劇場公開日 2016年6月18日

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「【”外見と個人的嗜好により”孤独で不器用だが、心優しき大男の少し物悲しき恋物語】」好きにならずにいられない NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”外見と個人的嗜好により”孤独で不器用だが、心優しき大男の少し物悲しき恋物語】

2020年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

 <原題:フーシ そっけないなあ・・>

■今作の魅力、幾つか
 ・主人公、フーシが巨漢の太っちょで、髪の毛は寂しく、趣味が”有名な戦いを再現するジオラマ作り”という設定。しかもフーシは殆ど笑わない。
(中々無いね、こういう設定。個人的に好きである。)
 ・そんなフーシと仲が良いのは、隣の小さな女の子(成程)。けれど、両親は心配そう・・。

 そんなフーシを同居している母が心配して(40歳を超えて、親と同居かあ・・)、与えたダンスレッスン券。
 ダンスはしなかったけれど、出会った女性シェブン。

 ・この、シェブンとのギコチナイ遣り取りの中で、上手くフーシの優しさが描かれている。ハードロックが好きなのに、シェブンの好みを聞いてリクエストした曲。流れる曲を車内で聞く二人。(それにしても、フーシがローカル局のDJと仲が良くてリクエスト曲が直ぐ流れるのねえ・・。でも、違和感なし。)

 ・シェブンが決して、”凄い美人”ではないところ。(すいません、演じた女優さん・・。)

 ・シェブンが体調を崩し、窓を割って(おい!)部屋に入り、語りかけるフーシ。(ココラヘンでシェブンの”気質って”もしかして・・と思う。)シェブンの代わりに、空港荷物配送業務を”有給”を取って休み、”花屋”ではなく町の”清掃人”として、働くフーシ。
 ー 人が良いというか、優しすぎるというか・・。あと、”仕方ないなあ”と言って有給を認める上司も良い。(というか、流石北欧。労働基準法、しっかりしてます。) -

<ラストを”哀しい結末”と観る人もいるかもしれないが、私は、”初めて自分の意思で見知らぬ国に旅立つ”フーシの姿を、彼は”未来へ新しい一歩踏み出したのだ” と思いました。>

■北欧のアイスランドが舞台のため、吹雪のシーンが多く、流れる曲調も短調系が多かったので、決して”ハッピー”感溢れる映画ではないが、じんわりと沁みて来る作品である。

NOBU
CBさんのコメント
2020年5月13日

自分も「いい」と感じたらしいのですが、スコアは3.0とずいぶん厳しくつけてました。なんでだったのかなあ…

CB