「悪くは無い」一週間フレンズ。 クソザコナメクジさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くは無い
在校生だが実際に南平高校がロケ地として使われていたのは昇降口、昇降口前の広場、生徒会室、図書室、屋上、階段のみで教室や廊下、通学路、体育館等は他のものを撮影に使っていた。勘のいい人なら学校の構造上の矛盾に気付いたかもしれない。
しかし基本的には多摩地区を使用しているらしく、青陵中や多摩センター、聖蹟駅前や桜ヶ丘住宅地も使われていた。
内容については名前や病気は同じものの若干の変更が感じられた。
原作とは異なる展開でそれはそれで興味深かったものの、もう少し原作に寄せても良かったのではと思われる。
キャストは全員「この映画」の特徴をよく捉えた演技をしていたと思う。しかしやはり藤宮に川口春奈を当ててしまったのはあまり良いとは思えない。原作においてはふわふわした雰囲気のキャラクターゆえ、川口春奈の印象はきつすぎる。
劇伴のレベルは高く、効果音も無駄に増やさないことで雰囲気をよく作れていた。スキマスイッチの奏はこの作品のために書き下ろされたものでは無いが雰囲気がよく合っていて王道なコード進行が泣ける。
個人的には終盤のパラパラマンガの出来が素晴らしく目を惹かれるものがあった。
余談だが南平高校のロケは2015年の夏期休暇中に行われていた。
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