何者のレビュー・感想・評価
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渦中にあれば無我夢中、一歩引いて
大学入るのもそれぞれ苦労しているかと思うが、
就職も難儀だなぁ〜。
人によれば一生の生業となる故、
また就かなければ生活できないし。
体面もある。
必死だ。
自分がしたい、なりたい仕事を選ぶというより、
給料や福利厚生や、ひいては知名度や人気度が
重要視されている。
そして、数ある会社を選び面接を受け、
引っ掛かった、内定を貰った中から選ぶのだ。
一応受けたが、思いもしないところに就職することも
ままあるのだ。
合わないと思っても働くしかない。
転職が当たり前になって来ているのもわかるような。
就職戦線真っ只中の6人の男女が出て来る。
表面上は、和気藹々で理香の家に集まり酒飲んで、
情報交換とかをしている。
内定貰った者とまだの者とになって来る。
意に沿わない会社であろうと、滑り止めみたいに、
一つでも内定あれば安心だろう。
かたやまだの者の焦りは大変なものだろう。
日が過ぎれば過ぎるほど。
まだの男女が、
パソコンやスマホに
内定貰った友人の会社のマイナス面を検索しているのを
互いに見つけなじり合っているシーン。
当事者はそうだろうな、と思う。
2年目の就職活動している男の
仲良かった?友人たちへの正直なコメントが、
その時々のシーンと共に映される。
最後に、その男が、
面接で自分のやりたかったと気づいたシーンが
映される。
就活戦線異状なし⁉️
まず就活モノとして観ると物足りない気がする‼️下準備だったり、面接やグループディスカッションなどに至るまで、あくまで背景としてしか描かれてないような気がします‼️主要キャラである5人の大学生が、就活のために情報提供したりして協力し合う。しかし内定者が出たことから、それぞれの人間性、本音がえぐり出される・・・‼️嫉妬だったり、価値観、倫理観、本音と建前・・・‼️SNSでは本音をぶつけるのに、対面ではその場を取り繕ってしまう・・・‼️現代社会に生きる人間とはそんなものです‼️別に就活生に限ったことではない‼️そんなそれぞれの人間性をさらけ出し、罵り、妥協するような映画‼️豪華キャストも含めてなかなか見応えあります‼️
刺さる映画
2度目の視聴。アマプラで。
「頭の中ではなんでも傑作。」
この言葉がグサグサくる。
前に見た時もビリビリ来たけど、今回もビリビリきて、自分なりの人生を向き合わなければと思わせてくれる映画。
2回観てもこんなに感じるものがあるってことは私この映画好きなんだ。
原作も読みたい。確実に私の人生に影響を与えてくれる映画。お話。
あと、結末で自分という人間を演劇の舞台で例えるの最高に好き。全ては主人公の頭の中で繰り広げられていた「傑作」に過ぎなかった。実際は2年就活浪人をしている落ちこぼれ就活生。そんな自分自身をようやく客観的に見つめることが出来て、面接でも本心を言えて前に進むことが出来たようなラストが良いわ。
ヒューマンドラマ最高!
何年か経ってもう一回観たい。
その時はまた見え方が違ってくるかもしれない。
そんな映画だった。
ありがとう。
就活は個性をダメにする
佐藤健と菅田将暉、どちらも役にピッタリの映画だった。
大学生のころを思い出した。
日本の大量採用、大量消費していく就活はいつまでつづくのかな。
よかった
公開当初から予告を何度も見ていて、歌と合わせた予告がよくて、そのうち見たいと思いながら予告だけで満足していて、積極的に見ようとしてなかったのをついに見た。
よかった。
自分が精神的に落ちてるときやそういう経験があった後に見るといい。
見てて楽しいものじゃない。
冷めてて一歩距離を置いて見てる方がさむいのをわかる。傷つきたくなくて悪いところを探したり大したことじゃないと思ったり、虚勢を張るのをわかる。理解できるとかじゃなく、自分もそういう感情を知ってる。
恥ずかしい自覚があるためどこにも吐き出してない私の方が臆病でプライドが高いかもしれない。
人の幸せが面白くない時もあるけど、それは羨ましさや自分のうまくいってなさと比べて落ち込むからで、喜ばしいことは自分のことは忘れて喜べるといいと教えてあげたくなった。
私は嫌なやつになりたくないからこう考えてて、嫌なやつになるのを止めてくれてる。
役者たちがよかった。
全然楽しくない。
人物たちにリアリティがあると思った。私は同じ経験してないけど…。
予告の印象と大体同じ。少しミスリードがあった。
映画よかった。でも予告の気持ちよさが本編にはなかった。
最後は目が潤んだ。
誰もが"何者"であるのか考えさせられる
人間の表と裏をうまく表現できている作品だと思いました。
日常において、「人 対 人」が表だとするならば、面と向かって相手に伝えにくい言葉を表す場(作品下でのTwitter)が裏とします。作品の前半部分では、その表の部分を注視させていて、あるきっかけをもとに作品の後半で裏の部分が露呈されていきます。
その裏の部分で露呈されていることは、一見、的を得ているような内容ではありますが、主に自分の保身のために相手を見下しているとも取れるような内容になっていました。
そのことから、誰もが自分を明かさずに保身できる場所を求めているのかもしれないと考えさせられました。
作品の内容は、就職活動が舞台となっていたため、就活を経験した人なら共感できる映画になっていると思いました。また、就活に限らず、人が評価するものの対象になった(例えば受験や面接など)ことがある人なら共感できる部分が多いと思います。
聞いたり見たりしたくなくても渡される評価は、競争社会であるからこそ、一定の社会の中では付いてくるものだと思います。だからこそ、そのような社会で生きるためには、誰の評価を得たいのかが重要だと思いました。
余談ですが、人生の評価については、自分が自分の人生に満足しているかが問題だと個人的に思っています。そのため、人生の中の仕事、プライベート、趣味などなど何かに満足できていればいいのかなと思いました。なので、その中の一つが全てではないよ~と行き詰った時には思い返したいですね。
うまくまとめられないですが以上が感想です。
3.7すき
得てして映画のレビューは過去の映画のレビューの星に左右されがちである。
これは3.5点、これは3点。本作は3.3点。なので3.3、つまり「無難」な映画という感じで見始めた。
役者はとても豪華だった。
「頭の中にあるうちは何でも傑作、その中からお前は出られない。
10点でも20点でもいいから早く現実で表現してみなよ」
そんなセリフが好きだった。
また後半になるに連れて裏垢の場面が出てきて、自分と重ね合わせて、「自分もおんなじようなことしてるな」って思った瞬間に本作の評価というか興味関心のレベルが跳ね上がった。どこか喜べない。誰かの幸せのあらを探してしまう。どこかメタ視点から訳知り顔。動けよ、無様にあがいてみせろよと常に意識しなくちゃいけないことを忘れて、匿名でつぶやく自分を思い出していった。Twitter消したいと思ったが、生活と密接不可分になっている無様な自分を思い出す作品だった。
個人的には大いに共感する作品で、人によっては世代や価値観から共感のレベルは様々だろう。個人的には良い映画だった。
尻上がりすぎる映画
前半退屈すぎ。ラスト30分はめちゃくちゃよい。心に刺さってくる感じ。佐藤健と菅田将暉が本人すぎてあんまり。山田孝之はすごいよかった。
ストーリー 93点
配役 88点
音楽・映像 91点
全体 92点
就活の思い出に共感所は多い
そう言えば就活って人間性が出た、というか、考えさせられる時間になってたなと思い出した。
今までの人生の肯定されてきたことや、経験が否定されるような時間を過ごした記憶があるので、上手くいかない組のたくと、りか、ようすけの方が自己投影して印象深く感じた。
たくとのような、全部わかってる感で結局自分のことがわかってないというのは、案外あるあるで、見終わったあと自分も就活時そうだったのかなと思い返さされた。
上手くいかない組は、相対的な評価に翻弄されカッコつけている状況のまま。本当の自分らしくない、薄っぺらい程度のことに終始してしまうのだろうし、これは就活に限らず全ての物事であるなと思った。
ラストへ向けての展開はエンタテイメントされていて、面白く印象深いできだったが、たくとが自分の劇を恋焦がれる瑞生に肯定されるシーンと、それによって劣等感から他人に対して斜に構える性格からの解放で素直に向き合う感じは唐突でついて行ききれなかった感じも。
2度見推奨
2度見て色々みえてきた。
「10点でも20点でもいいから自分の中から出してみなよ!」
自分が何者になれるかすら掴めていない若者。自分につける得点は底抜けに高いが、社会からの評価は残酷なほど低いものだ。それをある程度悟りはじめているからこそ、目の当たりにするのが怖い。
Twitterという匿名の舞台で自らを発信し続けたタクトは烏丸が発信するカッコ悪い舞台と同じだった。
若者は気づいていないかもしれないが、100点に向かって努力する過程を大人はカッコ悪いとは思わない。それで生まれた結果が10点であったとしても、その姿勢を続けていさえすればいずれは何かを生み出すことを社会は知っている。
自分が何者になれるか。それを決定するのは果たして自分自身なのか社会なのか。自分が何者なのか。それを見ているのは自分自身なのか社会なのか。ネットで情報過多の今、若者は生きやすくなったのか生きにくくなったのか。
原作も読んでみたくなった。
難しい。重い。
現代の就職活動、大変だ。
自分の大学時代を思い出した。
菅田将暉みたいに要領よく就職するやついるよね。佐藤健がいう就職はダウトみたいなもの。わかるわ。いかに自分を偽るか、よく見せるか勝負みたいなとこはあるよ。登場人物のキャラクターがそれぞれ立ってた。いろんな価値観の人間もいるよね。僕も大学入ってそれを知ったもの。
就職は気持ちを擦り減らすよな。人生の一大事なんだから当然かもしれないが、就職活動が複雑化してる。劇中のような就活できるスタートに立つこと自体も恵まれた事ではあるけれど。
終盤になってわかるが佐藤健が就活2年目だったんだな。苦悩がわかる。
何者というアカウントで本音を呟いていたことを二階堂ふみに知られて指摘されてしまう場面。なんとも言えない気持ちになった。みんな本音を隠して生きていたりはする。メールアドレスからTwitterを見つけてその人を丸裸にすることっていいのかな。
難しい。僕のこのレビューもインターネットで誰が書いた者かみんなわかっちゃうのかな。今の世の中怖いなというのも思った。
ただ佐藤健は、もちろん悪い奴じゃない。本当にいいやつだと思う。
最後のラストシーン。すみません1分ではなかなか自分を語れません。そこに彼がまだ何者かを模索し、もがき続ける様が現れていた。しかし何者かなんて人生の終盤に入ったって分からない探している人だっているんだよ。
有村架純が何故、佐藤健ではなく、菅田将暉なのか。これもあるあるだ。
佐藤健は一途に有村架純を想っているのに
。それには気づいているようだったが。
楽しい気持ちにはならない。少しぐったりする。ただ重みはある。
複雑✩
友達の就活が成功することを願いたいけど、自分に余裕がないからつい悪く見てしまう…あるあるだなぁと思った。そばで応援してくれてる人が実はSNSで悪口呟いてたら、無理やわ~🥶って感じた。
ミュージシャンだったり、俳優だったり夢を見るのはいい事だけど、友達にはカッコつけてばかにして、裏で就活って…集まる意味ないよなって。あの時代みんな口では応援しつつも、不安になる時代だよねっと思って見ました。
原作とは違う印象を受けた!
最近朝井リョウさんの作品にハマっているので、原作を先に読んでから映画を見ました!
個人的な意見ですが、原作は最初から拓人の心情(というか観察?)入りで話を読み進めており、読者である私も拓人の考え方に寄りながら読んでいたため、最後のどんでん返しのところは、理香の言っていることがすんなり受け入れづらく、読後ゆっくり考えて、「確かに拓人の考え方に寄ってたけどそれってちょっとおかしいかもな」と納得する…と言う感じでした。
映画は、最後まで拓人の心情がわかりやすく描写されることが無いため、最後のどんでん返しは原作以上の衝撃でした。ただ、最後に理香が拓人の裏垢を明かし、その裏垢のツイートと共に映画を追っていくと言う形でしたが、原作に比べて、拓人や他のメンバーがひねくれていると言うか、原作よりもそれぞれが闇を抱えてる感がありました。
でも、どちらもそれぞれ面白かったです!役者さんも最高でした!
これは映画→原作がベストかな…?
人間の嫉妬やひがみ妬み、焦りだったり、すごくわかりやすかった。 夢...
人間の嫉妬やひがみ妬み、焦りだったり、すごくわかりやすかった。
夢を追いたいけど現実を考えて就職を選ぶ人は多いんだろうと思うしそれでも夢を追う人のことを寒いとしか言えないんだろうな、本当は悔しかったり羨ましかったりするけど、いつまでも夢を追って寒いと思うことによって自分を正当化している。そういう自分は人を蔑むだけでなにも持っていないのに。
胸に刺さる人も多いと思った。
原作に比べると・・・
原作を読んでから観たのですが、納得できない部分がいくつかあって、全体的な出来はイマイチでした・・・。
まず、主人公の拓人くん。映画だけ観ると、ちょっと根暗で人付き合いは苦手なのかな?といった印象。本当に、ただ観察者気取って文句言ってるだけって感じでした。
原作では、人付き合いも苦手ではなく、演劇部として脚本や役者として頑張り続け、一見クールだけど熱い心を持ってる、みたいな印象でした。でも実は、裏垢で色々言いたい放題言ってました!ってのが、ギャップがあって良かったのに、なんか映画の拓人くんなら裏垢とか作ってそうだな〜って感じでしたね・・・
佐藤健の演技が〜、というより、セリフとか見せ方一つ一つが良くなかったと思いますね。
2つ目は理香さん。原作だと、前半の印象は、いろんな活動に積極的に取り組み、人脈を広げたがる、意識高い大学生。後半の印象は、何をやっても何者にもなれない、カッコ悪い自分を、誰よりも理解しており、それでもやるしかないと行動し続けてる人。この芯を持って行動している理香さんが好きだったのに、映画では後半の拓人くんとの会話がカットされ過ぎて、秘密がばれて逆ギレした挙句、ヒステリーになって突然泣き出した性格悪い女。みたいな感じになっちゃいました・・・。すごく残念です。
あと、メインメンバー5人の仲が良さそうに見えなかったことですね・・・
部屋に集まるほど、仲よさそうに見えなくて違和感しかありませんでした。
佐藤健。
本当におもしろかった。
佐藤健が本当に熱演で良かった。
健の役は役者志望だが人には言わず隠している。
菅田将暉の役はミュージシャンの役だがなかなか就活を始めていない。
有村架純の役はあまり裕福な家庭ではないので確実に安定のあるところに就活する。
有村架純の友達の役に二階堂ふみ
二階堂ふみの同棲している相手として岡田将生。この5人の集まり皆それぞれの考え方の違いがおもしろい。
佐藤健は人の分析をしていてSNSに載せている。
二階堂ふみに見破られてしまう
この辺りが本当におもしろい。
菅田将暉はすんなり就職してしまう。
佐藤健は自分は普通だと思っていたが先輩役の山田に言われて気づく。本当の自分は。
自分は何者なのか。
本当の自分は役者になりたいことに気づいて
企業の面接を受けて本当の自分をさらけ出す。
面接が終わった後の佐藤健の顔が清々しく見えた。
この5人それぞれの演技が上手かった。
昭和世代が見た感想
佐藤健が主演なのだなと思って見ていたら、有村架純に菅田将暉、と随分豪華メンバーだなと。
そう思ってる矢先に山田孝之、そして二階堂ふみ、岡田将生。
1人で看板張れる役者をこんなにゴッソリ使っちゃってまあ贅沢な作品だわねーと思いつつ
ツイッターやインスタの使い方に哀れみを感じながら
そうそう 身近に就活生もいないし自分も経験ないしと、思って見ていた。
見終わってみて
さすがだなと思っている。
これくらいの内容で こういった話を
見応えある作品にするための布陣が生かされていた。
キャスト見ると当たり前だろう とも思うけど。
よくまあスケジュール合わせられたものだなあとラインプロデューサーにご苦労様と言いたい。
若者だった頃の私は団塊の世代のような揉まれ方の経験もなく、こう言った彼らのような時代特有といったような苦しみの経験がない。
だがどの世代でも 自分なりの苦しみや悩みを抱えてはいるし、それなりの解決策や解決しないジレンマはある。
何も こういうツイッターがあるから可哀想というわけではなくて、どの時代にも ハスから見るようなタイプの人間いるし、昔っから「俺は体制に迎合したくない」とか「就職なんかしても〜」みたいなのはいた。
舞台やバンドに明け暮れ、それで生きて行きたいと思う者。
夢は諦めなければいつか叶う?
まさか。
菅田将暉が演じるバンドマンは、きちんと引退して
遅ればせながらに就活を始め、あっさり希望の職をゲットする。
彼は、その率直な人間性が受け入れられているわけで
その同居人を裏アカで蔑む佐藤健は、自分が褒められた者ではない事を自覚していてそれがさらに自分を追い込む。
岡田将生に有村架純が言う言葉は、見ている大人はみんな言いたくてしょうがない内容。
母親というカセを背負った時に、人は地に足がつくのだろうか。
ずっと人より優位に立っていたからか、周りの人間に親切にする事が当然である生き方の二階堂ふみは
余裕で一流大手に入れるはずだと思っていたのに、
取り残されていく不安で泣き崩れ、佐藤健の生き方を罵倒する。
言われた側の佐藤健は、そこで自分を見つめ直す素直さをもっているし
言った側の彼女の持つ、泣き崩れる正直さが きっと彼女の持ち味になる。
2人とも結構 良い育ちの子なのだなあと思う。
彼女に関して言えば、
こういう風に何かに 突き落とされるくらいに苦労する事は人生において 非常に有意義だし
そういうところから立ち上がる彼女には 人に対する優しさ(心からの)が生まれる。
もし ストレートになんの障害もなく思ったような会社に入ったら、それはそれは鼻持ちならない女に出来上がる事だろう。
なんて言われてもその渦の中でもがいている時には言われたくない言葉だろうし、まったく響かないんだけど
そうなのよねーとおばさんは思うのである。
辛さ 思うように行かない壁
それらは それを乗り越える者にとっては これ以上ないくらいに成長をもらえる。
リアルに 社会に出ていく前の関門に立っている彼らへ
こういうみっともなさや つたなさ
もがいて 苦しんで
何かを掴めたり掴めなかったり
時に それを乗り越えられる気力がなくなっても
それが人間であり 人生であり
ない者が ある者を
持ってない者が 持つ者を
羨み ひがむのではなく
自分に与えられた物の中で 自分なりの生き方を
全うして欲しい。
そういう事を思う映画だった。
エンドロールで米津玄師の名を見つけ
こりゃまた ここまでしたか と感心した。
(中田ヤスタカの方が制作時にはネームバリューあったんだろうけどもね)
原作と比べると・・・
原作を読んでから観たのですが、納得できない部分がいくつかあって、全体的な出来はイマイチでした・・・。
まず、主人公の拓人くん。映画だけ観ると、ちょっと根暗で人付き合いは苦手なのかな?といった印象。本当に、ただ観察者気取って文句言ってるだけって感じでした。
原作では、人付き合いも苦手ではなく、演劇部として脚本や役者として頑張り続け、一見クールだけど熱い心を持ってる、みたいな印象でした。でも実は、裏垢で色々言いたい放題言ってました!ってのが、ギャップがあって良かったのに、なんか映画の拓人くんなら裏垢とか作ってそうだな〜って感じでしたね・・・
佐藤健の演技が〜、というより、セリフとか見せ方一つ一つが良くなかったと思いますね。
2つ目は理香さん。原作だと、前半の印象は、いろんな活動に積極的に取り組み、人脈を広げたがる、意識高い大学生。後半の印象は、何をやっても何者にもなれない、カッコ悪い自分を、誰よりも理解しており、それでもやるしかないと行動し続けてる人。この芯を持って行動している理香さんが好きだったのに、映画では後半の拓人くんとの会話がカットされ過ぎて、秘密がばれて逆ギレした挙句、ヒステリーになって突然泣き出した性格悪い女。みたいな感じになっちゃいました・・・。すごく残念です。
あと、メインメンバー5人の仲が良さそうに見えなかったことですね・・・
部屋に集まるほど、仲よさそうに見えなくて違和感しかありませんでした。
就職活動を嫌になるくらいリアルに描いた作品
2000年ころにベストセラーになった小説に「チーズはどこへ消えた」というものがありまして、この「何者」を観た時にその小説を思い出しました。この小説は迷路の中で消えたチーズを探すキャラクター達が何を考えどのように行動するかを描いた寓話的な書籍なのですが、まさにこの「何者」は就職活動という苦境に各登場人物がどのように立ち向かうかを描いた寓話的作品のように感じました。
就職活動をしたことがある人なら誰しも共感してしまうような、嫌になるくらいのリアリティを持って描かれた「あるある」映画です。心がギリギリと締め付けられる思いで鑑賞しました。
各登場人物が何を考えどのような行動をし、どのような結果になるか。就職活動に団結して取り組んでいたはずの4人が、そのうち2人が内定を取れたことでどんどん関係が崩れていく描写。
大学時代に就職活動に苦労した私は佐藤健が演じる主人公に感情移入して観てしまいました。
全104件中、1~20件目を表示