「親と子の成長の物語」はじまりへの旅 takuさんの映画レビュー(感想・評価)
親と子の成長の物語
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「何も知らない!本で読んだこと以外は何も知らないんだ!」
この時点で子どもはただ知識を蓄えているだけの状態。それはつまり、親の敷いたレールの人生を生きることで、現実社会では生きられない。
では、そこから自分の人生を歩むにはどうすればいいのか。
そう、知識を活かして行動するしかないのである。
「希望はない と思うと確実になくなる。自由への衝動と物事を変えるチャンスを感じたら 世界をよくできるかもしれない。」
こうして、子どもたちはようやく自分自身の人生を歩み始める。それは父親にとって自分の子育て観を見直すことに繋がる。
最後の食卓を囲んで家族で朝食を食べるシーン。父親はただ見つめるだけ。子どもたちは自分のやらねばならぬことをそれぞれしている。父親は与えられるもの全てを子どもに与え、それを見守り支える。子どもは与えられたものを生かし自らの人生を歩む。
そう、ようやくここからが人生の始まりなのだ。
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