬間なのだと感じた。
好きにはなれなかったかも。
宣伝ポスターが可愛い感じだったので、コメディを予想して前情報一切無しで鑑賞しました。
中身を開けてみれば、なんともこれまでに無いくらい可哀想な主人公、、。見た目で誤解されて、人に反論することができない小心者。ただし、味方がいない訳では無いんです。微力なだけで。
主人公のフーシは恋をしますが、このヒロインがなんとも微妙。ヒロインは心優しいフーシによって癒されていきますが、側からみるとヒロインがフーシをブンブン振り回しているようにしか見えません。
フーシ〜!かわいそ〜!って思える内はいいんですが、なんてったって言い返せない男ですから、「そこ!違うって言わないとダメだよフーシ!」「嫌って言わないと誤解されるよ!!」って言っても画面越しのフーシには届かず。嫌なことをされても受け入れたままor反発した時にはやりすぎて軽い事故になります。
皆さん他のレビューをみると「フーシが優しすぎる可愛すぎる」との感想が多い様に思います。しかし、考えてみてください。ダンス教室で出会って数回の男性が家の前に来て2人きりで旅行に誘ったり、職場まできたり、勝手に家に住みはじめたり、自分の代わりに業務をこなしていたり、自分のためにと言って空き店舗をリフォームして渡したり、、。
優しいんです。優しいんですが、ちょっとキモいかな。
うん、イケメンだとしても大したデートしてないのに海外旅行は無いわ〜。憧れの花屋さんも自分のデザインにしたかったかもしれないし。
どうせリフォームするなら、2人で笑いながらお店を作った方が夢があって素敵だなと。ありきたりですがそう思いました。女性の考えでも日本人的な感覚なのかもしれませんが、優しすぎるというかやりすぎです。
1人の女性のためにそこまでできる人はなかなかいません。だからこそ良いのかも知れませんが、そこまでしなくてもいいんじゃないかな〜。
莫大な優しさを押し売りされても困っちゃう人もいるんですよ。もしかしたらヒロインも鬱病だったので、優しさが逆に申し訳なくて辛かったのかも、、
この映画は寒くて暗い冬の景色が、フーシに対する周囲の対応と相まってより一層冷たく仕上がっています。
人によっては、この作品の優しさに注目する方もいらっしゃったようですが、私には辛さが際立つ演出に目が行ってしまい、「本気で心が病んでるときは見ない方がいいな。」と思いました。
映画が終わりに近づくにつれ、残りの時間でどうやって終わらせるの気になっていましたが、ハッピーエンドにも成らず、、プッツリエンドでしたね。
まさかここで切るとは思いませんでした。エジプトでいい出会いがあるといいね〜フーシ!(応援)
オタクの恋物語?
オタクの恋物語といった感じでしょうか。ポスターのインパクトはありますが、映画中はそれほどでもなく、心優しい男です。
恋物語といっても、恋に開かれてない心が、少しづつ開いていく感じかな。そこに優しさがあります。
【”外見と個人的嗜好により”孤独で不器用だが、心優しき大男の少し物悲しき恋物語】
<原題:フーシ そっけないなあ・・>
■今作の魅力、幾つか
・主人公、フーシが巨漢の太っちょで、髪の毛は寂しく、趣味が”有名な戦いを再現するジオラマ作り”という設定。しかもフーシは殆ど笑わない。
(中々無いね、こういう設定。個人的に好きである。)
・そんなフーシと仲が良いのは、隣の小さな女の子(成程)。けれど、両親は心配そう・・。
そんなフーシを同居している母が心配して(40歳を超えて、親と同居かあ・・)、与えたダンスレッスン券。
ダンスはしなかったけれど、出会った女性シェブン。
・この、シェブンとのギコチナイ遣り取りの中で、上手くフーシの優しさが描かれている。ハードロックが好きなのに、シェブンの好みを聞いてリクエストした曲。流れる曲を車内で聞く二人。(それにしても、フーシがローカル局のDJと仲が良くてリクエスト曲が直ぐ流れるのねえ・・。でも、違和感なし。)
・シェブンが決して、”凄い美人”ではないところ。(すいません、演じた女優さん・・。)
・シェブンが体調を崩し、窓を割って(おい!)部屋に入り、語りかけるフーシ。(ココラヘンでシェブンの”気質って”もしかして・・と思う。)シェブンの代わりに、空港荷物配送業務を”有給”を取って休み、”花屋”ではなく町の”清掃人”として、働くフーシ。
ー 人が良いというか、優しすぎるというか・・。あと、”仕方ないなあ”と言って有給を認める上司も良い。(というか、流石北欧。労働基準法、しっかりしてます。) -
<ラストを”哀しい結末”と観る人もいるかもしれないが、私は、”初めて自分の意思で見知らぬ国に旅立つ”フーシの姿を、彼は”未来へ新しい一歩踏み出したのだ” と思いました。>
■北欧のアイスランドが舞台のため、吹雪のシーンが多く、流れる曲調も短調系が多かったので、決して”ハッピー”感溢れる映画ではないが、じんわりと沁みて来る作品である。
女性に魅力が感じられなかったな
原題「Fusi」(フーシ)を「好きにならずにいられない」って邦題にしたのはギリギリ詐欺にならないレベル。そのくらいタイトルと印象の違う地味なアイスランド映画。(配給会社が搾り出した感ある)
主人公のピュアさを讃えるレビューが多いようだが、モテない人生を送ってきた人間ならわかる「純粋さ」で勝負するほかない、ってことを。なのでフーシの行動はまったくもって理解はできるが褒める感じではなかった。
後半ようやく話が動いたと思ったら終わってしまう。正直、面白さも楽しさもなく、切ないという感じでもなかった。
アイスランドの奇妙な映画を観たなぁ、というレベルの作品でした。
主人公の人柄の良さ
主人公を観ていくうちにどんどん応援したくなる。彼女のワガママ、近所の住人の理解力のなさ、職場の同僚からのイジメ などシャイな彼に様々な問題が襲いかかる。それでも彼らを責めず許す主人公。キレもせず最後まで良い人だった。彼には幸せになって欲しいと観ているみんなが思うだろう。主人公を好きにならずにいられないのだ!
ラストがイイ!
女はなんなの?
この映画が何を伝えたかったか私にはわかりませ?でした。
しかし、フーシの人柄の良さは伝わりました。女が急に鬱になるのはよくわからなかったが、それを必死で受け止めようとするフーシは本当に心優しい人間でした。
こんっな良い映画ない!
ポスターが元と日本用で全く違うことで有名なこの作品。
内容は、こんなに良い映画無い…。
しかし、人によっては苦しくて悲しくて切なくて、観れないかもしれない。
本当に本当に、上手に、「孤独」「鬱」「純粋」について描かれているから。
そしてとにかく映像が綺麗で、役者が上手い!
本当にある世界を観ているかのよう。
BGMもあざとくなく絶妙に切なさを揺さぶってくる。
もう、いたる所で、フーシ!可哀想(ToT)ってなる。
でも、いたる所で、フーシ!可愛い(ToT)ってなる。
しかしながら、原題のVirginMountainで良いと思うし、ポスターもなぜあんなに落書きいっぱい書いてフーシを罵りまくったのか。分かりやすさのためか。そうか。
この映画に可愛い要素がある事は理解できたが。
邦題の「好きにならずにいられない」というのも理解できるが。
説明的すぎて。
フーシが愛されるべき孤独な大男というのは、題名によってではなく、映画を鑑賞して感じ取りたいところ。
一見全てが陰気に不幸に浸かっているように見えるかも知れないが、フーシの優しさを軸に、幸せがいっぱい詰まっている。
独りであることが当たり前なので空回る事もあるが、独りであることを最大限に満喫しているようにも見えて、私には羨ましくも見えた。
それに、フーシは良い奴だから、分かる人には愛されているし、猫も直ぐ懐いてて。
華やかな世界、羨ましがられるような職やお洒落な生活じゃないが、そこに拘ってその中で生きていないし、幸せが確かにある。
落ち込んでしまうような事ばかりあるが、フーシは我慢や忍耐とかで生きてるんじゃなく、それが当たり前で、でも芯があって、でも外向的にはなれなくて。
しかし、最後に彼は旅行へと行く。初めての旅立ち。
愛した彼女に、最高のプレゼントを残して。たぶん、ただ彼女に元気になってほしいから。
そして、外向的なのが良い!って言うのではなく、一人の友人や、恋人フェイダをはじめ、タイ料理店の店員、ラジオDJ、ゴミ収集の仕事仲間などといった、人と友好的に過ごすことの価値を丁寧に映し出している。
フーシは、「一人でいたいんだ!放っといてくれ!」とか、「ケッ。私は偏屈なんだ、だから一人で良いのだ。」みたいな所が無いから良い。
だから優しい。気取ってない。怖くない。
私はこの映画を観れて良かったし、感動して涙が出たし、何回も観ているので、そろそろDVD買おうかなと思っている。
鬱の時や悲しい時に、こんな慈愛に溢れた人間に出逢いたいし、自分もフーシみたいな心の持ち主でありたいなと思った。
切ない気持ちが胸いっぱいに残る作品。 ジャケットだけ見てコメディラ...
切ない気持ちが胸いっぱいに残る作品。
ジャケットだけ見てコメディラブストーリーかなと思いきや、切なさいっぱいの物語でした。
振り回される側からすると、身も心も持っていかれるけど、自分が変われるチャンスにもなったのかな。
どんな仕打ちを受けても、「気にするな」って言えるフーシは、大人だなって思いました。
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