「善し悪し」はじまりへの旅 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
善し悪し
この一家は資本家からしたら、脅威だ。なにしろ、労働者にも消費者にもならずに暮らしているのだから。この一家は国家からしたら、脅威だ。なにしろ、税金を納めず国家から教育されるのを拒んでいるのだから。
200年後の人類は、大量消費・大量廃棄が罪になっているかもしれない。あるいは、「白人」「黒人」「黄色人種」という概念がなくなっているかもしれない。だって、たかだか72年前の日本では、命を捨てる事が美徳だったのに、現代は「自殺防止」「長生き」「延命治療」が普通の世の中です。
だから、人間の決める善し悪しなんて、時代によって大きく変わる。人間なんて本当いい加減な生き物だ。仮に資源が枯渇しだしたら、一家の様な暮らしが普通になる。「最先端な暮らし」なんて賞賛されるかも。未来のことは誰にも分からない。そんなことを思いながら、この一家を見てました。
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