劇場公開日 2016年10月15日

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何者のレビュー・感想・評価

全333件中、121~140件目を表示

2.0「三浦大輔」を採用した映画

2017年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 原作、朝井リョウで監督、三浦大輔なので、早稲田出身のくくりとも言えるが、そんなことはどうでも良いだろう。要するにこの映画は、売れた原作で持って三浦大輔(劇団ポツドール主宰)をメジャーに押し上げようとする意図をもって作られた映画と言えるだろう。だが、その試みは、完全なる失敗に終わった。

 三浦大輔の舞台を原作とした『恋の渦』は、無名の役者を使い、大根仁が撮ったのだが、これは全然話題にならなかった。DⅤDレンタルでは、大根のネームバリューからか、10本以上が棚に並んでいたが、どう考えても多くの人の目に触れたとは思えない。

 逆に自分の舞台を原作として自ら監督を務めた『愛の渦』は、結構話題になっていたはずだ。と言うのも、門脇麦が完全ヌードを披露しているし、見知らぬ男女がセックスするためだけに集うハプニングバーを主題にするあたり、思い切りの良さを感じさせもするからだ。しかし、DVDレンタルでは2本しかなく、なかなか借りることが出来なかった。まあ、この内容では大売れすることはないのだが。

 この二つの映画に共通するのは、舞台が限定された室内に限られていることである。また、そこで展開されるのが、集団の中での不和というか蹴落としあいと言うのも共通している。従って、これは三浦の十八番のテーマと言う事なのだろう。この三浦の特徴を目ざとく見極めた映画関係者が、似た主題をもつ『何者』に三浦を抜擢した、と言うのが私の見立てである。

 ではなぜ、その試みが失敗したのか。正直、私にとってそんなことはどうでも良いのだが、取りあえず分析してみよう。三浦の上の二つの映画に共通するのは、「下衆さ」である。二股を掛けあったり(『恋の渦』)、ハプニングバーに行くこと(『愛の渦』)は、「下衆」以外の何物でもないことは、誰の目にも明らかだろう。だが三浦の特性はそれだけで終わっているわけではない。と言うのも、実はその中に、「純粋」さを一滴もたらすと言うのが、三浦の真骨頂だからである。「下衆」さと言う雑草の中に咲く、「純粋」さと言う一輪の花、この対比が、彼の特性を際立てる重要な要素となる。

 もう大体わかると思うが、この『何者』においては、「下衆さ」が全然足りないのである。確かに仲間で集まっているのに、ツイッターで悪口を書くのは「下衆」なことではある。しかし、別にそんなことは大したことではあるまい。物事がうまく運ばない人が、人の悪口を言ったところで、それは負け犬の遠吠えと言うに過ぎず、誰でも聞き流してしまう程度の発言でしかない。それは言ってみれば、その人の純粋さと表裏一体とも言える。だから、この下衆さによって純粋さが際経つ、と言う構図は成立しない。これが失敗の根源だ。

 そもそも、どの人物にも私は純粋さも下衆さも感じなかった。それは、キャラクターの描き方が中途半端である事が最大の原因だろう。有村の演じるキャラが、突然岡田のキャラに怒るシーンがあるけど、あれはなぜ怒っているのか全然分からない。正確に言うと、無理やり展開上怒らせているようにしか見えなかった。あそここそが、純粋さ(有村)と下衆さ(岡田)の対比のシーンでもあったのだろう。しかし、一皮むけば皆同じような立場・考え方なので、観客からはその対比が見えず、作者だけが対比を意図してしまった結果、あの謎のシーンを招いてしまったと言えよう。

 そもそも就職活動と言うのは、どんぐりの背比べみたいなもので、映画の題材に向くもんじゃない。若者に個性を求めた所で、そんなものは「兆し」にすぎない。せいぜい性格をみるぐらいのもんだろう。明確な目標を持っているなら別だが、そんな人はこんな就職活動は最初からしないだろう。どう分析してみても、「就職活動」そのものに、魅力などありはしない。それが分かっていたからこそ、三浦は劇団と言う要素を、この映画に盛り込んだのだろうが、劇団そのものは決してこの映画の主題を請け負うことはできない。言うまでもないが、それをやったらこの映画の主題は劇団になってしまうからだ。

 三浦がなぜこの映画で失敗したのかは既に述べた。だが本当の結論はそこにはない。真の結論は、誰が撮ったところで、この映画は失敗に終わることが決まっている、と言うことだ。題材の失敗こそが、この映画の失敗の根源である。三浦をこの映画に採用した慧眼の持ち主は、題材の良しあしを見極められなかったのだから、皮肉なものである。

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labyrinth

2.5途中で終わっている!!

2017年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

萌える

就活大嫌いで自分探しの映画も苦手なので公開時より避けていましたが、思ったより観れました。制作者が飽きたのか話が途中で終わっています。結末をきちっと作れば就活生の心の支えになれたかもしれないのに勿体ないです。山田孝之の役は要らないと思います。私は実名で本音のツイートしかしないので、このヘタレ主人公はダサくていまいちでした。でも女はただひたすらに顔が良い男が好みだから厄介です。

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𝖒𝖚𝖓𝖆𝖈𝖞

3.0就活浪人

2017年5月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

しとったんかーい、とね。
なかなか深層心理が闇でよかった。
妬みっていやーね。
自分は自分だろって思うけど。
人の喜びとか幸せに共感できなくなったら不幸だね。

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Snufkin74

2.0就活畑で捕まえて

2017年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

言うまでもなく、登場人物の類型化を含めて演劇=就活=『何者』がフィクショナルに繋がっている。が、結局は演出がPVを繋ぎ合わせたような昨今流行りのエモ系なので、それが刺さるかどうか。
それが、俺には刺さりました。

『海よりもまだ深く』で、恋人から「元夫の小説読んだよ」と言われた時、真木ようこが顔をパッと上げて嬉しそうに感想を訊ねる。惨憺たる感想を語られるのだが、それはともかく。真木ようこにとって元夫自身に愛想を尽かしていても、それでも彼の書いた小説は別物なのだ。

今回の、有村架純も一緒。好きな女性を親友に取られた佐藤健にとって(好きな女性を取られた佐藤健!)、それでもあなたの創る劇は好きよ、と言ってもらえることが非モテが勝つためのたった1つの冴えないやり方、なのかもしれない。

そんなことはともかく、就活で有村架純を見かけたらすかさず捕まえて、リスのような頬をぷにぷに触り続けたいです。その場合、お祈りするのは俺の方か。「示談に持ち込めますように……!」。

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もりめろん

3.0本が面白かっただけに一時間半は 短すぎたなと感じた。 配役はぴった...

2017年5月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

本が面白かっただけに一時間半は
短すぎたなと感じた。
配役はぴったり!
SNSの怖さを感じます

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まーこ

4.0考えさせられる作品

2017年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

怖い

知的

難しい

豪華キャストによる映画、そして就活を題材にしているということで観てきました。映画館とDVDで二回観ました。
結論から言いますと、就活を終えたばかりの新卒1年目である自分には、とても考えさせられる内容でした。

「安定した収入源を得られる大手企業に入りたい」「就活の波に沿った生き方は嫌だから就活なんてしない」など、それぞれのキャストは違った考え方を持っていて、就活を経験した視聴者ならば、いずれかのキャストの考え方に当てはまるのではと思います。その掘り下げ方がとにかく濃いもので、心の内を暴かれたような気持ちになります笑

ストーリー自体は、主人公の佐藤健の視点で描かれているのですが、私は周りに流されない生き方を模索している、岡田将生に引き込まれた形でこの映画を観ていました。

結局正解な生き方なんてないと思いますし、この年でわかるようなものでもないと思います。
私自身、率直に感じたことは、やってみもせずに否定したりするなということでしょうか。大手はヤダとかベンチャーはヤダとか、結局は自分自身で経験しなければ本質はわかりません。

今後の自分の夢や、現在の生活環境を考えつつ行動をしていくという、バランスをうまく取れた人が、ある程度満足のいく人生を歩んでいけるのではないでしょうか。

ぜひ、就活を控えた大学2・3年生に観てもらいたいなと思いました。

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Lowatus

3.0映画

2017年5月12日
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鑑賞方法:VOD

まぁまぁ良かったですね

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さえ

4.5リアルに緻密に作り上げられててすごい。

2017年5月10日
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私自身は試験が中心だったから、就活という就活は経験していないけれど、それでもリアルだと感じた。就活を通して、人の内面をこれでもかというほど掘り下げた話でもあって、耳が痛いセリフもあった。死に物狂いで入ったのに、とんでもないブラック企業なこともあるし、転職が一般的にもなってきてる中で、本当に就活ってなんなんだろうと改めて思う。映画の登場人物を見ていたら、自分の今の仕事をもっと大切にしようと思えた。音楽も、どの俳優も、全部素晴らしかった。

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ゆきこ

4.5リアル

2017年5月3日
iPhoneアプリから投稿

本当に自分すぎて感動した。自分も佐藤健と同じように人を分析している気がする。なんか全ていろいろ考えさせられてもう1回じっくり見直したい。SNS中心の今だからこそ見るべき映画だと思う。

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ふたば

3.0邦画はあまり観ないんですが

2017年4月26日
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怖い

単純

就活をテーマにした内容ということに惹かれ、なんとなく観てしまいました。

一見仲良しグループに見える6人組だけど、内心では妬みや嫌悪やで溢れていて、とても現代に生きる人とリンクする部分があって楽しめました。

あと音楽も良かったです。

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ピロシ

3.0キャスト

2017年4月17日
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キャストが豪華でハードルあげたぶん、

内容が物足りません!残念!

気になって後で原作読みました

まんまと笑

有村架純の長ゼリフは、全部言わせてほしかったー

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8716

2.5ツイッターこわいっていうのと、就活を控えてる自分にとっては他人事で...

2017年4月9日
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ツイッターこわいっていうのと、就活を控えてる自分にとっては他人事ではないなーと思った。少し就活の知識が入ったかも。それにしてもこういう人いるいる〜っていうのをよく再現してる

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haruno

4.0満足

Kさん
2017年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

邦画はほとんど見なくなったけれど、飛行機でやっていたのでせっかくと思いセレクト。アメリカの大学生をやっている私は主人公たちと同じ土俵ではないが日本の大学生が抱える就職の厳しさをよく表しているいい映画だと思った。
就職活動もまたメソッドがあってそのメソッドに上手く沿える人が成功するのでしょうね。受験や学校での成績と同じように。
自分のことを1分で説明してください。ヂスカッションをしてください。
それでその人の何がわかるのだろうか。1分間で自分を説明できる人が優秀なのか。今までの人生を1分間で要約できるってどんだけ単調かつ人間らしくない人生なの。
みんなと足並み揃えて生きてください。目立つことをしないでくださいと教わってきた日本人にとって適度な特徴を見せつつ自分らしさを出して行かないといけない就職活動ってなんかもう根本から違うと思う。自分らしさを見つけることを否定された若者たちが突然23歳の段階で自分のアイデンティーを説明しろと言われても無理でしょ。
日本って本当にダメな国だな。おしまいだなってさいかくにさせられた作品。良作。大学生みんなに見て欲しい(どうせ授業出ないならこの映画だけでも見てください)

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K

1.5邦画だなぁって印象

2017年4月6日
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とりあえず叫ぶ、走る、雨に濡れる。
邦画のお手本のような、つまらない作品。
原作ファンだったのでがっかりです。
「衝撃のラスト!」のアオリも詐欺ですね。

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クリスチャン童貞

4.0思い出して心が痛い

2017年3月17日
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鑑賞方法:映画館

就活生で色々悩み、苦しんだことを思い出させるトラウマ映画。

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とけとけ

1.5内容がよくわからん

2017年3月16日
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人気の若手役者を集めた映画
映画見終わった後に「え、これで終わり?」ってなった
恐らく映画より小説で読んだ方が面白いはず。

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マリモ

3.0今ひとつ

2017年2月15日
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鑑賞方法:映画館

原作を読んでみることにしよう。

原作を読んでみた。
露悪的な作家に見えて、しかし朝井リョウには、彼らに対する赦し、信じる気持ちがある。というのは、解説の文章だが、まさにここなのかな。
映画には、彼らに対する赦し、信じる気持ちが伝わる工夫がなかった。なので、若者気質を、やや露悪的に表現した話 で終わってしまったのかな。

今回の映画は原作に忠実だったわけだが、映画ならではの表現方法を試みていたら、印象は全く違ったのかもしれない。
自分の感性が足りないのかもしれないし、この文章を書いていること自体が、「何者?」なわけだが。

と素直な気持ちを書いては見たが、そもそも先に引用した解説を書いているのは、この映画の監督なのだから、やはり俺の感性が低かった、に一票だ。無念。もう一度観たら、ちゃんと 彼らに対する赦し、信じる気持ち を感じとれるだろうか。

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CB

4.0就活の経験ないけどおもしろかった!みなさん大変やねんなぁ。 退屈せ...

2017年1月25日
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就活の経験ないけどおもしろかった!みなさん大変やねんなぁ。
退屈せずみれました。曲もよかった。
有村ちゃんは役作りサボったかな?

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kens

1.0どこがどんでん返し?

2017年1月14日
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鑑賞方法:映画館

結局みんなイヤな奴ばかりという話。
就活で気持ちが余裕ないと人の不幸が蜜で、人の幸福を喜べない。
素晴らしい役者達を揃えてまで訴えたい内容かしら?
期待したのにガッカリ(*_*;

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ちぃ