はじまりへの旅のレビュー・感想・評価
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社会と合わない父親が社会のルールに則らない方法で子供達を教育する。...
社会と合わない父親が社会のルールに則らない方法で子供達を教育する。その成果はすさまじく、子供達は優秀である。「興味深い」という言葉が禁句、あらすじの紹介は考察ではない、真実はちゃんと子供に伝える。
子供だからと簡単に済ませるのではなく、1人の人間として、相手と対峙することの重要さを感じた。
最後はハッピーエンドでとても心温まる映画だった。
正しい答えのない問題は難しい…。
なんて深い映画なんでしょう…。
こんなに考えさせられる映画はなかなかない…。
多分一生心に残る作品になると思います。
これは、1つの家族の決断の物語。
そして、人間としての生き方の物語。
ある家族が、社会との関係を断ち切り、山奥で自給自足の生活を送る話。
そこには、自分たちと壮大な自然があるのみ。
都会の生活を知らない子供たちは、今ある世界が生きていく上での全てだと思っていました。
でも、母親の死が、きっかけとなり、家族に社会との新たな関係性が生まれて行きます。
新しい刺激に子供たちは興味津々!
全てが揃った素晴らしい環境に、子供たちも大興奮ですが、父親は社会との関係を断ち切ろうと空回りな行動ばかり…。
子供たちの成長、大人たちの反発、父親の苦悩、母親の死。
ここには、ありとあらゆる変化が詰まっています。
この映画を通じて、何が正しいとかを決断するのは難しいけれど、自分にとって何が大切かを考え、行動することは何よりも大事。
自分にとって、かけがえのないものを見つけられるようになったなら、きっと誰よりも強く生きていけるようになる!
最後に、もう一度始めからやり直そうとする、家族の決意に感動しました。
1つ言えるのは、子供にとって、親の存在は絶対的なものを秘めていということ。
だからこそ、軽率で軽はずみな言動も行動もできないのだと改めて気づかされました。
学ぶこととは
知識と学びについての映画だと思った。
彼らの生き方に共感できるかどうかはさておき(さておいた方が純粋に観れると思う)、知識のある彼らが何を学び、どう変わっていくかに対し、感動できるかどうかがこの作品の評価に関わっていくのかも。
ユーモアはあるけど、笑うようなコメディではない。
あと最後の方がとても美しかった。
とても良い映画だった。
誰に感情移入した?
今日はマットロス監督の作品をご紹介!カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門でも監督賞を獲得した作品なだけに、日本の映画の流行としては波に乗った作品ですね!
今回は、ストーリーテリングの奥に少し入って見ましょう!
毎回のごとく入っていますが、映画はキャラクターがメイン。キャラクターにどれだけ色を足せるのか、観客を惹きつけられるのかで映画の善し悪しが決まります。
さて今作。あなたはどのキャラクターに感情移入しましたか?
メインキャラクターのベンですか?長男のボゥですか?それとも一番下のザジャですか?
実際私は、途中でてきたベンの妹のハーパーの旦那さんジャックに感情移入していました。
大きなメインのテーマは家族ですが、それ以外にも、とても皮肉的にブラックコメディチックに描かれた資本主義がとても印象的で、ジャックの家庭はその象徴として登場しました。
もちろん我々は資本主義社会で暮らしているので、我々の普段はジャックの家庭です。一方ベンの家庭は我々現実とは大きくかけ離れた生活。しかしメインキャラクターはベンの家庭です。
そこで、疑問がでてきますよね。
「あなたは、メインキャラクターでもないジャックに感情移入しているけど、それってこの映画が面白かったてことなの?この映画がいい映画ってことなの?」
答えは、人それぞれだと思いますが、私の定義では、この映画は素晴らしい映画です!
メインキャラクターではないジャックに感情移入しましたが、だからと言ってメインキャラクターを信じられなかったわけではないです。
動物というのは他者の気持ちを感じ取ることができる生物です。さらに人間は他者の気持ちを感じ取る人の気持ちを感じ取ることができる動物です。
つまり、わたしはジャックに感情移入することで、ベンのキャラクターを感じ取っていたのです。そこまでは人間のストーリーテリングの領域が行き届く最大の範囲です。
とても色の濃いメインキャラクターを自分に近い存在であるジャックの家庭から見ることで、この映画を楽しんでいました。だから、こんなにちょっと異質でカルトチックと言われてもおかしくない映画であっても、テーマである家族を感じることができたし、素晴らしい映画だと感じることができました。
どうしても映画評論をするとなると、その映画が何を伝えようとしているのかを文章化しようとしてしまいますが、それはナンセンス。なぜなら、映画は映画館で2時間でストーリーを通してテーマを伝えるのが美しいのだから、それを文章化するとその美しさをぶち壊してしまうことになりますよね。
つまりは、映画評論を読んでも、その映画を見たことにはならないのです。映画は2時間楽しんでなんぼ。2時間の中で何が見えるのか、どのような感情になるのか、何が頭にのこるのか、何を伝えたくなるのか。これが映画の映画たる所以だと思いますね。
ストーリーテリングの最大の幅を使ってでも楽しむことができる映画は、なくてはならないもの。
ストーリーテリングの一角をなすと入っても過言ではないでしょう。
この映画もそう。2時間という枠組みでエンドロールで感じる感想が変わってくる。
わたしも最初は、なんとリズミカルで自分の波長に合う映画だろう!と思っていましたが、最後の最後のスローダウンで、すこしガクッときてしまった気分でした。
でも、何にせよ素晴らしい映画です!ぜひお手に取ってみては?
心で繋がってる
何の気なしに観はじめたけど、人生で最高と言っていいほどの傑作に出会ってしまった。
映像・音楽・キャラクター・ストーリー、全て大好き。
前を向いて次に進むには、けっこう大きなエネルギーが必要で
時間に追われて生きる僕らは、自分で思うより消耗しているのかもしれない。
じゃあいったいどこからその「エネルギー」を得ればいいのか。
そんな疑問に対するひとつの答えを示してくれているように感じた。
この作品と出会えて本当に良かったと思う。
過ぎたるは及ばざるがごとし
思いのほか良い映画だった。
文明から一線を置き、森で暮らす家族は
一見変人家族だけど、父親を中心とした家族の絆、
知識も人一倍、体の機能もアスリート並みと
こっちの方が正しいんじゃないかと思わせる。
母親の妹家族を8歳の子どもが、
知識でぐうの音も出させなくするのは
とても気持ち良かった。
だけど、こっちの生活の方が正しいんだよ、
お前ら間違ってるという映画ではなく、
どちらも正しいし間違ってるよねって所に進んで行く
のが素晴らしいなと思います。
父親も頑固のようで、一番は家族の事を思っての事で
間違ってたと思うの部分は訂正する決断も同じ父親
として感動した。
父親が魅力的で下の子が可愛い映画に外れなし。
「大胆に挑戦して楽しめ、全ては一瞬だ」
とても良い台詞でした。
世界の広さ、人の小ささ
外国語を2種類以上操り、博士号を1つでも持っていれば、普通ではない非常に優れた人物だが、世界の言語の種類は1,000を超え、日本の博士号の種類は200を超える。つまり、どれだけ優れていても、全世界を知る事はできない。人道的には一人の存在に意味があると言うが、意味があるのは私達ではなく世界であり、私達はその意味を理解する時に初めて意味を持つ。
日々、人生の最期の日だと思え!
【はじまりへの旅:おすすめポイント】
1.いやぁ、あり得ないと思いながらも、こんな子供たちとこんな父親やりたいなぁ、最高!!!
2.ナイ・キャッシュ役チャーリー・ショットウェル(末っ子)の全てのセリフが◎!!
3.レスリー・アビゲイル・キャッシュ役トリン・ミラーの初めての恋が素敵!!
4.家族で歌うシーンとお母さんとバイバイするシーンがジーンと来る!
【はじまりへの旅:名セリフ】
1.ベン・キャッシュ役ヴィゴ・モーテンセンの名セリフ
→「今日、少年は死んだ。これでお前は男だ。」
→「昨夜の夜、ママは自殺した。ついにな。」
→「クソくらえだな。」
→「ノーム・チョムスキーの誕生日だ!」
→「すべては悪気のない過ちだ。」
→「パパといれば人生はダメになる。」
→「でも、この俺は君のものだ。」
→「日々、人生の最期の日だと思え!」
2.レスリー・アビゲイル・キャッシュ役トリン・ミラーの名セリフ
→「私の代わりにあの子たちをお願い!」
3.ジャック役フランク・ランジェラの名セリフ
→「君はまぬかれざる客だ。」
→「幸運を!」
4.ボゥドヴァン“ボゥ”キャッシュ役ジョージ・マッケイの名セリフ
→「僕は決めた。君の心次第だ。結婚しよう!」
→「父さんが大事だ。お願いだよ、父さんまで失いたくない!」
→「父さんのせいで変人だと思われている。母さんは分かってた。」
5.ナイ・キャッシュ - チャーリー・ショットウェルの名セリフ
→「”人民に力を!” ”権力にノーを!”」
ラストシーンの一拍置く感じ良かった。 パッケージデザインがちょっと...
ラストシーンの一拍置く感じ良かった。
パッケージデザインがちょっとあざとい。
ヒッピーというよりはアナーキスト。
至って予定調和なストーリーながら、キャスト全員がハマってる。
スティーブと名前のついた改造バスでのロードムービー。
ヴィゴの髭ありと髭無しが拝める。
ノームチョムスキーって初耳の学者。
一家はワシントン州カスケード山脈を出発し、オレゴン州を海岸沿いに南下。母レスリーの葬儀が行われるニューメキシコ州ラスクルーセスまで2,400キロもの距離を5日間で旅した。
母に捧げるアンプラグド?のsweet child o mineはじめ音楽が良い。
いちいちオシャレだし子供たちがかーわいいしで、観てて気持ちの良い作...
いちいちオシャレだし子供たちがかーわいいしで、観てて気持ちの良い作品。内容はファンタジーだけど、まあ、いいんじゃないでしょうか。
これぞ家族愛
子供の教育環境って、集団で学ぶ大切さもあるけど。
ベンの教育方針だって間違ってはいないはず。
正解はないんじゃないか。子供たちがのびのびしていれば。
「母の遺言」で大きな転機を迎えたベン一家の紆余曲折が見ごたえあります。
大きなスクールバスっぽい車が、めっちゃ味があって。ロードムービー感満載。
最後の「おお!]がまた素敵でした。
最高なロードムービー!
バカ真面目に論じると娘が屋根からずり落ちて心配するのがおかしいとか、犯罪はダメだとか言いたくなるのだろうけど、フィクション映画てすから。そんなこと言い出したら他の映画にもいちいちケチつけるの?アクション映画みたことあるの?疲れるね〜。
純粋に観ていて面白い映画でしたよ!
Sweet Child of Mine のシーンは最高でした! それこそフィクション的に突っ込むことはできる曲ですけどね〜
終盤のファンタジーは?
父親(ビゴ・モーテンセン)は子供6人と山奥で暮らしている。
自分の信念から学校には行かせず、主に本から得られる知識とサバイバル技術を習得させていた。
母親は精神を病み、入院していたが、自殺してしまう。
母親の遺族からは葬儀への参列を断られたが、強行することに。
終盤はストーリーが明らかに破綻、ファンタジーとなる。
原理主義者は改心しないということか。
普通でなきゃいけない、普通なんてヤダ、何が正解だかわからない。父親...
普通でなきゃいけない、普通なんてヤダ、何が正解だかわからない。父親として子供たちに責任とって生きる正しさがどこにあるのか迷ってしまう映画だった。そして揺るがない家族の絆に嬉しさが込み上げてきた。
アスペルガー症候群的な家族の物語
40年位前にアドベンチャーファミリーっていう作品がありました。
作品の内容は違うけど、これを良とすれば、この作品は悪。
両親による在宅教育(洗脳教育)で学校に行かなくても子供達は頭脳明晰で優れた身体能力がある。
もっと宇宙人的に描いた方が面白かったかも。
犯罪のシーンはダメだよね。
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