「役者さんの個性」珍遊記 るかこ☆さんの映画レビュー(感想・評価)
役者さんの個性
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ピエール瀧が出ているから、という理由で見ました。
原作は読んだことありませんので、前知識は無し。
特にコメディはストーリー云々や演技力より、役者さんの個性重視だと思います。
そのような個性ある人達の中に、普通のドラマや映画で主役をやるような役者さんが加わってどう絡むのか、それが面白さに繋がると思います。
その点で言えば、ピエール瀧、温水洋一、と言った個性派の役者さんに加え、板尾創路、今野浩喜、カラテカ矢部太郎と、お笑いでもご活躍され、個性的な芸人さんも出演されています。
特に矢部太郎氏は役者では無いので、演技力よりも素人っぽさと、ザコの一人ではあるものの、外見の個性から一番「弱そう」なのに最後まで残ってしまった、どうするか?と言った時に自ら服を脱いで倒れる、と言う期待以上の演技を見せてくれました。
これも原作にはあるのかもしれませんが、展開を知っていれば先が読める上に、これを他の役者さんがやっても面白味も何もありません。
矢部太郎だからこそ、あっても無くても良いような、ストーリー展開にはあまり関係のないシーンの面白さが醸し出されるのだと思います。
クライマックスの太郎&玄奘と龍翔の掛け合いも、好きなシーンの一つですね。
さっさとやれ、と思うのですが、その繋ぎとしては十分に面白いです。
意外にも前半よりも後半のグダグダ感の方が好きだったりします。
作品によってはグダグダ感があまりにもつまらなく、さっさと終わって次のシーンに行って欲しいと思いますが、珍遊記に関して言えば、個人的には満足出来ました。
鑑賞する時はあまり期待しない方が楽しめると思います。
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