「3.7すき」何者 asa89さんの映画レビュー(感想・評価)
3.7すき
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得てして映画のレビューは過去の映画のレビューの星に左右されがちである。
これは3.5点、これは3点。本作は3.3点。なので3.3、つまり「無難」な映画という感じで見始めた。
役者はとても豪華だった。
「頭の中にあるうちは何でも傑作、その中からお前は出られない。
10点でも20点でもいいから早く現実で表現してみなよ」
そんなセリフが好きだった。
また後半になるに連れて裏垢の場面が出てきて、自分と重ね合わせて、「自分もおんなじようなことしてるな」って思った瞬間に本作の評価というか興味関心のレベルが跳ね上がった。どこか喜べない。誰かの幸せのあらを探してしまう。どこかメタ視点から訳知り顔。動けよ、無様にあがいてみせろよと常に意識しなくちゃいけないことを忘れて、匿名でつぶやく自分を思い出していった。Twitter消したいと思ったが、生活と密接不可分になっている無様な自分を思い出す作品だった。
個人的には大いに共感する作品で、人によっては世代や価値観から共感のレベルは様々だろう。個人的には良い映画だった。
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