「ストーリーと戻れない過去」一週間フレンズ。 せっちゃそさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーと戻れない過去
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この2方向から切なさで胸がキュッとなりました。
原作は1巻を少し読んだことがあるくらい。
むしろスキマスイッチのリマスター版"奏"が聴ける。それが観に行った動機の大部分でしたが、その選択は正解だったなぁ、と思います。
しかしまぁ、観ていてただただ切ないせつない。
特筆すべきは、最終盤の卒業アルバムに寄せ書きを書くときに交換日記をしていたときのおそろいのペンが出てくるシーンや、長谷くんの座席が3年のときは藤宮さんの位置ってところ。位置では藤宮さんと一緒になれたのにもうそこには彼女はいない、という。
これらのシーンは観ていて切なさで自然に胸がキュッと締め付けられました。
原作とおりなのかもしれないですが、こういう細かい設定がより切なさに味を出していたと思います。
中盤あたりの隠れて自分たちだけの秘密でドキドキソワソワする感じとかは、ストーリーというよりかは「もう、こういう時代に戻れないのかぁ」という自分の立場に切なさを覚えました。
主人公たちと同じ高校生にも観て欲しいですが、高校時代の記憶がおぼろげになりつつあるアラサー世代、必見です。切なさと甘酸っぱさが思い起こされるはずです。
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(´- `).oO(そしてこの作品主演の長谷くん役・山崎賢人。「ヒロイン失格」「黒崎くんの〜」などの王子様・Sっ気キャラよりも、今作の実直で健気な高校生役がここまでフィットするとは!
今までにない彼の柔らかい姿が垣間見れました。今作からなにか掴んで飛躍してほしいなぁ、と思います。)
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