「ジェットコースタームービー第三弾!!!!!」スター・トレック BEYOND ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
ジェットコースタームービー第三弾!!!!!
なんだかんだとリブート版で第三作まで来てしまったなあ、と。感慨深いものを感じております。なんつーか、カーク&スポックよりも自分が慣れ親しんだのはネクストジェネレーションの方でね。ピカード艦長なんですよ、ライカーなんですよ。データなんです。スター・トレックといったら今でも。
でもまあね、ピカード艦長早く出してくれよ!とは思いつつも、それでも三作続くんだから、流石にカークとスポックのことも好きになりつつあって。
前二作はカークがキャプテンになるまでの過程というか、クルー達とも本当のファミリーになる前、なり切れてない部分を描いていたように思うんです。カークなんて正直チャラいしDQNでしたからね。クソ真面目なスポックと反目しあいながら互いに認め合い成長していく!というのを二作でやり切ったのかなと。で、今作でまた同じ成長物語やってても仕方がないよね、てな感じで、敢えて導入部をTVドラマチックに仕上げたんでしょうね。
前作から数年後のスタートで、この旅の間には色々なことがあった、色んな未知と出逢ってきた、て風にして。成長したカークとスポックが、また違う局面で人生に行き詰りを感じたりして。人間関係としてのわだかまりはなく、互いに抱えた悩みを胸にして。なのに今回も巻き込まれるはただならぬ大参事!ジェットコースターの渦!
第三弾でもこのジェットコースタームービーは更に更にと加速を続けるんですなあ!
フロンティアの開拓よりも生き死にの窮地にこそ人生を見出すんですよ!悩んでたのに途端に活気づくカーク&スポック&クルー達ッ!サバイバルこそ我が人生!我が道と見つけたり!とばかりに活き活きしだす!新監督に交代した途端、泥臭くもなる破天荒アクションのつるべ打ち!
フロンティアの開拓よりも、結局はこうなる定めのエンタープライズメンバー。四作目のチームプレーにも更なる磨きがかかるんでしょうな。次回作も大いに期待してます!サボタージュ!
(アントン・イェルチンのご冥福をお祈りいたします)