「地味ですが力強いお話。」ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
地味ですが力強いお話。
話の筋に力があるので、映像や色や構成なんかに頼らずとも見応えのある映画に仕上がった、とも言えるのですが、もっと飾り気があってもと思ってしまいました。ごめんなさい。
ジュリアンムーアはいつでもいいです。大好きです。
ローレルの成熟した大人に相応しい思慮深さと落ち着きと強さにときめきました。ああいう人になりたいです。
エレンペイジも素敵でした。
若いステイシーが、若い故に治らないガンを受け入れられなくて治療などにムキになったり、保険のことなどを他人に頼れない様子に、切なくなりました。ステイシーの泣きかたが本当っぽかったです。関係を進めるときの戸惑いや喜びの様子もよく伝わる演技でした。
平等って、実感できたことないです。
私は日本人でストレートの女ですが、世界の実感は不平等です。
平等は目指すべきものだけど、いまだ遠いものだと思いました。
アメリカって地域差すごいですね。移民の国だから、世界中の価値観があって、多様性の幅が、ほぼ単一民族の島国人の想像では追いつかないなと思います。世界中の価値観が混ざり合っている部分もあるだろうけど、多くは混ざらずにあるんでしょうね。
ローレルが、白人で男でストレートのあなたと私では全然違うと叫んでいました。まさに。心底共感します。
スティーブカレル演じる活動家ラビが(うざくて)よかったです。茶番のようなデモは、やられたらイラつくでしょうが、必要なときもあるでしょう。
主題歌とそれからとった邦題はダサめです。エンドロールで歌詞を字幕で流してたので読みましたが、ときめかず。
原題通りでええのにとも思いますが、それでは客集まらんとも。