何者のレビュー・感想・評価
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心にグサグサと刺さる映画でした(笑)でも設定に違和感が(泣)
以前から気になっていた映画で
やっと休暇が取れたので昨日見てきましたー(*^^*)
舞台は ''就活''
就活には苦い思い出の方も然程苦労してない方もたくさんいるでしょうね
自分は秘密で(笑)
特に現代は就職氷河期と呼ばれる厳しい時代。。
そんな就活で集まる訳あり大学5年生5人(最終人数かな?)の就活を通して現れた人生観や人間関係、SNSの闇を実写化しました!って感じの映画です!!
徐々に崩れていく人間関係が堪らないですね(´;ω;`)
このタイトルにもつけましたが何が自分の心にグサグサ刺さると言うと、
主人公が自分を鏡に写しているかのような卑屈さ、、。
流石に裏垢には捨てアド使って一応鍵かけてます(そういう問題ではない)
それは於いておくとして、
就活は様々なドラマを生みだし自分自身と向き合う機会。
是非、もう就活は遥か昔のものになってる方にも改めて自分を見つめる機会として見ていただきたいです!!
1分間で自分自身を表現しなさいって簡単じゃないですからね(´・o・`)
最後の結末に不満を持っている方が多いのですが、
岡田将生くんに有村架純ちゃんが言っていた
''10点でもやらなきゃ0点のまま''(ごめんなさい、全然正確に覚えてません)
的なフレーズを佐藤健くんが、
面接で1分間でまとまらなくても言いたいことを言わなきゃ、
ということを表現してくれた結果なんだなと考えています。
※他に考え方とかあったらコメントしてくれたら嬉しいな〜なんて(*´▽`*)笑
あ、違和感なんですけどセミとか鳴いてたしテレビの天気予報とかからみて夏の設定なのに長袖のセーターとかおかしいなーとかそういう細かいところちょくちょくあったので残念でした。
あとこれ意見割れるかもですけど、岡田将生くん最初に有村架純ちゃんに大企業に依存してていいの的なことを言ってるくせに同棲かよ〜ってすごい思いました。
はい。ごめんなさい。
すごくよかった
ネットやSNSが映画で扱われると、なんとも鼻白む感じがあったのだが、この映画ではそんな感じを見事に逆手に取られた。やられた!という感じがして痛快だった。全員しゃらくさいと思っていたら、主人公もそう思っていた。
主人公が面接で語りだした場面がすごくよかった。山田孝之はなぜあんな見切ったような感じのことが言えるのだろう。
就職活動はしたことがないので、人生経験としてやっておくべきであったと改めて後悔した。
就活とは・・・
就活とは・・・
自分探しの旅のターニングポイント?
やりたいコトを何でも好き勝手に出来た学生時代から、裏表のあるドロドロしたビジネスの世界へ飛び込む際の通過儀礼なのかも知れない。
一人また一人と仲間が内定を獲得するにつれ、和気藹々とした学生ノリが次第に消え失せ、嫉妬や猜疑心といったマイナスの感情に塗り替えられていく。
主人公・拓人がTwitter上に溜め込んだ、鬱屈した感情が一気にネタバレされるクライマックスは一見の価値あり。
ま、難しいことは考えずとも、今この時代の若手実力派キャストの競演を楽しめりゃ、ある意味、メッケものっ!
内容は薄っぺらい
私たち若者からすると、ツイッターというコンテンツや就活といった身近なものをテーマにされた映画なので、共感できる部分や痛いところを突かれるシーンはたくさんありました。しかし、映画としてどうか?と言われれば物凄く薄っぺらいです。映画を通して就活生のリアルさを伝えたかったのならもうちょっと良いものが作れたと思います。ましてや、あんなに豪華な俳優陣でありながらここまで見応えがないとは。オチの甘い物を映画にするのは難しいとは思うけど…
まあ今就活に追われている人たちだったり若年層が「あるある(笑)」とネタにする分にはいい映画だと思います。
作り手自身がまだ何者でもない
今時の若者はSNSを就活ツールとしてるんだな〜と、実におっさんらしく思いながら観た。
意識高い系の隆良が意外と素直だったりするのは、若者らしくて好感を持てる。
ただ後半、裏垢がバレるあたりが一番の見せ場みたいになってるのは如何なものか?
そんな腹黒さなんて、人間の一面として当然備えてる部分だろう。原作がそうなのか脚本がそうなのかわからないけど、若いゆえの自意識過剰だと思った。まあそこも含め、青春映画とも言えるが、同世代にしか響かないのでは?
ただがむしゃらに生きて、自分が何者かなんて、死に際にでも振り返って考えりゃいいと思う。
怖い
就活を終えたばかりの時期での鑑賞だったため、リアル過ぎる現実に直視したくない部分もあった。
このタイミングで鑑賞していなければ、もう少し俯瞰できたのかもしれないが、それが出来なかった。
現実味があるストーリーに加えて、主人公の性格の悪さが際立つため、後味があまりよくない。
原作を知らないとわかりづらいかも..
私は原作既読です。なので、私なりに「何者」という作品が何を伝えたいのかを考えたうえで鑑賞しました。
しかし、正直原作を知らない方がこの映画を見ただけでは原作者のメッセージは読み取れきれないかな、と感じました。その要因の一つはセリフの言葉足らずにあるかと思います。本作の展開やセリフはほぼ原作に忠実ですが、尺の関係?でセリフを省略している部分があり、しかも重要なシーンでそれが見受けられました。
例えば、中盤でミヅキがタカヨシに本音をぶつけるシーン。「そんな姿誰も追ってないの...私たちはそういうところまで来たんだよ」というセリフがありましたが、...原作未読の方、この意味わかりましたかね?小説ではこの部分がもっと言葉で補われており、就活生という年代に向けた本作の一つの重要なメッセージとなっているのですが、どうもあのセリフだけでは伝わりにくいでしょう。また、その後サワ先輩がタクトに対し「ツイッターの140字が重なっただけで..」と諭すシーンがあります。実はこのセリフも原作より大分短くまとめられてしまいました。この場面にもSNS、ひいては現代のコミュニケーションに対し原作者が訴えたいことが詰まっていたのですが、やはりわかりにくかったという方もいらっしゃるでしょう。
もちろんメディアミックスにおいては、その担い手が伝えたいものや重きを置く部分をオリジナルとは変えていくことにも価値があると思います。しかし上記のシーンは、SNS世代の就活生に焦点を開けた本作において非常に大切な意味を持つはず。そこを省略してしまったのはとてももったいないな、と感じました。もしこの映画を見て何を言いたいのかよくわからなかったという方、是非原作を一読することをオススメします。
逆に映画化により原作が補われたと思える部分も。それが終盤、裏アカが発覚したタクトがミヅキに会いに行くシーン。実はあのシーンは映画オリジナルです。ミヅキもタクトの裏アカの存在を知っており、彼の痛々しい部分には気づいていた。でも決してリカのようにタクトを批判するようなことはせず、むしろ彼のひたむきに演劇に取り組んでいた姿を認めるのです。
私はこのシーンにこそ、本作の最大のメッセージが現れているのではないかと思います。そもそも本作で描かれている就活生たちの黒い感情やタクトのひねくれた観察は、決して見る者の嘲笑を誘うためのものではありません。誰もが持ちうる弱くて醜い部分、そこから目をそらして気づかないフリをする、あるいはそんな姿を責め立てるのではなく、自他のそのカッコ悪い部分を認め受け入れ許す。そして、その人の良い側面にもきちんと目を向けてあげる。それが社会のコミュニケーションのうえで必要なのだと「何者」は訴えているのです。まさに最後のミヅキの姿はそんな理想の姿を描いており、彼女の懐の深さと自分の矮小さを痛感したタクトはたまらず泣き崩れたのでしょう。原作では特定の場面で伝えなかったそのメッセージを、映画ではあのシーンで補完したのではないでしょうか。
長文失礼しました。繰り返しになりますが、本作を観て「結局何を伝えたいのかわからなかった」という方は、是非一度原作を手に取って頂くことをオススメします。その上でもう一度この映画を見直すと新しい発見があるかもしれませんね。
リアルやった
とりあえず、好きな俳優が多いし、snsという若者に使われるツールを用いた話しということで絶対観たいと思っていた。
佐藤健と二階堂ふみの検索履歴に関するやりとりはすごいよかった。あと、最後のギンジの公演や1分間スピーチからは佐藤健の変わっていく様子がわかりよかった。
今、就活してなくてよかった…
私が就活をしたのは2003年。13年前はスマホもSNSもなく、携帯の電波も屋外でしか入らないど田舎の実家に、就活の為ネット回線を契約してもらい、リクナビだマイナビだのとにらめっこしていました。
そんな時代を思い出しつつ、でももうちょっと牧歌的だったし、しかも私は関西圏で活動しただけだし、教育学部だから大学の友達はみんなのん気でさ、あんなマウンティング合戦はなかった。
今は辛いね、先に産まれててよかったと心から思いましたよ。
そして、少しでも良く見せようと虚勢をはったり、分析という名の見下しを垂れ流したり、といった愚行には多少なりとも身に覚えがあり、切り刻まれて血だらけ気分でした。
たくとの情けなさったら。片思いは告げることもできず(でも多分バレてるよ、みずきさんには)、見下していたリカからは痛い痛い反撃を受け。その中で、ギンジの劇団を見に行けたことと、まとまらないけど自分の言葉で語り出した面接が変化の兆しなんでしょう。がんばれ。10点でもいいからひねり出そうね、お互い。
二階堂ふみの反撃がよかったです。グッときました。自分の愚かさは知っている。でもこうでもしてないと立っていられない。その気持ちに共感しました。ふみちゃんの泣き方は、本当にいい。気持ちを掴まれます。
岡田将生と山田孝之もよかったなあ。
瑞月がたくとの裏アカをなんで知っていたのか、知っていてのあの言動なのか。そこ疑問です。
原作小説も買っちゃったんで読んだらわかる?かな?
ドロドロとしているが、それがまたいい
映画を良く観に行くので何度も何度も同じ予告を目にする。
この作品を初めて観た時は、「リア充が楽しい大学生活を謳歌するような作品か?そんな物は別に見たくねーな。」と思った。
何度も予告を見ている内に「方向性がちょっと違う、SNSを巧みに使ってんじゃね?」と興味を持ち、他のレビューを見て真っ向から意見が分かれているのが気になった。
後味が悪いのも良いなwと。
たぶんこれからの日本の映画界を背負っていくんだろう若手たちが沢山出ている。あまり期待する事も無く観ていたが、それぞれが本当に上手い。
まず佐藤くんキャラクター、彼の「えっ?」ってセリフはとても印象的で自分から出ていけない性格を非常に上手く表現できていた。
有村ちゃんは映画では初見だが、非常に穏やかな性格とこんなふんわりした子いるよなーとニヤニヤしながら観ていた。それでも芯のしっかりた性格なんだなと納得。
菅田君もCMの鬼ちゃんしか知らないんで「どうなの?」と思ったが非常にキャラになりきっていて、これもこんな奴いるわーと思ったwできれば関わりたくないタイプ。
バンドのボーカルだったけど、歌はそれほどって感じ。
二階堂ふみちゃんは帰国子女?で本当にプライドが高そう、でも社交性は高く、頭も良いと。で付き合ってすぐに同棲を始めるという少し意味不明なヤツ。
SCOOPではおとぼけの新米記者を演じていたけど、こんなキャラもできるんだ。すげー嫌い、と思ったw
たぶん岡田くんじゃなくて岡田くんと付き合っている自分が好きなんだろうなw
そんなふみちゃんと同棲している岡田くん、自分を高尚な人間と思いたいのか?それとも演じたいのかわからんがいちいち上から目線で他のメンバーにコメントをするのは見ていてウザッと思ったw
本当に演技がうまいねw
自分は就活をしたことが無いから大勢での面接等はわからないし、対策を考えるしんどさもよくわからない。
システムは知っているが、SNSもやってない。
やはり色々な人と繋がる利便性の裏に隠れた人間の本質や猜疑心が描かれたまれにみる作品だと感じた。
誰しもが人より少しでもいい暮らしを、幸せな生活を、より多くのお金をと思いながら生きているがそれを表に向けては出さずに内に秘めている。
もしかしたら自分は頑張っているのに評価されているのだろうか?
こんなに頑張っているのに他の人はもっと良い生活をしているのだろうか?
あいつの住んでいる家は?車は?家族は?
日本人にありがちな前へ倣え、横に倣えでもし自分が列からはみ出してしまっていたら、、、。
もし他の人よりも劣っていたら、、、。
そういう劣等感や焦燥感に苛まれSNSを開く。
もちろんSNSでしか手に入らないメリットもあるだろうが、自分を含めやはりまわりが気になってしまう。もし他人が○○だったら、、、。
そんなただの普通の日常を、日本中で起きている出来事を就活と言うテーマと大学生の男女間と言うテーマを使って作られた今作品は見ていて非常に共感できたし自分を見ている様で心が痛いという面もあった。
しかしこう言う出来事と言うか色々な事が起こるのだから、本当に大切な物を見つけることが出来るし、それを守ろうとも思えるのだろう。
それでも有村ちゃんみたいな、純真な子もいるんだよねー。だから生きているのは面白い。
二階堂ちゃんにスマホ見られた時はホラーかと思ったw
こええええwってw
でも本当はもっと汚い言葉で罵ったり、書き込んだりするでしょw
あれじゃあ、まだ言葉が綺麗でしょうw
それで?
僕も最近まで大学生だったし、SNSのドロドロしたところや就活のテクニックみたいなのは知ってますし共感もしましたが、それを映画で見せられて「それで?」って感想でした。
それを活用したドラマ部分が甘かったんじゃないかと思います。
主人公が嫌なやつな雰囲気は始めから醸し出してたから、裏アカでつぶやくぐらいだとインパクトがありませんでした。
日常そのままというか、もっと年齢が高い世代とかだと感想が違うと思います!
二階堂ふみのいちいち癪にさわるセリフは最高でした!
山田孝之はただの嫌な先輩になってたと思います。もうちょっとフォローしてあげてもいい気が…
自分の事を言い当てられた。
数日前に闇金ウシジマくんファイナルを観たので山田孝之さん目当てで見に行きました。出番が少なくて残念(泣)
前半は普通に観てたのですが終わりかけに、たくとが本心は皆を馬鹿にしてると言われ、その内容がツイッター形式で流れてた内容、全てが自分に当てはまってるのでドキッとして目が覚めました。
今の就職活動て大変なんですね。平成元年辺り、バブル後半の売り手市場を経験してるので劇中の就職活動は演出?と思って見てました。
演劇
原作未読で観ましたが、読みたくなりました!
自分は3年前に就活した人なので、丁度原作のリリースも同時期くらいだった記憶があり(朝井リョウさんもほぼ同い年だし)どれくらい共感できるかな〜と思いながら観にいったんですが、結論、共感はせず。
しかもけっこう最初はサムイと感じる。こじらせ大学生、ああ〜、でもこういう人たちいるいる、あと意識高い系とか、周りにもいたかもな。それにしても菅田将暉くん可愛い。好き。っていうのが前半の感想。
だんだん登場人物の嫌な部分が出てくるけど、大袈裟な印象。映画だからってちょっとドラマチックにしすぎじゃないか?という、自分が共感できないからかもしれないけど、なんとなくリアリティを感じない。
が、後半のミュージカル落ちで、なんだか全部の展開を許せました。なるほど。
これを文章で読むとどんな感じなのかな、と思ったので、帰りに原作を買って帰ろうかと。
映画の構成はすごくいいと思いました。ストーリーの進み方は心地よいし、観せたい部分もわかりやすく強調されているし、とにかく菅田将暉はかわいい。
特にこの作品は脚本あっての構成になっていると思うので、構成だけがよい、というのも違いますが。
最後まで観ると、あ、面白かったな。と思えます。
途中は、このキャラクターは一体なんの役割なんだろう?とか、ちょっと誇張しすぎだな、とか、ここ必要なのか?とか、色々つっこみたくなったんですが
ラストまで終わってようやく、そういう難しい映画じゃなくて、もっとシンプルな話だったんだな、と全部が納得できました。
誰にでもある話です。テーマが就活だっただけ。わたしはあんなに就活に命かけてなかったし、正社員になれなければアルバイトしたらいいと思ってたし、大卒のプライドなんてあんなに無かったけど、就活の話じゃなくたって、みんな一回は通る人も多いんじゃないかなぁ、という、子供と大人の間にいる人間の、自分の中での色んな葛藤、渦のぶつかり合い。
映画館じゃなくてもよかったかも。
ヤスタカサウンド好きです。
あと再三になりますが菅田将暉くんはかわいい。
古くせー"何者"は、"桐島、部活やめるってよ"の続編か?
※注1 あ、ドンデン返し映画だと思ってないのでネタバレまーす!
※注2 長文です。
(あらすじ)
"就活を一緒に頑張ろう!"って集まった大学生:拓人(佐藤健)、光太郎(菅田将暉)、瑞月(有村架純)、理香(二階堂ふみ)、隆良(岡田将生)の5人。最初は励まし合っていた彼等だったが、互いの価値観の違いや、自意識、言葉の行き違い、SNSの書き込みなどによって、その関係が変わっていく。
※絶賛コメントではありません。
また、朝井リョウせんせファンの方、閲覧注意です!
すみません。
そうそう、朝井リョウせんせ原作なんですよ。
「桐島、部活やめるってよ」の原作者ですね。
実は本作を観て、映画「桐島、部活やめるってよ」を見直しました!
だって、桐島~は"部活"がキーになってて、本作は"就活"ですもんね。
狭い世界を描いてる点で、共通してる何かがあると思って。
あと、私ちょっと勘違いしてたかも?って思ったんですよ。
いや、桐島~観た当初は、朝井せんせ=映画部の子達かな?って思ったんですよね。
ほら、神木隆之介くんの役ですよ。
関係ないけど、神木くんの眼鏡をあげる仕草が好きでしたー♡
非リア充の神木くん達が、リア充の桐島の取り巻き達に勝つ!神木くんを、朝井せんせだと思ってて、かなり微笑ましく観てました。
でも本作を観て、あれ、違うぞ。と。
うわ!やっべwって、なりました(笑)
何故、やっべって思ったかを、今からお話します。
でも私、バブル後期社会人デビューで、企業から接待受けて「どうぞ来てください!」って言われる時代で、就活で苦労した経験がないんです。
しかも大学も美術系で"個"で生きてる人達が多いので、なんでしょう?友達との距離感が、圧倒的に違うんですよね。
本作は、就活あるある。
もしくは、こんなやついるよねー!
もしくは、お前は俺か!?
な"共感力"に依存する映画なので、そこに乗れなかった私は、とんちんかんな感想になってしまうかもしれません。
お許しください。
主人公は、拓人ですね。
ここ、一番の間違いのように思えますけど……、まあいいです(笑)
冷静な分析屋ってことで、意識高い系の理香と、集団の中で生きたくないクリエイティブ思考の隆良カップルを、寒いって感じで見てるんです。
で、就活に関してもそうとう分析してて、いかにも"内定もらえる新卒者"を演じています。あ、だからこそ、貰えないんですけどね(笑)
そんなの、面接官はお見通しですから。
そして、仲間の中でも"良き就活アドバイザーな自分"を演じています。
もともと拓人って演劇をやってたんですね。
でも、食べていけなわけで、諦めたんです。
しかし、元の仲間は続けている。
舞台のクオリティはさておき、自分で劇団を立ち上げて、月一で公演してる。ま、気になりますよね。
そう、この"演じる"が、本作の大きなテーマではないかと思います。
プロモーションでは、人間の本音と建前、面と裏を描く!つってはりましたけど。
そうじゃなくて、"なりたい自分を演じる自分"と、"本当の自分"の差でしょう?
人間は、夢を見始めた瞬間に不幸になるんですよ。
そこに届かない自分を、嘆き悲しんで。
ただ、本当の自分=裏=闇=人間不信とかいってしまうのは、かなり短絡的だし、優しくない目線だなーと。
人間の心の機微を描けてないなーと、ちょっと残念。
だって、人は嘘をついたり、何かを隠して、取り繕って生きているもんじゃないですか。
ね、朝井せんせ。
個人的に思うんですが、裏がある人間より"バカ正直"と言われる部類の人達の方が怖くないですか?
彼等は空気なんか読まないし、こちらのタイミングなど全く気にせず、企画会議でもこっちの一番の見せ場で「すみません!俺、そういうの、全くわかんないです!」とか言ったりするんですよ。悪気なく。
私は"裏がない人間こそ怖い"と思いますよ。
だって、読めないもん。読むものがないんだから(笑)
なので、フォレストガンプって良い映画ですけど、同時に怖いなぁーって思うんです。
冷静な分析屋で就活アドバイザー的な拓人ですが、別アカウントのツイッターでみんなを批判?してたんですね。
ここ、大きめのBGMでダーン!って、ドラマティックに過去回想シーンが流れ、心の中の声がかたかたとツイートされるんです。
実は別なこと、思っちゃってました!って。
びっくりしました。
いや、ドンデン返しだからじゃないですよ!
"普通のこと"を、オチとか言うんでー(笑)
こんなSNSの使い方、某巨大掲示板ができた2000年前後からみんなやってはりましたよ。
もっというなら、その頃からネット小説の世界では、こんな切り口のお話が沢山転がっていました。
朝井せんせってお若いのに、感覚が古いんですね。
特にSNSをネガティブに描いてるとことか、老齢の作家先生かと思いました。
しかも拓人のツイッター、"闇"というほど辛辣ではありません(笑)
原作は未読なので分かりませんが、朝井せんせって就活で苦労したことも、それで他人を妬んだことも恐らくないんでしょう。もちろん、某プロデューサーも。
悪口の言い方、下手っすよ。
その為、どんでん返ってないです!
「登場人物がつまんないのは、作者がつまんないから」
登場人物って、作者のミニミーですもんね。
あ、いやいや、違います!私じゃないですよ!奥田英朗せんせが仰ってたんですよ。
いや、この分析屋の主人公:拓人に、朝井せんせが透けて見えたんです。
本作のラスト。
主人公は改心して表面的な言葉ではなく、本心を語ろうとします。
うーん。なんというか……。
本心で語る=演じない自分がいいみたいな結論になってて。
そこも違うだろーと。
その結論、あまりにも捻りなしで簡単だな!と。
そんな簡単にまとめんなよ、と。
そもそも人間の心理を、表とか裏とかー、簡単なんですよ。
最近の若者って、こんなに視野狭窄気味なんですかね?
拓人を主人公にしたから、こうなるんですよね。
隆良の視点で、もっと(朝井せんせがちょっと体験した就活を)客観的に桐島~的に俯瞰で描けば、"これが若者のリアル"以外の、もっと深みのあるテーマが生まれたのかも。てか、こんな嫌ミス風味、いらんでしょ?
桐島~、で、ゾンビ映画撮りたい神木くんの役に、教師が言うじゃないですか。
「もっと身の回りのこと書け。恋とか、高校生ならでわなやつ。ゾンビはリアルじゃないから」
みたいな。
ね?ね?
神木君の役は、ゾンビ=高校生活のメタファーとして描こうとした訳ですよね。
高校生活って、そんな生温いもんじゃないから!って。
むしろ、ゾンビがリアルという。
そこまで分かってた朝井せんせが、こんなの"若者のリアル"とか思ってるとしたらがっかりですよ。若者とか、青春とか、言っちゃうの?って。
がっかりですよ!
本作も桐島~と同じく、あの頃の痛い自分を追体験させる。という手法ですが、そこに私の"あの頃"はありませんでした。
ある方だと、楽しめるんですかね?
ただ偉そうに言わせて頂くと、共感できなくても、理解できなくても、説得されてしまうすげー映画って、ありますよねー。
さて、タイトルの疑問です。
"「何者」は、「桐島、部活やめるってよ」の続編か?"です。
桐島~では、高校の人気者:桐島が部活を辞めることで広がる波紋、そこから浮かび上がる生徒達の関係、スクールカースト的なお話でしたね。
私ずっと考えてたんです。劇中に登場しない桐島って、この騒動を見てどんな顔してるのかな?って。
早稲田在学中に史上最年少で"すばる文学賞"を受賞し、映画化され、ベストセラーになり、東宝に入社し、本作の原作で直木賞を受賞し、映画化された、ヒエラルキートップの朝井せんせが透ける拓人を見た時、「あ、こいつが桐島だ!」って思いました。
桐島、上からみんなを見て、こんなふうに分析してたんだ。って。
つまりこの映画、朝井せんせ自身の改心の物語なんですよ!
あ、あれ、強引ですか?
高校時代、みんなを騒がせた人気者:桐島が、大学~就職時に一悶着あって心を入れ替えるの巻!
そう考えれば、更に面白くなるんですよねー。
"桐島、部活やめるってよ"が!
そっちが?
ええ、そっちがです!
だってー、本作の予告とかで流れている「俺達、何者かになれるのか?」の答え、桐島~のラストで出てるじゃん。
あれ、ほんと秀逸なラストですよ。
そんな朝井せんせの頭の中を軽く覗く感じで、2作を見比べることをオススメします。
えっとー、以上です!
いつも、長々とすみません。
今日的なコミュニケーション問題
あまり情報を入れないで劇場に。
就活をめぐるドラマかと思ったがさにあらず。SNSと人との距離感、コミュニケーションがテーマの映画だと感じた。
劇中あまり語らぬ主人公、そここそがラストに繋がるポイントであった。ツイッターやるので感覚的にもよくわかる。
何者でもなく傍観者、批評家のようだった主人公が自分の言葉で語り出すラストに救いが見えた、気がした。
映像化するには難しい題材だと思ったが映画ならではの展開もあり意欲的な作品でした。
予告編がMAX
予告編を観ていて「予告編がMAXだろうから観なくていいかな」と思っていたけど、時間もあったので鑑賞。
中田ヤスタカのあのリズムと米津玄師の声に音に合わせる予告編。
ドラゴンタトゥーの女の予告編を思い出す。
映画を観て思ったのは、「嗚呼、就活の時、こういう人いたいた。」でした。
就活の闇を描いているように見えるけど、そもそも闇を抱えている現代に多い若者を就活という人生のイベントでより分かりやすく描かれているという印象。
SNSが出てこなければ、現代の若者以外も当てはまる項目は多かったと思う。
小説では出来ない映画ならではの演出を、映画内のテーマで表現している点は映画として見応えがあった。
とにかく学生時代にTwitterなくてよかったと心から思っています。
※以下ネタバレ
小説では出来ない映画ならではの演出というのは、舞台をやっている主人公になぞらえて、事の顛末を舞台で表現。
もっと舞台の時間を増やして演出があっても良かった気がする。短かった。
若しくは『ファブリックの女王』みたいに舞台メインの演出も有かなぁとも思った。(とっても個人的に)
舞台演出のシーンに入る所はある意味ホラーだけど、結構あれはみんなにあるとも思った。
友達が決まった就職先を調べたりとかは周りの人もしていたし(ブラック企業かとか悪い噂中心に調べることはしなかったけど)、もうちょっと怖いところをばれたら良かったなと思った。
っていうか、お前、就活2年目かよ!
と思ったものの、就職難の時代の学生いや若者たちには珍しくないものでもあると思うと、そういう風に思う事自体がなんか違うなとも考えさせられた。
就活がゴールじゃない、わかっていても
就活中は辛いよなあ、とまず単純に思いました。笑
正直、作品全体としては地味だな思いました。
でもあとあと考えて、この作品の良かったと思うところは、『就活生のリアルな心の重たさが作品全体に漂っているところ。』だと思いました。
鑑賞中は空気が重くて、就活ごときで一生決まる訳じゃないんだから、なんて他人事のように観ていましたが、
就活真っ最中の就活生にとっては目の前のことでいっぱいいっぱい。
こういう気持ちになるんでしょうね…。
自分のことが見えず、鋭い観察者ぶる佐藤健。
頑張ってることをアピールしていないと心を保っていられない二階堂ふみ。
自分の中の傑作から出られない岡田将生。
本人たちは自分がもっともらしいこと言って、正しいって、カッコいいとすら思ってるけど、周囲からしたら痛々しい。
就活で周囲が気になりすぎて変に神経質になるし、素直に友人の内定を祝えなかったり、将来が見えなくなったり。
うん、こういうのって、
現実と向き合って素直に頑張る有村架純タイプとか、
持ち前の裏表のない純粋な明るさで周囲に魅力を振りまく菅田将暉タイプが
順当に結果出すよなあ、と納得しながら見てました。
前者3人はそれぞれが他人を見下し、自分を客観視できない、自分と他人を比べて優ってると勘違いしている。
他人と比べることに依存している人たちです。
ある意味で自分を持っていない、周囲の価値観に流されて生きてきたところがあるんでしょうか。
自分は自分、他人は他人。
就活生に限らず、誰しもそう割り切って生きていくべきだよなと思わされました。
当たり前のことを改めて感じた作品でした。
特に有村架純の「20点30点でも外に出さなきゃ、評価もらわなきゃ意味ないんだよ!」的なセリフが印象的でした。(全然違ったらごめんなさい笑)
これを言われた岡田将生は、本当の自分の程度なんてどこかで分かっていて、実力を外部に評価されるのが怖かったんでしょうね。
私もクリエイター志望として、彼の気持ちに共感した部分かあるので、有村架純のこのセリフが直球できました。
観終わった瞬間はウーン…
でもよくよく考えたら、リアルで良くできた作品だと思いました。
何者になれるか。
若者のありきたりな青春就活ドラマかと思ったら、闇が深い。けっこうクる。
傷つくのを恐れて、自分のことさえ偽って高みの見物。だれでもそうだよな〜。うまく折り合いつけて生きれるか。。。
自分の人生の中にドラマをみつけて、その主人公になれる人なんだよ。
就活が得意だっただけ。
出てくる言葉が重い。
Twitterと演劇の舞台を掛けてる演出がおもしろかった。
ギンジは生田斗真だとずーっと思ってた。
自分の大嫌いなタイプの人が出てくる映画
勝手に予告から今時の若者の就活、恋愛映画と想像して就活経験無し、恋愛映画苦手なので見る気無かったけどレビュー見て面白そうなので鑑賞。ワクワクとかハラハラとか笑いとか全く無いけど、この映画では就活という舞台だけど壁にぶつかった時の人間の心理を描いている。ツイッターとラインやったことなかったから初め首をかしげながら見た。こんなに首をかしげた映画初めて笑。
ツイッター、ラインほんと面倒臭そう。
友達の内定決まった会社、2ちゃんで評判調べる主人公、本当に腹立った。私は逆にされて嫌な気持ちになった経験あるのでイライラした。他人と話してる時、携帯見るな、ボケ!ってイライラ。用事なら仕方ないけど。
私の考えが凝り固まっているのかなあ?古いのかなあ?大切な話とかじゃなくても、友人同士の談笑でも最低限のマナーじゃないのかなあって思う。
イヤな事された友達の幸せは願えないけど、仲の良い友達の幸せ願えないの?正直登場人物、リカの幸せは、私なら願えませんが。リカタイプ嫌い。
行動が気持ち悪すぎる。だいたいああいう性格の人って周り気づかないフリしてるだけでバレるの分からないの?考える映画だと思った。自分の子供たち主人公みたいになって欲しくない。友達少ない私は、友達あんなに多いのに有り難みが分からない主人公にイライラした。でも、最後一皮むけた主人公、面接がすごく良かった。うかるよ、絶対うかるって心の中で何回も言った。
恥かいたり、壁にぶつかって若者は成長するんだと当たり前なんだけど、そんな経験はすごく大切なんだと思った。
だけど、ツイッターとかラインみんな、辞めたらいいのに。
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