劇場公開日 2017年4月1日

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「三世代で楽しめる」はじまりへの旅 114645さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5三世代で楽しめる

2017年7月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

前半、森での壮大で異常な世界観。電気なし、ガスなし、電波なしの生活を当たり前のようにする家族。羨ましい程の環境と父親。母が精神病で自殺したことから家族は動き出し、それぞれが抱えていた想いが少しずつ溢れ出す。妹家族を初めとする多くのものがこの異質な家族により対照することができた。自分たちの普通とは何なのか改めて考えさせられた。子供達に全く嘘をつかず、家族をひたむきに愛す父親ベンの心の動きが敏感に感じられた。都会に出た家族は見るもの全てが新しく、世界の広さを感じる。視点が違うとこうなるのかと面白かった。家族はいつも真剣。だけど、普通では考えられないことをするから可笑しくて笑えた。登場人物の心情を感じ易く、子の視点、親の視点でそれぞれ考えさせられるものがあり、何度か涙を唆られた。内容も映像も劇盤もとても美しく作品も俳優も監督も好きになった。10代でこの映画が観られて本当に良かった。また観たい映画の1つとなった。

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