マギーズ・プラン 幸せのあとしまつのレビュー・感想・評価
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フライヤーがMAX
フライヤーやWebサイトがとっても好きだったので楽しみにしていたのですが、このデザインから想像する内容とは違った。
フライヤーのこのシーンは本当一瞬で、この映画を表しているシーンでもなかったので何故この写真を使ったのかちょっと不思議。
二人の関係も出てるようで出てない巻。
本国のフライヤーやら見たら、全然違ったので、配給会社のデザイナー凄いなと感じる。
フォントとかイラストの感じとか素敵。
二人の愛を育んだ時間は短く、不倫の後に旦那への愛は冷める。
「私たちは不倫のままがよかったのよ」というセリフが印象的。
全員が全員そうじゃないだろうけど、こう思ってる人は結構多い印象。
ただ前半のイーサンホークが愛おし過ぎて、あんな求愛されたらそりゃファーーーてなる。
途中から結末は見えたけど、ハッピーエンドだったので良かった。
テーマは子供。
G・ガーウィグの肩幅はすごい。初めて観た時からガタイのいい
姉ちゃんだと思っていたが、まるでハンガーみたく掛けられそう。
さすがドイツ系!という感じだが、一色変わった個性が活きてる
彼女は私生活もこのマギーとよく似ている風なので(^^;さすがだ。
奇妙な三角関係だが、それぞれ皆さん頭のいい人なのでそこそこ
の選択ができそうなものだが夫婦となるとどうもうまくいかない。
特に夫役のイーサンに関しては、アンタ本当にバカなの!?って
言ってやりたくなるくらい子供っぽい。甘えてはすぐブチ切れる。
グレタ演じるマギーは続かない男関係を脱し精子提供だけを受け
出産しようと試みるが、そんな折、イーサン演じるジョンと一夜
を共にしてしまう。…で数年後には子供がいて、二人は結婚して
いるのだが、前妻ジョーゼットを演じるジュリアンの仕事ぶりと
ダメダメな家事ぶりを見かねて子供の面倒もマギーが見ている…
略奪愛の後始末。という感じなので自業自得ともいえるわけだが、
小説家として全く目の出ないジョンにだんだん嫌気がさしてくる。
あ~こりゃ前妻に返したほうがいいわ、向こうも好きみたいだし
ってアンタ(^^;おせっかいというより自己中もいいとこなのだが、
またこの計画にバカ夫が騙されるのだ。なんというのかこの流れ
あまり観ていて気持ちのいい展開とはいえない。洒落たコメディ
に描いているのだが、子供の立場でこの勝手さ許せます?って話。
しかし、タイトルに偽りはない。最後の〆に恐ろしい事実をこの
物語は提示してくるのだ。え~つまりこれって、最初から観客も
騙されてたってこと?まさか本人気付いてたよね?怖いぞマギー。
(しかしグレタが演じると嫌味じゃないのがいい。普通の女だと✖)
お節介?いやいや。無自覚な自己中でしょ。
そこはかとなくもやもやが残る作品。
ニューヨーク、グリニッジビレッジの風景は素敵、
マギーの服装、リリーとマギーの幸せ母子シーンも素敵。
役者は楽しそうに生き生きと演じているし、演技合戦も楽しい。
でも本筋は、肩透かしというか、論点がずれてる感じがして、いらいらしました。
あらすじはこんな感じです。
マギーは子供が欲しいが、男とは続かないので、友人から
精子提供を受ける予定。
↓
そんな折にジョンと出会って意気投合
ジョンは格上妻の尻に敷かれる日々を呪い、
小説を書きたがっている未成熟中年。
↓
友人ガイの精子をスポイドで自ら注入していたら、
ジョンがやってきて好きだと告白、マギーも告白してベッドへダイブ。
↓
ジョンの娘を産み、ジョンは離婚してマギーと再婚。
でも小説は完成も出版もせず、家事育児しないジョンと、
ジョンの子供たちの面倒も見て、てんてこ舞いのマギー。
↓
鬼嫁だと思っていたジョーゼットが知的で素敵な女性と知り、
うまくいかない結婚を精算するためなのに、
愛し合う2人をモトサヤにしようと、マギーはジョーゼットに
ジョンとよりを戻さないかと持ちかける
↓
ジョンは2人の策にまんまとはまって、ジョーゼットとヤる(バカすぎ)。
↓
女2人に手のひらころころされているとは知らず、
悲劇のヒロインよろしく嘆くジョンは
ジョーゼットとよりを戻そうとするが、
成り行きで訪問したマギーの友人宅でジョン返還計画を知ってしまい、
怒りくるって姿をくらます。
↓
マギーはお節介を反省。
ジョーゼットとはより仲良く。
ジョンは結局ジョーゼットとよりを戻し、
マギーは娘リリーとジョン&ジョーゼット一家と仲良しに(意味わからん)。
その上、リリーはなんだか数字が好きみたい。
あれあれ、精子提供してくれたガイは数学専攻よね?
皆がいるスケート場にガイもやってきた?
あっれー、実はリリーはジョンではなくガイの子?
それ何のフラグ?うそ、そのままおしまい?!
とまあ、こういう話です。
私のいらいらポイントは、
マギーがジョンにさめたのはわかるが、
その解決作を「ジョンとジョーゼットのため」として実行したことでしょうね。
なんで、小説を書くため大学を辞めたのに、
何年(恐らく2-3年?)たっても芽が出ず、
無職なのに家事も育児も手抜き(前はやってたのに)なジョンに幻滅したから
もういらん、別れたいって、はっきりゆわへんねん!!!!
本当は2人は愛し合ってるからとか、人のせいにして、
自分は「おせっかいだから」って。
おせっかいじゃなくて、自分勝手に無自覚なだけだろーよ。
無自覚な自己中がいっちばん嫌い、なので、そこにいらいらいらいらしました。
悪い子ではないし、精子提供を受ける辺りまでは、
自分に似てるなー、理解できるわーと思ってたから余計に。なにこれって。
コントロールしたがりがよくないんじゃない、
自己中をやめろともいわん。人は自己中なものだから。
ただ自己中を自覚しろ。自己中を人のためのお節介に粉飾するな。
そのように思いました。
ジョンは一緒にいる分にはかわいいと思えるだろうから、
セックスはするかもしれんけど、パートナーにするには未熟すぎる。
どこにでもいるただの男です。つまみ食い程度がいいでしょうよ。
また、結局リリーの製作担当者をガイか?と匂わせるのも意味わからんと思いました。
論点がずれるじゃんよ。ずっこけ話にするつもりか!
蛇足だ蛇足。品がないぜ、とかも思いました。
議論の余地があるいい題材を、もっと掘り下げろよ。せっかく高学歴の登場人物を揃えているのにさ!学者の意味ないやん。
ジョーゼットは、ジュリアンムーアが好きなので、面白いキャラを
楽しそうにやってはるわ、とは思いました。
でも、なんぼコロンビア大の終身雇用教員だからってさ、
食洗機の洗剤の適量もわからんのかい、と思いました。
書いてあるやろ洗剤の容れ物に!
あと、なんでジョーゼットの子供たちはデニッシュアメリカンスクールに
通ってたんでしょうね。ジョーゼットかジョンがデンマーク系なのかな?
辛辣な娘はよかったです。
現代的で議論のしがいのあるテーマを、
うわべだけかすってずっこけ話にしてしまっていて、こっちがずっこける出来です。
やれやれ。
人に優しく、誠実に、そしてありのままの自分で
女性版ウディ・アレンの登場かもね
ニューヨークの大学で働く30歳前後の女性マギー(グレタ・ガーウィグ)。
恋愛下手で、男と長続きしない。
けれど、子どもは欲しいもんだから、昔馴染みの男性の精子をいただいて人工授精で子どもを得ようと考えていた。
そんな矢先、文化人類学者のジョン(イーサン・ホーク)と出会い、心奪われてしまう。
が、彼には、(彼曰く)仕事人間の大学教授の悪妻ジョーゼット(ジュリアン・ムーア)がいたもんだから・・・
というところから始まる話で、その後、娘を得たマギーが略奪婚のような形でジョンも得るのだが、ジョンの身勝手さに嫌気が差して、彼をジョーゼットに返してしまえれば・・・というのがタイトルの「マギーの計画」。
まぁ、プランというよりはプロット(悪だくみ)なレベルなんだけれども。
あらすじだけ書き出してみると、艶笑コメディみたいなかんじなんだけれど、そういう類で笑わすのは当節非常に難しい。
なので、この映画も、その一歩手前。
悩みに悩む三者三様に共感してもらおうというようなアプローチ。
そこいらあたりは、なかなかうまくできている。
序盤から、「あぁ、こうあれかし」なんて願ってひとりでしゃべっているマギーの様子は、さしずめ女ウディ・アレン。
考えて選んだ結論が、あまり上手くいかないあたりもウディ・アレンに似ているかも。
それに、舞台もニューヨーク。
結構、悪くない。
だけれど、男の身としてみると、ジョンが「なんだかなぁ」。
傍から見ると、あまりにも無責任。
こんな子どもみたいな大人の男に、そうそうみんな惚れちゃうのかしらん、なんて思っちゃう。
ま、マギーもジョーゼットも「考える女」。
とすれば、こんな、考えなしの男に惚れちゃうのかもね。
マギーの子どもが誰の子か、そして、マギーが心許せる本当の相手が誰なのか、をオチとしてうまくまとめていて、なかなかの佳作の部類。
感情的にならない都会のインテリたちの三角関係
知的で都会的な人々のためのコメディと言えばウディ・アレンを思い出す。次世代のウディ・アレンという呼び声もあるノア・バウムバックのミューズであるグレタ・ガーウィグは、まるで第2のダイアン・キートンといったところか。その存在が知的で都会的なコメディが良く似合うし、作中ジュリアン・ムーアが言うように「凄く純粋で、ちょっとバカ」なところがユニークな個性に繋がっている。
この映画自体も、ちょっぴりアレン風味。やっぱり都会のインテリ系コメディはアレンの影響を受けずには作れないのかな?というもどかしさも少々。
登場人物全員がそれぞれちょっとずつズレていて、その噛み合わなさを楽しむという分には十分楽しめるコメディ。ただタイトルを「Maggie's Plan」とまでしたそのプラン自体が実にお粗末なもので、全然物語を盛り上げない。義娘から「計画性がない」と呆れられてしまうほどの他愛もないプランは、プランというよりただの思い付きでしかなく、物語を牽引したり象徴したりできるほどの吸引力を持たないのは聊か問題。当然の如くあっさり失敗して、あっさり終わってしまう程度しか描かれないのは不服か。
物語が終わって、「丸く収まった」というより「余計なことをした」だけのように見えてしまったのは、映画として正しかったのか?ともやもやする感じ。
この映画にはアレンもいないしバウムバックもいない。レベッカ・ミラーならではの魅力が、この作品からは感じられなかった。
可愛いアラフォー主人公
チョウ~マッタリ感な作品
フランシス・ハの面影が大
惜しい
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