「実写化恋愛邦画」一週間フレンズ。 ルルさんの映画レビュー(感想・評価)
実写化恋愛邦画
クリックして本文を読む
良くも悪くも、よくある実写化恋愛邦画の典型だなぁと思いました。「1週間で忘れちゃう」という設定でいえば若干特殊かもしれませんが、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」などと似た系統の恋愛映画で、定番といえば定番です(もちろん定番も良いのですが!)。
こういった実写邦画だとどうしてもセリフや一挙一動が不自然で痛々しく感じてしまうのですが、川口春奈さんの演技はその中でもとても自然で良かったです。山崎賢人さんは無邪気天真爛漫というザ・漫画主人公という役どころで再現難しかったんだろうだなぁとは思いますが、炎の前で涙ぐむシーンなどは切なくて感情移入してしまいました。
個人的な難点としては、物語の核となるヒロインの過去の謎は、もっとインパクト強いものにしてよかったのでは…と思いました。「学年の王子様に告白されクラスの女子から冷たい視線を浴び、親友から『抜けがけしないで』と言われた」なんて、もちろん現実であったのならたまったもんじゃないですが、散々作中で引っ張られ、よほど凄い過去があって今の記憶障害になってしまったんだろうと期待していた側としては「薄いな」…と思ってしまいました。
途中で出てきた九条くんも「裏切り者」「俺、あいつのこと大っ嫌いだから」と意味ありげな数々を残した割に、実際は中学の時告白の待ち合わせをすっぽかされたというもので、「う〜ん…」という感じでした。
総合的には楽しめたしホッコリしたのでよかったです。
コメントする