はじまりへの旅のレビュー・感想・評価
全162件中、61~80件目を表示
チョムスキーの誕生日祝うのかよ!
思ったより良かった。カルトみたいでカルトにならないのは、父親が解釈を独占しないから。ストイックな修行を経て、現実へ帰っていく。ヒーロー誕生までのはなし。トイレに遺骨流すのは最高。
中途半端
いい話に持っていこうとしたのが失敗じゃないか?コメディなのかシリアスなのか、どっちつかずの半端さ。ブラックジョークなのに感動させる良品には届かなかった。
屋根から落ちた娘のケガで父親が回心なんてあきらかにおかしい。それまでにもっとハードな環境で暮らしていたのに。我が子に生命の危険がある…そこまで腹をくくっての生活じゃなかったのか?
頭のおかしい親父が回心して普通の一家に戻る…なんてストーリーとしてどこに魅力があるのか?
ユーモアのある作品として
現代のいろんなものに疑問を投げかけている作品。お父さん、途中で自信無くしすぎだろって突っ込みましたが、それも愛嬌。お父さんのファシズムに子どもの反発。いいですね。子どもはお父さんを超えられるか。お父さんは自分を超える子どもを受け入れられるか。この映画の後、彼らがどうなるのかも気になる。
この作品は一見すると、コミュニスト気取りの馬鹿親父に家族が振り回さ...
この作品は一見すると、コミュニスト気取りの馬鹿親父に家族が振り回されるドタバタ三流コメディですが、ラスト近くの岸壁家族合唱シーンに不覚にも泣いてしまいました。この一景のみでもお勧めに値する作品と思います。
育った環境の違い方
ここまで育ち方が違うとなると本当に価値観も色々と変わるだろうなと思いました。
けど今の現代であの生活をしている民族の種族の方以外いるんでしょうか?
お父さんは生まれた時からあの生活をしてたわけだはないでしょうし、奥様のために森で生活して居ましたが結局躁鬱病で自殺してしまいました。
常識はどこまで常識で、非常識はどこから非常識なのかは、本当に育ち方で基準も変わるのだろうと思いました。
最後には子供達から得るものでお父さん自身の考え方が変わっていき、森での生活スタイルも入れながら家に住みご飯もシリアルを食べるなど、今までの生活とは違うスタイルに変わっていき人の変化が目に見えてわかりやすいお話でした。
面白いつまんないというより、人の変化を見る映画でした。
最後にはご飯を食べながら今まで学校に通って居なかった子供達がスクールバスを待ち勉強をしている、それを見守る父親という、世間一般的にいう普通と言われる生活になってましたね。
どれが正しくて正しくなくてなんて本当のことなんてわかりかねますね。
色々考える映画でした。
思っていたより風変わりな家族ではなかったな〜〜。話の展開も?、⁇?...
思っていたより風変わりな家族ではなかったな〜〜。話の展開も?、⁇?って思う所があり残念。
ただ、ビゴさんは髭有りも無しも男前で素敵だった〜〜!
ほっこり系
6人兄弟なのに6人それぞれのストーリーが描き切れてなかったりとか、メッセージ性があるようでないような気がしたりとか、完璧な映画ではないですが、率直に楽しく観れました。
全然違うけど、リトル・ミスサンシャインが好きな人は気に入ると思います。
変わった(狂った?)家族が行くロードムービーものという点では共通してますが、あっち程コメディに振れてないです。
いくつか笑えるシーンもありますが、大爆笑にはならないというか。
育って来た環境がちがうにしても
Home schooling って、初めて認識しました。
社会の常識という時点でとらえると、一見おかしな、危ない家族だと思ってしまうけど
人生というサバイバルを生き抜くスキルを得られる教育はこっちなのかも
と、自分の常識 価値観の枠の狭さを教えられた。
自分の経験値を高める以外にも、世の中のことを知りたい と思えるきっかけをくれた映画の1つになった。
家族愛
世捨て人に近いヒッピーな父親とその子供たちとの交流を描いた物語。
家族は文明的な生活から離れ森に暮らしており、幼い子たちは森から出たことすらなく、森で暮らしていく為に必要な生活術は全て父親から学んでいる。
母親の葬式に参列するために、森を出て街に出ることになるが、私たちの常識とかけ離れた生活を送ってきた父親や子供たちは、良くも悪くも私たち驚かせる行動をとっていく。
また父親は社会的成功を納めている義父は生き方と考え方の違いで激しく対立しあいながらも、父親は子供たちの事を第一に考え、今後の生き方について結論を見出す。
この結論は父親にとっても子供たちにとっても義父義母にとってもベストなものだと思った。
ラスト15分のシーンは本当に美しかった。
子供たちを常識的に自由に育てる任務
設定はユーモラスだが、中身やテーマ性は深い。
社会や文明から離れ、森の奥深くで暮らす父親と三男三女の子供たち。
完全に原始的な生活を送っているという訳ではないが(最低限の金は持ってるようだし、車もあり、時折最も近くの店などにも顔を出す)、ほぼほぼ自然の中で自給自足。
父親独自の教育方で、身心共にアスリート並みに鍛えられ、一番上の長男は多くの著名大学に合格するほどで、一番下の妹は合衆国憲法をスラスラ暗記し哲学を唱えられる。
スゲーぞ、この父親…!
そんなある日、入院中だった母親が亡くなり、葬儀に出る為、父親は久し振りに、子供たちにとっては初めて“外の世界”へ赴く事になるのだが…。
見てて面白いのは、自分の中でも考えや価値観がぶつかり合う。
そもそも、何故こんな暮らしを…?
堕落しきった社会や文明を嫌悪し、子供たちを利発で逞しく育てる為。
その甲斐あって、子供たちは同じ年頃より一般以上の頭脳や肉体に。
教育は確かに見事なものだ。
しかし、社会や他人と交わった時の常識は…?
“外の世界”へやって来て、当然の如くカルチャー・ギャップ。
彼らは、何も知らない。笑いを誘うが、シュールでちょっとオカシイ。
立ち寄った伯母の家はピント外れの会話。
“食料を救え”という任務は、スーパーでの盗み。
初めて会話を交わした女の子に結婚の申し込み。
これが独自の教育方針に基づく子供たちの育て方かと思うと、やはり怪訝してしまう。
さらには、子供たちの安全性。
森の中での生活中、山登りで骨折。
体中は勿論アザや怪我だらけ。
終盤、ある事故が…。
父親の教育方は正しかったのか。
この子供たちの教育方は妻と決めたものなのだが…、
入院していた妻は精神を病み、その原因。子供たちへの悪影響。
独自の教育方は別に全否定するようなものではない。
しかし、長男は大学に行きたがってる。他の子供たちも社会や文明に憧れを抱き始めてる。
“普通”の社会や文明を批判しつつ、子供たちの将来の事や安全性、独善的な父親の教育方をチクリと刺しつつ、子供たちをどう成長させたか。
どちらか一方を肯定否定するのではなく、両者の善し悪しがバランスよく描かれている。
まあ、最後やった事は幾ら妻の願いだからと言ってもちょっと常軌を逸してるし、“いい方向”へ持っていった気もするが…、
笑いとほろ苦さ、深いテーマ性に考えさせられ、温かな気持ちにもなる。
はじまりへの旅
アメリカの制度に反対し森の中で子供達を正しく育てたいと言う父の教育の仕方に感動!子供に一流アスリート並の筋力と判断力や読解力を鍛え、子供に嘘をつかないと言う教育方針はどれだけ愛しているかが伝わってきます。しかし精神病になってしまった母がやっぱり可哀想!
人間として一度は観といた方がいい、素晴らしい作品です。
善し悪し
この一家は資本家からしたら、脅威だ。なにしろ、労働者にも消費者にもならずに暮らしているのだから。この一家は国家からしたら、脅威だ。なにしろ、税金を納めず国家から教育されるのを拒んでいるのだから。
200年後の人類は、大量消費・大量廃棄が罪になっているかもしれない。あるいは、「白人」「黒人」「黄色人種」という概念がなくなっているかもしれない。だって、たかだか72年前の日本では、命を捨てる事が美徳だったのに、現代は「自殺防止」「長生き」「延命治療」が普通の世の中です。
だから、人間の決める善し悪しなんて、時代によって大きく変わる。人間なんて本当いい加減な生き物だ。仮に資源が枯渇しだしたら、一家の様な暮らしが普通になる。「最先端な暮らし」なんて賞賛されるかも。未来のことは誰にも分からない。そんなことを思いながら、この一家を見てました。
子育ての話じゃなかったんだ!
最初は子供側に感情移入して、「こんな人が自分の父親だったら大変だなぁ」と思いながら観ていました。
しかし話が進むにつれ「これは父親であるベンの成長物語なんだ」と視点が逆転し、その後はエンディングまで一気でした。
自分の信条とかより子供が無事に育ってくれることが大事、とベンが気づいてよかった。
そして子ども自身で色々選択できる生活(とりあえず普通に学校は通うetc)へ軌道修正してくれて。
父親に振り回され、ハイスクールでの恋愛を経験できなかった長男のボウドヴァンや屋根から落ちてあわや死ぬところだったヴィスパーは可哀想でしたけど、まあ「終わりよければすべてよし」かな。
・・・とまとめつつも、ベンが最後まで突っ走る展開も見てみたかったと少し思うのでした。
三世代で楽しめる
前半、森での壮大で異常な世界観。電気なし、ガスなし、電波なしの生活を当たり前のようにする家族。羨ましい程の環境と父親。母が精神病で自殺したことから家族は動き出し、それぞれが抱えていた想いが少しずつ溢れ出す。妹家族を初めとする多くのものがこの異質な家族により対照することができた。自分たちの普通とは何なのか改めて考えさせられた。子供達に全く嘘をつかず、家族をひたむきに愛す父親ベンの心の動きが敏感に感じられた。都会に出た家族は見るもの全てが新しく、世界の広さを感じる。視点が違うとこうなるのかと面白かった。家族はいつも真剣。だけど、普通では考えられないことをするから可笑しくて笑えた。登場人物の心情を感じ易く、子の視点、親の視点でそれぞれ考えさせられるものがあり、何度か涙を唆られた。内容も映像も劇盤もとても美しく作品も俳優も監督も好きになった。10代でこの映画が観られて本当に良かった。また観たい映画の1つとなった。
全162件中、61~80件目を表示