何者のレビュー・感想・評価
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就活の思い出に共感所は多い
そう言えば就活って人間性が出た、というか、考えさせられる時間になってたなと思い出した。
今までの人生の肯定されてきたことや、経験が否定されるような時間を過ごした記憶があるので、上手くいかない組のたくと、りか、ようすけの方が自己投影して印象深く感じた。
たくとのような、全部わかってる感で結局自分のことがわかってないというのは、案外あるあるで、見終わったあと自分も就活時そうだったのかなと思い返さされた。
上手くいかない組は、相対的な評価に翻弄されカッコつけている状況のまま。本当の自分らしくない、薄っぺらい程度のことに終始してしまうのだろうし、これは就活に限らず全ての物事であるなと思った。
ラストへ向けての展開はエンタテイメントされていて、面白く印象深いできだったが、たくとが自分の劇を恋焦がれる瑞生に肯定されるシーンと、それによって劣等感から他人に対して斜に構える性格からの解放で素直に向き合う感じは唐突でついて行ききれなかった感じも。
どんでん返し?
どんでん返し的仕掛とテーマが一致しない。
感情移入を仕向けたはずの某キャラで客を肩すかしという驚愕の不誠実。
若者漂流たる就活は撮るべき切実な事柄だが、これを書き撮る作者の動機の弱さが見える。
非支持。
2度見推奨
2度見て色々みえてきた。
「10点でも20点でもいいから自分の中から出してみなよ!」
自分が何者になれるかすら掴めていない若者。自分につける得点は底抜けに高いが、社会からの評価は残酷なほど低いものだ。それをある程度悟りはじめているからこそ、目の当たりにするのが怖い。
Twitterという匿名の舞台で自らを発信し続けたタクトは烏丸が発信するカッコ悪い舞台と同じだった。
若者は気づいていないかもしれないが、100点に向かって努力する過程を大人はカッコ悪いとは思わない。それで生まれた結果が10点であったとしても、その姿勢を続けていさえすればいずれは何かを生み出すことを社会は知っている。
自分が何者になれるか。それを決定するのは果たして自分自身なのか社会なのか。自分が何者なのか。それを見ているのは自分自身なのか社会なのか。ネットで情報過多の今、若者は生きやすくなったのか生きにくくなったのか。
原作も読んでみたくなった。
自分は何者か
こういう類の話って、今を生きてる人には刺さるよね。
自分はどの立ち位置だろうみたいな。
今、彼らと同じ様に就活で苦しんでいる若者は余計に刺さるんではなかろうか。
この話は就活をテーマにしているけど、人生においても自分らしさってのは良くも悪くもあって、
自分のことを客観視できるようになるまでには
私も時間がかかったなぁと。
しかし、客観視するだけではどうにもならないことがあるから人は悩み苦しむんだけど…
どうしたって、自分が見てる景色を他人に見せることはできない筈だから、
誰かの景色を見たフリせず、
誰かが辛いと言ったら寄り添う気持ちを大切にしてほしいです。
原作ファンも満足
原作のイメージ通り、新進気鋭の人気俳優たちが演じていました。特に二階堂ふみの演技は抜群に良かったです。
学生が社会人になるために、自分とは何かを考える就職する人達の心の機微には、胸をえぐられました。
朝井リョウさんの作品は、恨み嫉みなどの忸怩たる思いがたっぷりつまっているので面白いですね。
難しい。重い。
現代の就職活動、大変だ。
自分の大学時代を思い出した。
菅田将暉みたいに要領よく就職するやついるよね。佐藤健がいう就職はダウトみたいなもの。わかるわ。いかに自分を偽るか、よく見せるか勝負みたいなとこはあるよ。登場人物のキャラクターがそれぞれ立ってた。いろんな価値観の人間もいるよね。僕も大学入ってそれを知ったもの。
就職は気持ちを擦り減らすよな。人生の一大事なんだから当然かもしれないが、就職活動が複雑化してる。劇中のような就活できるスタートに立つこと自体も恵まれた事ではあるけれど。
終盤になってわかるが佐藤健が就活2年目だったんだな。苦悩がわかる。
何者というアカウントで本音を呟いていたことを二階堂ふみに知られて指摘されてしまう場面。なんとも言えない気持ちになった。みんな本音を隠して生きていたりはする。メールアドレスからTwitterを見つけてその人を丸裸にすることっていいのかな。
難しい。僕のこのレビューもインターネットで誰が書いた者かみんなわかっちゃうのかな。今の世の中怖いなというのも思った。
ただ佐藤健は、もちろん悪い奴じゃない。本当にいいやつだと思う。
最後のラストシーン。すみません1分ではなかなか自分を語れません。そこに彼がまだ何者かを模索し、もがき続ける様が現れていた。しかし何者かなんて人生の終盤に入ったって分からない探している人だっているんだよ。
有村架純が何故、佐藤健ではなく、菅田将暉なのか。これもあるあるだ。
佐藤健は一途に有村架純を想っているのに
。それには気づいているようだったが。
楽しい気持ちにはならない。少しぐったりする。ただ重みはある。
何者
誰もが世界の何者かになりたがってる。
だけど理想と現実のギャップが存在。
そんな現実を無視した何者かになれるのがネットの世界。
みんな本当の自分じゃない何者かを演じている。
自分がどういう人間かを140文字や1分間では表現できない。1人の人間を表すのは短時間では不可能なほど濃いのか。
もっと早く見るべきだったのかもしれない
映画館で宣伝してるのを眺めてから4年。ふと思い出して見たけど、あのとき見ておきたかった。就活終わっちゃったよ。
SNS・就活・演劇・友人関係…最早何でもいいから悩んでて、自分が嫌いな人は見てほしい。
主な5人の登場人物それぞれの行く末を追いながら、自分をその中に投影しながら見ると死にそうになるのでおすすめ(そうならない?その方がいいです)
単純な見るものとしては、演出が過剰だったり、描写が多かったり気になるところも若干あった。
でも、この時代の人間関係を描くストーリーとしては、こんなに良いものも無いのかもしれない。
あと、俳優の演技も良かった(山田孝之のような大学院生がいてたまるか)。
複雑✩
友達の就活が成功することを願いたいけど、自分に余裕がないからつい悪く見てしまう…あるあるだなぁと思った。そばで応援してくれてる人が実はSNSで悪口呟いてたら、無理やわ~🥶って感じた。
ミュージシャンだったり、俳優だったり夢を見るのはいい事だけど、友達にはカッコつけてばかにして、裏で就活って…集まる意味ないよなって。あの時代みんな口では応援しつつも、不安になる時代だよねっと思って見ました。
原作とは違う印象を受けた!
最近朝井リョウさんの作品にハマっているので、原作を先に読んでから映画を見ました!
個人的な意見ですが、原作は最初から拓人の心情(というか観察?)入りで話を読み進めており、読者である私も拓人の考え方に寄りながら読んでいたため、最後のどんでん返しのところは、理香の言っていることがすんなり受け入れづらく、読後ゆっくり考えて、「確かに拓人の考え方に寄ってたけどそれってちょっとおかしいかもな」と納得する…と言う感じでした。
映画は、最後まで拓人の心情がわかりやすく描写されることが無いため、最後のどんでん返しは原作以上の衝撃でした。ただ、最後に理香が拓人の裏垢を明かし、その裏垢のツイートと共に映画を追っていくと言う形でしたが、原作に比べて、拓人や他のメンバーがひねくれていると言うか、原作よりもそれぞれが闇を抱えてる感がありました。
でも、どちらもそれぞれ面白かったです!役者さんも最高でした!
これは映画→原作がベストかな…?
ラスト15分のゾッとする展開に拍手
就活という異常な世界を舞台に友人5人が奮闘していく。
大事件が起こるわけではないところや、淡々と展開してるように見えて少しずつ人間関係が変わっていくところ、鍵となる人物の1人が存在感だけで台詞も顔出しもないところなど、妙に「桐島、部活やめるってよ。」に通ずるところがある。
就活を経験したものにはきっと刺さりまくるんだろう。してない組からすると、就活とは恐ろしい世界なのだと、つくづく経験しなくてよかったなと思わされる。
これから就活する大学3年生あたりには、逆に見せない方がいいんじゃなかろうか。
最後の叙述トリック的展開と、そこから始まる怒濤の鳥肌タイムは、それまでの溜まった鬱憤を晴らしていく。
ゾッとするとはまさにこのこと。
それだけでも見る価値ある。
人間の嫉妬やひがみ妬み、焦りだったり、すごくわかりやすかった。 夢...
人間の嫉妬やひがみ妬み、焦りだったり、すごくわかりやすかった。
夢を追いたいけど現実を考えて就職を選ぶ人は多いんだろうと思うしそれでも夢を追う人のことを寒いとしか言えないんだろうな、本当は悔しかったり羨ましかったりするけど、いつまでも夢を追って寒いと思うことによって自分を正当化している。そういう自分は人を蔑むだけでなにも持っていないのに。
胸に刺さる人も多いと思った。
原作に比べると・・・
原作を読んでから観たのですが、納得できない部分がいくつかあって、全体的な出来はイマイチでした・・・。
まず、主人公の拓人くん。映画だけ観ると、ちょっと根暗で人付き合いは苦手なのかな?といった印象。本当に、ただ観察者気取って文句言ってるだけって感じでした。
原作では、人付き合いも苦手ではなく、演劇部として脚本や役者として頑張り続け、一見クールだけど熱い心を持ってる、みたいな印象でした。でも実は、裏垢で色々言いたい放題言ってました!ってのが、ギャップがあって良かったのに、なんか映画の拓人くんなら裏垢とか作ってそうだな〜って感じでしたね・・・
佐藤健の演技が〜、というより、セリフとか見せ方一つ一つが良くなかったと思いますね。
2つ目は理香さん。原作だと、前半の印象は、いろんな活動に積極的に取り組み、人脈を広げたがる、意識高い大学生。後半の印象は、何をやっても何者にもなれない、カッコ悪い自分を、誰よりも理解しており、それでもやるしかないと行動し続けてる人。この芯を持って行動している理香さんが好きだったのに、映画では後半の拓人くんとの会話がカットされ過ぎて、秘密がばれて逆ギレした挙句、ヒステリーになって突然泣き出した性格悪い女。みたいな感じになっちゃいました・・・。すごく残念です。
あと、メインメンバー5人の仲が良さそうに見えなかったことですね・・・
部屋に集まるほど、仲よさそうに見えなくて違和感しかありませんでした。
共感できる部分はあるが、、、
主人公の気持ちに共感出来る。
周囲の人に対する感情、人間味を感じました。
ただ思う事が就活時期の歳頃、私と私の周りにいた人間はこの映画に出て来る登場人物の様な大人な考え方はしていなかった。
就活と言う題材の中で描かれてはいるものの、流れている空気が凄く大人な感じがしました。
言葉のチョイス、仕草、山田孝之演じる先輩なんて、もう何かを悟っている感じだ。
就活中の歳頃なのに、自分達だけで生きている感が凄い、まるで社会人の様な生活をしている。
もっと周りの大人が絡んでいるはず、家庭の事情は少し出てくるものの足りな過ぎる。
もっと、家庭的な所、生活費の流れ、そういった就活時期にある子供らしい問題を散りばめて欲しかった。
就活中の主人公の葛藤と言うよりは、
主人公の葛藤中がたまたま就活中だった。
そう思うくらい、主人公には共感出来ても、就活にはリアルを感じれなかった。
そんな作品。
まさに現実
見てて胸が痛かった。
別に入りたくもない会社の内定を取るのに必死で、他人の内定を喜ぶふり。
Twitterでは、上から目線でもっともらしいことをつぶやく。
その中で、まわりの人からの言葉で何かに気づいた主人公は、これから変わっていけるのかな
佐藤健。
本当におもしろかった。
佐藤健が本当に熱演で良かった。
健の役は役者志望だが人には言わず隠している。
菅田将暉の役はミュージシャンの役だがなかなか就活を始めていない。
有村架純の役はあまり裕福な家庭ではないので確実に安定のあるところに就活する。
有村架純の友達の役に二階堂ふみ
二階堂ふみの同棲している相手として岡田将生。この5人の集まり皆それぞれの考え方の違いがおもしろい。
佐藤健は人の分析をしていてSNSに載せている。
二階堂ふみに見破られてしまう
この辺りが本当におもしろい。
菅田将暉はすんなり就職してしまう。
佐藤健は自分は普通だと思っていたが先輩役の山田に言われて気づく。本当の自分は。
自分は何者なのか。
本当の自分は役者になりたいことに気づいて
企業の面接を受けて本当の自分をさらけ出す。
面接が終わった後の佐藤健の顔が清々しく見えた。
この5人それぞれの演技が上手かった。
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