「ムーブメントは止まらない!」ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
ムーブメントは止まらない!
いやいや、わざわざ観に行った甲斐がありました。
人と違う事って指摘するのは難しいし、ましてや色々な人にカミングアウトするのはそれはもう考えるよりも困難な事なんでしょう。
しかも昔ながらの保守的な思想を持った土着的な人たちならなおさらです。
最近はテレビで海の向こうの話ですが、同性婚が報じられています。日本ではせいぜいパートナーシップ証明が、、、、。的な内容でしょう。
個人的な感想は同性愛であろうがお互いが認め合い、愛し合えば問題はないのですが、やはりいざ身内が「実は、、、」となると話は別でしょう。「えっ!?マジ?」ってなっちゃうと思うんですよねw
言われたこと無いんでわからないですがw
だとしたら反対している人の気持ちもわからなくもないかな?と。
しかし今作は『同性婚』を認めてくれではなくて、遺族年金をパートナーの相手にって所なんですよ。
ローレル(ジュリアンムーア)とステイシー(エレンペイジ)はパートナーとして認められているが配偶者ではない、法的な本当にチョットした事なんですが25年も警察を務めているのにもらえない。フザけた話です。
しかもローレルには病があり時間がない、日に日に弱っていく中で訴えを続けていくんですがステイシーと二人の愛に泣かされます。
ジュリアンムーアはバツイチで再婚もしているのでノーマルな人なんでしょうが、エレンペイジはレズビアンなんですねーw
かわいいのにw
なので二人の演技も非常にスムーズと言うか自然が感じです。エレンペイジの泣き顔がまたイイんですよね、ローレルが「あなたを囲っておきたい」と言うのも分かる気がします。
実話ものは結構好きで今作も感動するのですが、実在する2人を、馴れ初めはそんなに深く掘り下げられてはいませんが、パートナーになるまでをしっかりと描き「本当に幸せになって欲しい」と思いながら観てしまいます。
そして色々な場所や歴史の転換点で起きてきたムーブメントはニュージャージー州のオーシャン郡からも巻き起こり、2015年のアメリカでの同性婚まで付き進んでいったんでしょう。
同僚のマイケル・シャノンの温かさ、熱さに感動したりスティーブ・カレルに笑ったりと良くできた作品です。
いつも素晴らしいと褒める事のできないアメリカではありますが、気持ちのままに正しいと感じた事に脇目も振らず付き進んでいく様は日本人も見習うべきではないかな?と思います。
ラストに出てくる本人の写真が一段と感動を色濃く素晴らしい物にしてくれました。
鼻も詰まりましたw